竹下トモヒロさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

竹下トモヒロ

竹下トモヒロ

映画(329)
ドラマ(10)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.5

作品を通して一貫した統一性と
輪をかけて孤独さと儚さのコントラスト

笑いを誘うシーンと
強烈な名画の様なシーン
そこを繋ぐ抗争の物語

北野武監督の絵画を鑑賞した事があります。
まさに映像化された絵
>>続きを読む

プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

3.0

夢を抱くことでの生き抜く力

生き抜くことで知り得る事柄


一番大切なことを胸に持っていれば
自分を自分で投げ出したりは出来ない

歌って踊って
日常はミュージカル
目にも耳にも聞こえなくても
誰で
>>続きを読む

3-4x10月(1990年製作の映画)

3.0

ルールがわかるから
感情が高ぶる
何も知らないけど
一気に沸騰する爆発力

人生はどっちにせよ
死を目の前にすると儚く尊い

間が遠い記憶の
退屈で
タイクツで
なにか刺激を求めていた頃を
思い出すの
>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.5

当時は中学生だったかな、

暴力が過激というよりは
痛さが重いというか
乱発するバイオレンス映画と違い
男たちの見た目以上の怖さを感じました。

34年ぶりに観直してみると
ビートたけしの顔つきだけで
>>続きを読む

恋愛日記(1977年製作の映画)

3.0

脚から始まる女性遍歴

実にパーソナルで
デリケートな作品でありながら
男の純真な物語

トリュフォー監督作には
必ずとも美脚が登場する
まさに今回は特化した作品

直接的な卑猥さで表現せず
女性の美
>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.0

1作目がインパクトが大きく
フルCGアニメの先駆けで見入りました。

本作も当然ビジュアルは進化して
見応え十分なんですが、
演出や物語が分散していて
どうしても初期作には勝らず
冷静に鑑賞をした感じ
>>続きを読む

劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

3.0

給食を通じて感動し
学校やそこに取り巻く人々
すべてがドラマチックに
繊細な部分が吐出して演出されるところ
素晴らしい作品だなと感じます。

昭和な服装も何気に楽しめて
我が古き良き時代を思い返します
>>続きを読む

ジミー/さよならのキスもしてくれない(1987年製作の映画)

3.0

nothing is beyond you

始まりは終着地であり新たな始まり

哲学的なテーマだが

人生一度は自分のルーツや
この先を考える

考えても仕方ない部分でも
若さの衝動は思わぬ行動を命
>>続きを読む

13日の金曜日(2009年製作の映画)

3.0

ホラー映画の殺人キャラとしては
知名度の高いジェイソン

当時のアイスホッケーのマスクを
被り殺戮を繰り返す姿は
恐怖そのものでした。

ただ本作は見えない存在感で
引っ張る見せ所はうまいなと感じまし
>>続きを読む

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.0

ジェームスディーンたる
存在感あっての作品

赤いジャンパーにジーンズ
ある一定の世代はリーバイスの
イメージモデルで馴染みだったかと思う。
作品を知らなくても、
そちらが先行して
カッコ良さが植え付
>>続きを読む

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

4.0

劣悪非道に感じる奴隷制度も
アメリカ文化には土壌へ染み込んで
いる部分があり、
それに伴って派生していった
制度や事柄も沢山あるのだろうと感じます。

本作を劇場で観た時は
中学生だった事もあり
物語
>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

3.5

裏窓から見える光景は
自分の後ろ姿

生活環境においての縮図
身近であり世界の縮図の様な

劇場劇の様で
ドレスアップしたグレースケリーが
画面いっぱいに映えますね。

百万粒の涙(2015年製作の映画)

3.5

追憶の白昼夢

過ぎ去る時を巻き戻すかの様な
おとぎ話の様でもあり
過酷な現実

受け入れる事の深み

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.5

都合よく観れる
青春爽快ムーヴィー

そんなフレーズ今時っていう
感覚表現が本作には似合うと思う

音楽や随所に散りばめられた物や
Tシャツにポスターに
ありとあらゆる燻るポイント有りで
見ていて楽し
>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.5

あの退屈でたまらなかった夏を
重ねて思い出す秀作

色合いがくすみないパステル調で
感情のアナログ表現が劇中のレコードと
相まって、とても優しく観れました。

人の生身は音楽の様につかめなく
つかめな
>>続きを読む

ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

2.5

シリーズものになると
どうしても期待値が高い為
確実に劣る法則

よく言えばシュール
摩訶不思議ワールドな
ホラーからファンタジー寄りに

キャラクターは強烈だが
活かされていない感じ

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.5

天国と地獄は紙一重
このフレーズに奥深さも感じつつ
表裏一体なこの世の世界

SFXと呼ばれたCG前夜の特殊撮影
当時は多数のホラー映画に萌えたものです。
実際にフレディやジェイソンといった
おぞまし
>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.0

