このレビューはネタバレを含みます
人の人生を簡単に使い捨てるような人が世の中にいる。人じゃなくて、自分の故郷である国にすら捨てられる可能性があるだなんて。
日本に生まれて良かった、じゃない話なんだよな。普段は犯罪組織とは別の時間軸とい>>続きを読む
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あみこに向き合うのはエネルギーが要るから誰でもができることじゃないけれど、すれ違う多くの人の中にそんな人がきっといるんじゃないかと思えるラスト。ほら、あいつみたいに責任なんて取らなくてもいいから、あみ>>続きを読む
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前半はスリリングなんだけど、だんだん目眩がしてくる。それくらいの没入感。ノヴァク役の女優さんの表情の演技が素晴らしかった。
ラストはグッとくる。ラストカットなんてかっこよすぎるけど、嬉しい気持ちと訝し>>続きを読む
金子さんが逮捕されてなかったらっていう未来は分からないし、金子さんの寿命と裁判の因果関係も分からない。けれど、この事件に関わらず、何回も同じような間違いを犯してもこの国は全然進歩していないように思う。>>続きを読む
ツッコミどころもあるんだろうけど、そんなこと以上にいちいち画力が強すぎて、1映画に1つあれば良いパンチラインの洪水。お腹いっぱい。
復讐劇って量産されてるけど、きっと何にも似ていない。
パク・チャヌク>>続きを読む
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何回観ても隅々まで素晴らしい大傑作。主人公の身に起こる悲劇がどれほどのものなのか真に理解するのは自分の経験だけでは足りないけれど、チョン・ドヨンの演技で追体験できるような本当に身につまされる気持ちに。>>続きを読む
まず、「レジェンド」ハン・ソッキュの演技を堪能できて素敵な俳優さんだなと心底思った。
特にクライマックスの怒涛の展開の演技が。
時代も国も生きる世界も違う主人公にさえ、自分の知っている感情を見いだせる>>続きを読む
ずっとずっと観たかった1作。
作品と対峙するたびに味わいが増す作品。
ここまでヘビーじゃなくとも、理想と現実のギャップは誰にでもあるもので、ミジャがどう現実と折り合っていくのか、その過程と詩の創作とが>>続きを読む
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巧さんは(実在するみたいでなんとなくさん付けしたくなる)何に対しても誰に対してもフラットなんじゃないかと思った。
こういう地域を回してるというか人助けを生業にしてるみたいな人、見たことあるなーって思っ>>続きを読む
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被爆国の立場からするといろいろと言いたいことはあるけれど、「原爆投下は正しかった」という立場をとっているアメリカからこういう映画が出てくることが重要と感じる。
オッペンハイマーには引き返すタイミングが>>続きを読む
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この映画が観せようとしているものはもっと奥行きがあるのだと、裁判の終盤で気がついた。
成功した作家である妻や、事件か事故かが争点とか、視覚に障害を持つ証言者とか、いくらでも物語の着地点を想像できそうな>>続きを読む
オープニングとクレジットの可愛さとかドリーミーな世界観は閉じ込めて部屋に飾っておけないかなと思う。
この映画のハード面はすごい凝ってて素敵だけど、ソフト面は案外目新しさは感じなかったかな。ヨルゴス・ラ>>続きを読む
世界の縮図みたいに船内の階層を見せて、それをぶっ壊してからのラストに、説得力がありすぎて。頭で分かるというよりも心が揺さぶられた。
状況や登場人物の立ち位置や関係性の読み取らせ方が秀逸で前半はさくさくストレスフリーで観られた。
劇中、何度かオリバーには疑念を抱いて、その都度彼の人間性のアウトラインを引き直すんだけど、ラストで自分が>>続きを読む
キム・ギドク作品に近いものを感じた。寓話っぽいというか。しんどいファンタジー。
筒井真理子さんすごい!
