地底獣国さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.7

日本でリメイクするにあたってやはり気になったのは「日本だと火葬にするよね」って事だったけど、そこも含めてうまい具合に日本向けにチューニング出来てるし、主人公を脅迫する男もまた追い詰められてテンパってい>>続きを読む

ハマのドン(2023年製作の映画)

3.6

確かに面白いし、ドンの人間力に圧倒されるんだけど、突っ込み不足。

賭け事のヤバさなんて学者さんに説明されるまでもなく重々承知してるはずで、カジノ推進から反対に舵を切った理由は他にもあるやろ(パンフに
>>続きを読む

少年と犬(1975年製作の映画)

3.1

「おれは世界中のみんなを愛してる。ほんとうだ、神様に誓ってもいい。おれはみんなを愛してる、おまえたちみんなを!」でお馴染み、ハーラン・エリスンの短編集「世界の中心で愛を叫んだけもの」に収録の「少年と犬>>続きを読む

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.0

正直ストーリー自体はそれほど面白いわけではないし、後半無駄に長いけど、自分が見慣れない作法で作られた映画というのはそれだけで結構興味が持続するもんなんだな、と妙に感心した次第。人がバナナの皮で滑って転>>続きを読む

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.8

オルガのやさぐれた眼、人を射抜くような眼、おどおどした眼、少しだけ幸せを感じたような眼、縋るような眼、そして虚無感に満ちた眼。とにかく彼女が見せる眼の表情にやられましたね。

安易な感情移入を阻むよう
>>続きを読む

最後まで行く(2014年製作の映画)

3.7

リメイク版公開前にチェック。

役者の顔をなかなか覚えられなくなってきて、ジャケ写見た時は気づかんかったけど主演のイ・ソンギュン、あの独特のイケボ聞いた瞬間に「あ、(パラサイトやキングメーカーの)あの
>>続きを読む

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

3.6

語る言葉も思いも一方通行に流れていき対話の体を成さない。ほぼ全編にわたってこの調子が貫かれていてもどかしさ、居た堪れ無さがつのっていく。

エルヴィラが「もう手遅れなのね」と言ってイレーネが「そう、も
>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.7

続編公開を控え前作を劇場で復讐もとい復習。

敵役が皆んなペラい(特にミスター・チェはもうちょっと上手く扱えば良い感じのキャラに仕上がったのに勿体ない)とか、暗殺のやり方が全然スマートじゃないのはいた
>>続きを読む

幻の湖(1982年製作の映画)

3.6

「シロ!勝ったわ!」
「お前なんかに!琵琶湖に沈んだ女の恨み節なんか‼︎」
ブシャァァァッ
ドドドドドドドド(ロケットエンジンの轟音)ドッ(館内爆笑)

かねてよりその存在だけは知っていた怪作「幻の湖
>>続きを読む

食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.5

子供の頃あの串刺し女性の立看板が怖くて俯きながら、でも横目でチラチラ見つつ通り過ぎて行ったものでした。あれから約40年、こちらもある程度耐性ついてるしという事で満を持してリマスター版を劇場鑑賞!

>>続きを読む

ロイドの要心無用(1923年製作の映画)

3.6

多分ハロルド・ロイド映画の中で1番有名なやつ。活弁&ピアノ伴奏付きで鑑賞。

映画の内容知らなくても大時計のシーン見たことある方は結構おられるんじゃないでしょうか。プロジェクトAでジャッキーが、バック
>>続きを読む

NINJA(2009年製作の映画)

2.9

YouTubeでアクション映画のクリップを流し見してたらなんとなく気になったのでレンタル。

お話が適当なのはまあ仕方ないとして、伊原剛志演じるマサヅカのキャラ、もう少し掘り下げればいい感じになっただ
>>続きを読む

ファーストミッション(2022年製作の映画)

3.6

ジャンルとしてはローカルヒーローもの、という事になるのかな?代々船橋を悪の手から守ってきたヒーロー家系の兄妹がいて、両親が任務中に死んで以降兄がヒーローを務めてきたがある事で重傷を負い、妹が初めての任>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヨンドゥで泣かしに来るの禁止って言ったやろがい‼︎!

気持ちの整理がつかないまま書き殴ってるんで混乱した文章になってるのはご容赦いただきたい。とにかく見終わった直後の感覚を書き留めておきたかったんで
>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

3.5

意志と表象としての世界

理想も思想も失くして行動主義に憑かれ、企業や国家権力の手先になってることに気づいていない第三世代テロリストたちのお話。実際にはドイツ赤軍は東独の支援を受けて活動を続けていたの
>>続きを読む

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.2

「梅安 弍」に出ていた佐藤浩市と石橋蓮司がこちらにも出演。二人とも前半で姿を消すけど、蓮司には最後まで居て欲しかったな。

メインになるのは黒木華演じるおきくと、池松壮亮と寛一郎が演じる汚穢屋(厠の糞
>>続きを読む

仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)

3.6

女性たちの扱いが如何なものかというようなのばっかりなんだが、それでも面白いは面白いんで困る。

今回飯テロ場面が無いなあと思ってたら後半にまとめてやって来た!ああいう状況で食べる焼きおにぎり美味いだろ
>>続きを読む

ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

3.7

自分の中で唐突にファスビンダーブームが来て、とりあえずU-NEXTにあるぶんの制覇を目指して視聴開始。「『ベルリン・アレキサンダー広場』を見ずしてファスビンダーを語るな」とかお叱りを受けそうだが、その>>続きを読む

