JiroFujitaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.0

ロシア、東欧、ロンドンを舞台に寒々しくも美しく時にショッキングな映像と淡々とドライに綴られるストーリーが印象的な作品。

そして何より皮剥グッズのインパクト大。

マザー!(2017年製作の映画)

1.5

次第に加速して飛躍した挙句、着地もままならないストーリー展開に唖然とした。

11/11追伸
プロの解説のおかげで監督の意図は理解できました。
鑑賞中、舞台の演劇を観てる感覚になったのにも頷けた。

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

街のバス運転手パターソンの日常(1週間)を切り取った作品。

スマホを持たない彼は人との触れ合いを大切にすることで無意識のうちに豊かな日々を過ごしてる。

日々忙殺され他人に無関心で無寛容な我々には眩
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キングダム見えざる敵(2007年製作の映画)

2.5

中東の過激派に対するFBIの復讐劇。
勧善懲悪が成立しないこの種のテーマをハリウッドがエンターテイメントとして作り続けることの限界を、皮肉にもこの映画は証明してる。

アラサー女子の恋愛事情(2014年製作の映画)

3.0

過去に縛られた枠組みの中で生きるか、新しい扉を開くか?
5日間も離島の施設に監禁される動物セラピーがどんなものか気になる。

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

殺人鬼の娘であり、母親であり、成長企業のボスでもある孤独な女性の生き様をバーホーベンテイストでありのままに描いた作品。

忌わしい過去や歪んだ人間関係との決別っぷりが観ていて恐ろしくなる程あっさり且つ
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

最後の30分間、気がつけば画面に釘付けになってた。胸を締め付けられるような映画。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.0

ロンドンを舞台に薬物依存症の路上ミュージシャンがあるネコとの出会いを通じて更生し、成功を掴むまでの物語。

映画の元になった本の著書の実体験に基づいた作品ということで、薬物依存者やホームレスの自立を支
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星の旅人たち(2010年製作の映画)

3.5

小野美由紀さんの著書で触れられていたので気になって鑑賞。
Camino巡礼直後にみたので街の風景やアルベルゲの様子など、旅の記憶が呼び起こされしみじみと楽しめた。
ただ8年前の作品とはいえ、主人公の顔
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.0

疾走する特急列車という閉鎖空間でのサバイバルがノンストップで描かれる、ツボをおさえた娯楽大作。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.5

これまでありそうでなかった人種への偏見を切り口にしたホラー作品。

僕らが観ても充分楽しめるけど、人種や信仰宗教の異なる彼氏彼女を両親に紹介するというシチュエーションが日常的に起こり得る欧米の方がより
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

音に反応する、怪物に支配された大地で生き抜く家族の絆を描いた物語。

圧倒的に強いモンスターと対峙する恐怖を中心に描いているが、音を出せない環境下での工夫を凝らした家族の生活ぶりや、親子間の愛情のすれ
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

どこにでもいる、内向的な事務系OLの心の移ろいを描いた物語。スピーディな思考の過程を声にして表現する感じやミュージカルの要素を取り入れてるところなどはモテキ的。

気が付けば、主人公の思い込みにいいよ
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.5

新シリーズ完結作。3部作のラストを飾る壮大なフィナーレを期待してたんだけど、小ぶりな単発の戦争映画に収まっちゃってる印象。まあシーザー眺めてるだけでもそこそこ楽しめるんですが。

灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

ある偶然の出会いをきっかけに止まっていた時が動き出す。
衝撃的でやるせない結末っぷりはこの監督作品の中でも随一では

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.0

alienの定義には多分アンドロイドも含まれてるんだろう。一作目と前作の予習は必須。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

ジミーカーターが分裂と利己主義に突き進むアメリカに警告を発する1979年

サンタバーバラの街で最高にクールな3人の女性達の愛情を受けて成長する少年の(羨ましい)物語

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

妻を亡くした痛みが後から確信となってじわじわのしかかってくる。
その痛みを分かち合える人が、退屈な日常から抜け出したい魅力的な女性..よりも深い悩みを抱えるその息子というのがリアルなのかも。

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

ガル・ガドットがイギリスの仕立屋で服を選ぶシーン。
試着した二百数十通のファッションを全て見たいと思ったのは僕だけ?

地球が壊れる前に(2016年製作の映画)

3.5

トランプがパリ協定を覆した今、この作品を観ると深い絶望感に襲われる。

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.5

ニューヨークの寒空やラスベガスの刺すような日差しの下で語られる出会いと別れ。観ると無性に旅したくなる映画。

途中で幾度か流れる印象的な曲がNorah Jones、じゃなくてCat Powerの曲だと
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荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.5

クリスチャン・ベール主演の西部劇。先住民との関係の描き方が現代的。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

時代が変わり、情報伝達の技術がどれだけ進歩しても決して変えてはいけないモノがある。
報道の在り方について問う、今見ておくべき作品

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

田舎町で生活する高校生と家族の物語。ありがちなテーマだけど、ティーンならではのどこか不器用で危うい部分がつくづくリアルで引き込まれる。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.5

娘を失った母の強い想いから引き起こしたある行動が、やがて町全体に波紋を引き起こす。個人と社会の在り方について考えさせられる作品。

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.0

絶望的な環境の中で、少年が大人になる迄の葛藤と成長を静かに綴った作品。海辺の景色が印象的。

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.0

これまでX-MENシリーズは敬遠してたけれど、本作は父娘の絆を描いたロードムービーとして抵抗なく楽しめた。
ストーリー展開や作品のテーマは他の映画というよりもThe Last of UsやMGS4とい
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.5

アレックス・ガーランドの最新作がNetflixでいきなり観れる!と飛びついたはいいけど、エリアXの衝撃が強すぎてトラウマになりそうなレベル。
あと顎がもげるシーンはエクスマキナのセルフオマージュなのだ
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.2

全てを失った主人公のやり場のない怒りとどうしようもない悲しみを静かな港町を背景に描いた作品。
同時に自分のように心に傷を負った甥と向かい合い、受け容れ、独り立ちさせる男の成長の物語でもある。
いずれに
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複製された男(2013年製作の映画)

3.5

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品ということでチェック。
これまでの作品にはない、登場人物たちの心の闇が後を引くダークでシニカルな作風でした。

メッセージ(2016年製作の映画)

3.0

主人公の選択した道について、観終わってからも色々と考えてしまう。

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.0

モノの支配からの解放を求めて極端な試みを実践する彼を、友人や家族が「いや、そうじゃなくて」と優しく諭す姿が微笑ましい。

ヘルシンキの寒々しい街並みをバックに流れるサックスの音色が心地よくて印象的。

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.5

スウェーデン郊外の普通の人々の生活がのぞける。年老いても清潔にしていることはとても大事だと思った。

トランス(2013年製作の映画)

4.3

主人公と共に失われた記憶を辿ってるつもりの自分が、いつのまにか記憶のトラップの餌食になってしまうという問題作。

巧みな演出とスタイリッシュな映像に引き込まれ、何度も観てしまう。

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.0

前作は若さゆえの危うさと疾走感に溢れた作品だったけど、今作はいつのまにか時代に取り残されてくおじさん達の閉塞感に満ちた続編に仕上がってる。映像と音のセンスも相変わらず最高。