古舘さんはずっと飄々としてて喜怒哀楽が見えなすぎやしないかと思ってたけど、ラストの演技で全て腑に>>続きを読む
この主人公の女優さんが笑うと、本当に笑みがこぼれる、って感じでそれが魅力的だった。乗り物が車じゃなくて列車でも、ロードムービーやっぱり注意散漫になっちゃう。
ラスト手前までは不謹慎だけど、スリリングで目が離せなかった。判決がどう転ぶのか、男の顛末が最終的にどう着地するのか、自分も間近で固唾を飲んで見守ってるような臨場感。でもカタルシスなんてどこかに吹っ飛ん>>続きを読む
たまにくすくす笑えた。
茂巳さんのどうふるまえば良いか迷う感じとか、相手の意向をまず大事にしようとする感じはよく分かった。呼吸するように我慢なくそうする人はいると思う。
サードプレイス的な人がいてく>>続きを読む
人と人は腹を割って話せば分かり合える、までいかなくとも関係は前進すると思っている。近場の人間同士のいざこざと、この映画におけるこの4人を一緒くたにできないことは分かっている。だけど、衝突しないと現れて>>続きを読む
すごい映画だったなあ。痺れた。
自分の見え方を意識したり、相手がこうあってほしいだろうと思う自分で振る舞ったりして本音を置き去りにすることが、人間関係をスムーズにするためのエチケットや気遣いなんかじ>>続きを読む
石井監督の映画は「生きちゃった」と本作しか観たことないけど、この2作は少し似たものを感じた。
細部までつめられてる映画じゃないけど、そこが映画の疾走感を生んでる気がするし、そんなことどうでもいいって思>>続きを読む
この2人はここから年齢を重ねれば「おとな」になれるのか、そこが難しいところ。
自分の人生、1人の命が懸ってるんだから、「こども」全開で地団駄踏んだって仕方ないのかな。あー、若さの世界、こわ、うるさって>>続きを読む
エンディングノートはのこされる家族が困らぬように、というのはもちろん、砂田さんの性分からすると作らねば死にきれないんだろうなと思った。自分が気持ちよく旅立つために。
砂田さんの段取り命の性分は息子さ>>続きを読む
終末とか世界を救うとか、そういったことに関わるのは人間を超越した存在が相場だと思ってたけど、この映画では日々を真っ当に生きようとする市井の人たちで、とくに決断を迫られる家族のそこまでのヒストリーが差し>>続きを読む
自分の大切にしたい人のために人智を超えた力を出せる英雄2人にすげーーって思った。映画自体の圧倒的なアクションと映像に、こちらも人間にできることの限界ってないんだなあと感心した。
想像力の賜物たちのコラージュから生まれる怒涛のカオスと一緒に押し寄せる普遍的なメッセージに感動しましたー。
こわかったー。
惰性とか過信とかそういうもので積み重ねた時間に足元を掬われて逆襲される恐怖。
思い込んでたものが180度一変する恐怖。
前半は自分とはかけ離れた日常で理解し難いはずだったのに、最後は恐>>続きを読む
フラグが立ってもそれを超えてくる場面がいくつかあって、ずっとにこにこして観れた。そこそんなに長く映すんだとか、細かな場面にもこだわりが感じられた。
建前に本音が打ち勝つ瞬間は、ある。
他人と働くのはいろいろと厄介なことも多いし、「あー、自分があと○人ほしい!」って言っている人を見かけたことがあるけど、他人と協力して働くことでしか出会えない瞬間があって、それがこの映画から伝わってきた>>続きを読む
みんな素晴らしいけど、やっぱりチョヒの物語だ。突然日常を奪われたチョヒが必死に生き抜く物語。
その全ての振る舞いに彼女の本気を見た気がして、何も言えなくなりました。
好きだ。キャラクター1人1人に差はあれ愛着がもてるところが良かった。
セックスが生活に馴染んでた。
その風景に世界の広さを思い出して、海外行きたくなった。
自分の身に起こる出来事や人から言われた言葉に対する自分の率直な反応、そういったもので自分の適性や性分みたいなものが段々分かっていくけど、いろんなものに目移りして、理想の自分とのギャップを埋めようとあれ>>続きを読む
当たり前のことだけど、人の人生には良い時と悪い時があって、1人の人間には良い面と悪い面がある。
バルボラとベルティルはお互いを補完し合うような関係で、片方が辛い時期にはもう片方が駆けつける。相手をなる>>続きを読む
高校生以来ひさーしぶりに鑑賞。
映画全体のくすんだガーリームービー感とストーリーにぐっときて、ずっと頭の片隅にあった作品。単館系の映画を好きになるのにこの作品が加速度をつけた感がある。
当時ほどストー>>続きを読む
興味が持続する物語展開の仕方で、面白かった。
出てくる男性たちの人間性と女性たちの人間性。その描き方のギャップに考えさせられるものがあった。
一線を越えるか超えないか、みたいな。