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

2.9

うん、まあ言うほど酷くは無かったと思う。語りたいテーマは伝わってきたし、少ないながらもゴア描写は気合い入っており、ターンテーブルのところとか気が利いてて良かった。一作目オマージュとなるTVで「遊星から>>続きを読む

怪人マブゼ博士/マブゼ博士の遺言(1932年製作の映画)

3.6

「M」と同じ世界観だというのは初めて知った。

「犯罪による支配」

強盗やテロを行う目的が金とか政治的意図ではなく、社会の不安や混乱を醸成する事のみというマブゼ博士の犯罪哲学。1980年代のアイツと
>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.8

「サーチ」の続編というよりは、同じ世界観での姉妹編といったところ。主人公が見ている再現ドラマ番組「アンフィクション」で流れてるのが前作の話だという小ネタ。

前作よりツイストが多い分、後から考えると無
>>続きを読む

劇場版ごん GON, THE LITTLE FOX(2019年製作の映画)

-

「HIDARI」パイロット版と同時上映。

種子島を引っ張り出してきて、火薬を入れ、弾を装填、火縄をセットして構える一連の動作のこだわりまくった描写が素晴らしい。

こまねこ はじめのいっぽ(2003年製作の映画)

2.8

「HIDARI」パイロット版と同時上映。

人形を使ったストップモーションアニメ製作をするストップモーションアニメ。それ以上でもそれ以下でもないけどとにかく愛らしい一本。

HIDARI(2023年製作の映画)

3.3

木製人形によるバイオレンスアクションストップモーションアニメ時代劇!血飛沫の代わりにオガクズが飛び散る!

ああいう動力不明なカラクリ仕掛け大好物なんでもう「あざーっす‼︎」。あとそのノコギリ丈夫過ぎ
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

白状しますと「もしかしてマイケル・ジョーダン役をマイケルBジョーダンが演じたりするのか?」などという考えが頭をよぎったりしてました(実際にキャスティングされたのはダミアン・デラノ・ヤング)

マット・
>>続きを読む

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

3.3

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが1971年に書いた5幕構成の戯曲を、ファスビンダー自らが監督・脚本を務めて映画化した作品。

ファッションデザイナーのペトラは二人目の夫と別れたあと、アシスタント
>>続きを読む

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

今回はネタバレ全開レビューなんでご注意。















シリアルキラーvs家族殺し隠蔽母子!ってどっちもどっちのはずなんだが。

殺しの時は知恵が回るのにそれ以外のところではけっこう間
>>続きを読む

妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク(2022年製作の映画)

2.4

すいません、自分のような「これまで観たサメ映画が4本」という弱者が迂闊に手を出していい奴じゃなかったです。

ニンジャvsニンジャvs ニンジャ&ニンジャ&ニンジャvsサメぐらいの配分。サメの出て来る
>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.9

「ボーダー」未見、「ラストオブアス」ep8,9に惹きつけられての鑑賞。

序盤犯人の顔を見せないとかぼやかすような事やってたの別に生きてこなかったな。

他にも殺害された女性がどういう人生を送ってきて
>>続きを読む

愛国者に気をつけろ!鈴木邦男(2019年製作の映画)

3.5

恥ずかしながら鈴木邦男氏が3か月前に他界していたことを知らなかった。

上映後のトークショーで「マウンティングしない人」という言葉が出ていたが、劇中色々な思想や背景を持った人たちと接する姿に、氏の懐の
>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.7

邦題見てなんか安いデスゲームものだと勘違いしてスルーしそうになってたけど映画.comの記事読んで気ぃ変わった。

観てみると最初っから人が爆死するし、その後も刃物でザクザクやられるわ、ハチの巣にされる
>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.4

なかなかに厭な感じのセカイ系映画。

フィクションの中とはいえ終末論者の言うことが実現していくのを見るのは不快だし、「そんなにマイノリティ苛めて楽しいんかい、神様よぉ!」と毒づきたくもなる。

しかし
>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.4

警察がちゃんと仕事してたら話が成り立たないんで無能なのは仕方ないとはいえ、さすがに(以下コメント欄)

そしてこの手の「視覚の無い人が狙われる」映画に定番の聴覚や嗅覚を頼りに危機を脱したり反撃したりす
>>続きを読む

メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.5

メグレが階段登って行く途中で心筋梗塞起こすんじゃないかとヒヤヒヤするという話はさておき。

地道に聞き込みを続けて次第に外堀を埋めて行くところは良いんだけど、(映画での警察の描かれ方に文句言ってた割に
>>続きを読む

酔拳2(1994年製作の映画)

3.9

ジェット・リー主演のワンスアポンアタイムインチャイナシリーズがヒットしそれに便乗して黄飛鴻映画が量産される中、かつて飛鴻を演じたジャッキーが「俺が決定版を見せてやる!」と思ったかどうかは知らないが、1>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.8

ダンジョンズ&ドラゴンズの実写映像化作品というと四半世紀ほど前にさかのぼるわけだが、2000年に作られた「ダンジョンアンドドラゴン(邦題)」は4500万$の制作費に対しワールドワイドでの興行成績340>>続きを読む