JiroFujitaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

すべての終わり(2018年製作の映画)

2.5

原因不明の災害によって突如連絡の取れなくなった婚約者に会うため、その父親とクルマでアメリカ大陸を横断する弁護士の道中を描いた物語。

導入部はパニックムービー然としてるけど、全体的にはインフラ機能停止
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.3

いつか見ようと思ってた作品。
戦争で心に傷を負った孤独な老人の不器用ながらも芯のある熱い生き方を通して、この映画は他国民族と共存する社会で私達はどうあるべきか?という問いを投げかけている。

とはいえ
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失墜(2020年製作の映画)

2.5

人里離れた雪山の奥深くでのサスペンスというと、どうしても『Wind River』と比較してしまうんだけど、こちらはよりアクション重めな感じ。雪原が4k画像で美しく撮られてる。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

ディレクターズカット版を鑑賞。
一言でいうなら一度は体験しておくべき悪夢。

まず構成
この映画、ホルガ村へ入る前後で全く異なるトーンで描かれてる。
アメリカを舞台とした序盤は私達の日常と隣り合わせに
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.0

警察の緊急コールセンターでオペレーターが受け取る一本の電話から始まるある事件の顛末。
画面に映るのは終始オペレーターの横顔のみ。受話器の向こうで起こっている状況を想像し、やきもきしながら見守る?感覚は
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

新型ウィルスの誕生→感染拡大→収束までを淡々と俯瞰的な視点で捉えた作品。再鑑賞。

この映画ではオーシャンシリーズばりにハリウッドスターが豪華共演しているが、今作ではそれぞれがウィルスを取り巻く環境に
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.0

先日観た「母なる証明」がとても良かったのでこの作品へたどり着いた。

殺人事件を扱ってる点も同じだが、こちらは実在の未解決(当時)事件を扱っており、より社会的メッセージ性が強く、前回のテイストを予想し
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.5

殺人事件の容疑者となった一人息子を助けようと奔走する母の苦悩の物語。
息子を想う母の気持ちの強さが時に切なく、時に滑稽に描かれ、観てるこちらはその生き様を突きつけられてるような、なんとも居心地の悪い気
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.5

お互いを愛して知り尽くした仲だからずっと夫婦でいられるとは限らない。
この2人は離婚のステップを踏んで、さらに関係を進化させてる。自分に気づきを与えてくれるパートナーって素敵だな。
ヘンリーがどう成長
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ドーンウォール(2017年製作の映画)

4.0

エル・キャピタンの巨大な壁面で、ミリ単位のグリップを探る2人のクライマーの執念の戦い。
晩飯食べながら軽い気持ちで見始めたものの、気がつけばTVの前で正座して泣きながら観てる自分がいた。
展開、結末が
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

モノクロ映像、長回しからくる睡魔に耐えきれず一旦は視聴挫折した作品。

あらためてじっくり観直すと、この作品スタイルこそが作り手のメッセージを届ける上で不可欠なものだったんだと分かる。

今ならクレオ
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ザ・グレイ 凍える太陽(2012年製作の映画)

2.6

リーアムニーソン主演のサバイバル映画。

登場人物が一人一人狼の犠牲となる王道ホラーの展開を踏みつつも、主人公が父親や恋人と過ごした日々の記憶を辿ったり、失った仲間の写真に想いを馳せたりとロードムービ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.5

ラストシーン、偉大なサーガの終わりと新たな旅立ちを感じさせる素晴らしい絵だった。

かごの中の瞳(2016年製作の映画)

3.0

皮肉にも光を取り戻してから感じる深い孤独の闇。それでも暗い闇のトンネルの先には希望がある。

観終わった後もジーナとジェームズそれぞれ「どこで間違ったのか?」をついつい考えてしまう。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

ブラピとディカプリオというハリウッドそのもののような俳優をこのストーリーに配するこのセンスが凄い。
ディカプリオが自分を鼓舞して最高の演技をみせるシーンで何故かもらい泣きした。

サバハ(2019年製作の映画)

3.5

ストーリー、脚本、キャラクターが素晴らしく物語の世界に時間一杯浸れます。
牧師を主役にシリーズ化できそう。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.2

少しくらい空気読めなくてもだらしなくても大したことない。
常に自分の心に誠実であれば、いつかその個性が武器になるのかも..この国じゃ厳しいかもしれないが。

パティ・ケイク$(2017年製作の映画)

3.5

ニュージャージーを舞台に貧困、差別、家族問題に悩む現代の若者の姿がリアルに描かれてて新鮮。

渇き(2009年製作の映画)

3.0

宗教的にも社会的にもかなりタブーに踏み込んだ作品。

愛憎渦巻く究極のドロドロストーリーだが、日本の昼ドラのような退屈さとは全く無縁のパワフルな韓国映画。

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

2.8

都市伝説、サブカル、シークレットイベントなど高感度なひとたちが反応しそうな「面白そうな何か」が詰め込まれた作品。

展開はファンタジー寄りで時に不条理。
腰を据えて1人でじっくり..というよりは、気の
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アジズ・アンサリの"今"をブッタ斬り!(2019年製作の映画)

3.0

これ、スパイクジョーンズの監督作品だとは!
ワンテイクで仕上げられた、穏やかに始まるオープニングがとにかくクール。

サバイバル・ラン -逆行-(2015年製作の映画)

2.8

手に汗握るラオスからの逃避行。

異国の地での疎外感を経験したことがあって、かつ、完全とは言えない主人公の心情に寄り添える人であれば、この緊張感溢れたストーリーを楽しめると思う。

女は二度決断する(2017年製作の映画)

2.5

主役の女性が最後の決断をしてからの穏やかな眼差しと静かなシーンが印象的だった。終始淡々と描かれてるのはお国柄?

ブルー・マインド(2017年製作の映画)

3.5

10代の頃の多感な時期に誰もが抱える不安や葛藤、刺激への欲求。主人公の身体に起こる異変もその象徴として描かれているのかなと。
ヨーロッパの閑散とした郊外の描写が物悲しい。

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.0

なんで8?なのかは途中で判明するけどその後に再び「8?」となる。

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.5

好物のシチュエーションスリラー&サスペンス→後半はアクション多め。
リーアムニーソンの出演する映画は小粒だけと良作が多い。
エンドロールもセンスいい。

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

カット割りなのかアングルなのか?とにかく斬新でスピード感溢れる映像とそこにシンクロする音響のせいですっかり没入してしまった。
おなじみコスチュームの着崩し方もクール

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

2.5

キアヌリーブスが伝説の殺し屋を演じることに違和感を引きずりながら観たChapter2。

その感想は今も変わらないけど、昭和の刑事ドラマを彷彿とさせる軽いノリの銃撃戦がこのシリーズの味なのかもと悟った
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

2.5

登場人物の聴覚や視覚をあえて制限することで恐怖を煽るこの手のホラーには食傷気味だし、ストーリー展開も正直退屈だけど、描かれる母と子供の絆の形には作り手のメッセージを感じる。

マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

3.0

2011年公開の『Drive』でブレイクしたデンマークの監督ニコラス・ウィンディング・レフン。
成功故に苦悩する彼の人間臭い姿を妻目線で撮ったドキュメンタリー映画。
巨匠ホドロフスキーや盟友ライアン・
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