戦争は何の為にするとか

人を殺してはいけないとか

いざ戦争が始まれば
それすら思考停止で
ただただその状況を飲み込む毎日

国家に属する事は
身近で感じる事はなくとも
生活は誰にだってある

戦争
>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.5

設定の先

視点の変化

展開の面白さがあり
続編でなくとも
楽しめる作品かと思います。

ホラー映画にある一定の恐怖
漂う空気感がやっぱり夏に合います。

酷暑はホラーで涼をとるw

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.5

設定ありきの
ホラー映画は
やっぱり面白い。

説明なく匂わす不安感
数々のトラップを
我が身もそこにいるかの様な
静けさの恐怖

夏はホラー映画で涼をとろう。

マルサの女2(1988年製作の映画)

4.0

深い深い闇は
内なのか外なのか

前作から観て取ると
血色が違う作品

権力に集まる
ドス黒いカネカネカネ

社会風刺を極限まで織り込み
エンターテイメントに仕上げる
伊丹組のつくり込みは流石

随所
>>続きを読む

マルサの女(1987年製作の映画)

4.5

法人税法違反を
ここまでリサーチして魅せる
作品は唯一無二。

アクション映画のように
巧みな流れで次から次へと
観ている側を引き込む。

台詞の一つがしっかり爪痕を残して
俳優陣の演技力が更に磨きを
>>続きを読む

あげまん(1990年製作の映画)

3.0

「ちょいと」という言葉
小津安二郎監督作にもよく出てくる。

本作もちょいちょい出てくる。

まさに人の心模様はちょいとなのだ。

なのに人生が右往左往するから
恐ろしくそして面白い。

男と女と金と
>>続きを読む

お葬式(1984年製作の映画)

4.0

人の死を前に
近親者はもちろん
生い立ちに限りなく近いほどに
悲しみは深く思いも大きい

様々な側面で観れば悲しみも捉え方も
また様々で、どんな人でも
死はいつかやってくる、
人間社会の約束事

実生
>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.5

香港映画といえば
カンフーだったり
アクションを思うが、
劇的にイメージばかりが先行する
自分を恥じるくらい
色彩と構図で魅せるオシャレ映画🎞️

率直に言えば
内容より
音楽を流すように
流しっぱな
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

宮崎駿の世界が
そこにあるといった作風

とんでもなく奇想天外というより

僕たちは思った以上に
ジブリ作品から受け取っているものが
随所にある事に気づく

と同時に
鑑賞しつつそれを同時に感じつつ
>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.0

今なら古典でも
初見なら最新作

セリフや脚本の強さ
スリリングな展開が
じわじわ続く絶品サスペンス

淀川さんや高嶋さん、
水野さんと数々の映画前のコメントで
ヒッチコックを絶賛していた意味が
今歳
>>続きを読む

長い散歩(2006年製作の映画)

3.5

生まれた環境と品行

すべてが決める訳ではないが
生まれた環境は確かに今後の歩む
人生には多少なり影響はある

品行は
行いで日々
少なからず変化が出る
小さく僅かでも
それが世でいう良い事か悪い事か
>>続きを読む

秋日和 ニューデジタルリマスター(1960年製作の映画)

4.0

安定の小津作品

安定の中にある
親子、それを取り巻く人々
思い出、何もかもが複雑に絡む様で
非常にシンプルな喜びと涙あり

卒なく描かれる世界に
昭和の美しさと所作を感じます。

我が両親やそのまた
>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.0

荒木飛呂彦先生の漫画が
少年ジャンプ170円時代に
近所に書店もなく
街の駅に週1回の自転車通いで
楽しみに読んでた「あの頃」

あの頃が
こうも令和の時代まで
また自分もよいお年頃になっても
味わえ
>>続きを読む

彼岸花(1958年製作の映画)

4.0

小津イズム‥
主義というニュアンスではない、
確立された画角に
絵画に台詞を丁寧にのせる作風

一度観るとしみじみと観入る。

こんなにも人や家族、
仲間の会話、所作を持って描く監督
50手前の僕もや
>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.5

スターウォーズ
ブレードランナー
オネアミスの翼
すでに本作を観る前に上記を観ていて
順番違えば強烈に残った作品だったかも
しれません。

当時原作もあり読む機会はありましたが、風の谷のナウシカ然り、
>>続きを読む

静かな生活(1995年製作の映画)

3.5

作者のリアリティと
世間に対する問いかけ

AIやSNSが発達した現代
知的障害と言われる、
健常者という名の普通
一体何を持って普通であり
健常なのだろうと‥

基準がズレるのは世間ではなく
世の中
>>続きを読む

(1963年製作の映画)

4.0

なぜ なんで

どうして

そのまま突き進む
にわかに恐怖を煽る演出

シンプルでいて
鳥の情報から人の恐怖から
炙り出す人間の本性

ラブバード
思いは念い

近い存在で共に暮らす街の何か
そこへの
>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0

受験戦争という名の行き先不明

計画的に見えても
見えてる矢先は世の中の羅針
個を持ち個に外れてまた個がものを言う

僕もどちらかといえば
やらずして文句が出るタイプだったので
批評とか出来る立場では
>>続きを読む

パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

3.5

愛はキレイごとで使われるなら
愛とは呼べない。

そんなメッセージがやんわり
後から後から響きました。

同じ様な娘2人に妻との4人
丸いメガネを今はかけている自分で
とてもリアルに響くストーリーw
>>続きを読む