みーちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

サーミの血(2016年製作の映画)

4.0

良い意味でとても重い作品だった。あらすじに書いてある事の重複は避けるが、アナ雪のクリストフがサーミ人、と言えばイメージしやすいかもしれない。

差別や世界史、民俗について勉強になるのは勿論、決してサー
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.5

ドラマとアクションのバランスが素晴らしい❣️今回も序盤から惜しげもなく魅せてくれた。音楽も✨
シリーズを通し本当の強さとは❓考える機会となった。バートン軍曹の一連の行為は、彼の人間性や組織の問題もある
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

1.0

小学生の姪と一緒に。恐竜2006は娘が保育園児のとき…と考えると感慨深い。このようなテーマに恐竜の世界は改めてぴったり。福井県立恐竜博物館が監修ということで、研究の成果や発見が🦖🦕に反映されているとこ>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.0

とても勉強になった。こんなにジワジワと湧き出る涙は珍しいかもしれない。あらすじの通り、きっかけはおじさん2人の拗らせ。つい感情的になるのも、プライドが邪魔するのも、分かる分かる。そんな身近で個人的なト>>続きを読む

トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

3.3

娘チョイス。序盤早々に本題に突入するのが潔い。結果的に命綱となる水を手にした経緯も印象的。ただ、伝えたい事がたくさんで、中盤以降は全体が薄まった感が…。でも、もし自分が登場人物それぞれの立場だったらど>>続きを読む

ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

3.5

娘チョイス。とても爽やか。背景にある事件は最低でゾッとするけど、そちら方面の描き方は控え目なので安心して観ることができた。
それにしても、パクソジュンの造りの良さ&華がある存在感✨しかも何をやっても嫌
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約束の地、メンフィス テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー(2014年製作の映画)

4.5

とても気持ち良かった。映像に残してくれて、ありがとうと言いたい。一つ一つの貴重なセッションに心から感動した。

世代や人種、あらゆるジャンルを超えたリスペクト。それを体現するプロフェッショナルなスキル
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

4.0

世界初のバザリア法が制定されたイタリア。結論から言うと、とても素敵な作品だった。実話ベースであること&これをコメディにしたことに敬意を払いたい。
人間が、自分が、社会の中で生きることの意味や喜び、個人
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.0

粋!カッコ良い!面白い!
大好きなエンタメの世界✨60年以上前の作品とは思えないテンポの良さ&どんなに技術が発達しても今では絶対に作れない、と思う。佐平次のフランキー堺の所作やセリフ回し一つにも見惚れ
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

4.3

鬼才キム・ギドク脚本、製作総指揮。結論から言うと傑作!これまでに感じたことのない種類の心の揺さぶりを経験した。事前にあらすじはチェックしていたが、良い意味で、表現の仕方が予想と全く違っていた。
序盤は
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僕のボーガス(1996年製作の映画)

3.0

序盤の15分間で滝の涙が。
シングルマザーを不慮の事故で亡くし身寄りのない少年が、母の知人に引き取られる。孤独を埋められない少年の前には空想の友達が現れて…。監督は"月が輝く夜に"のノーマン・ジュイソ
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.0

新感染で一目惚れしてから、皆さんが"兄貴♡"とか、愛称で呼んでいるのを羨ましく見ていた。でも何となく恥ずかしくて参加できずにいた。これを機に、私も思い切って呼ばせて頂こうと思う。オッパも何なのでマブリ>>続きを読む

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

4.2

1時間45分とは思えない濃厚な時間だった。アクションシーンだけでも贅沢✨
vs.ムエタイ 階段の立ち回り!
vs.マイクタイソン ありがとう!
vs.詠春拳 なんと!

今回はドニーイェンの静と動、柔
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

4.0

序盤の葉問とホンの出会いから、この後、二人は運命の一戦を交える事になるのだろう、と思っていたら、勿体ぶらずに早い段階で魅せてくれたのが潔かった。そうか!本作は、もう一つ上のレベル感のお話なのね、とワク>>続きを読む

刑事コロンボ 死者の身代金(1971年製作の映画)

5.0

刑事コロンボ旧シリーズ纏めてのスコア。45話から選ぶのは難しいけど、私は"ビデオテープの証言"が好き。人気投票では上位に入らないけど、ジーナローランズが美しく、背景までも想像させるし、ピーターフォーク>>続きを読む

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

4.2

良かった❣️アニエス・ヴァルダとJR の姿、フランス田舎の風景、可愛いトラック(搭載機能が凄い!)の映像が、とても優しい✨
改めてアートが持つ力や意味について考える機会となった。街が、風景が、全く違っ
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

5.0

観た回数が最も多い作品かもしれない。好き嫌い良い悪いと言うより、繰り返し読む童話の域。

娘が小学生の頃、お子様映画を卒業して少し刺激的且つ安全な作品をと思い一緒に観てから、何度つき合わされたか分から
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椿姫(1937年製作の映画)

4.0

久々に動画配信で観れるとは😊 ジャケットはレトロだけど、グレタ・ガルボは全く色褪せない。当時31歳の息を呑む美しさと存在感が発揮されてる。
昔は、オードリー・ヘプバーンもいいけど、やっぱグレタ・ガルボ
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

4.0

"完結"を観たいと思っているので、その前に。中国武術の歴史の重み、精神と技の奥深さに、姿勢を正して観たくなるような品格がありつつ、エンタメ要素も満載で、良い!面白い!!
葉問には序盤の手合わせのシーン
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ハンター(2011年製作の映画)

4.5

結論から言うと、素晴らしかった。孤独な凄腕の傭兵が、絶滅したはずの幻のタスマニアタイガーを狩るため、森林の奥地に一人派遣される、という設定からして良い。それがウィレム・デフォーなのだから良くない訳がな>>続きを読む

ソウル・キッチン(2009年製作の映画)

3.7

夜中にリラックスして楽しめる大人の作品。音楽、お酒、レストラン、どれも雰囲気が良くて心地よい✨ただエンドロールは、ちと小洒落感が完璧過ぎて、力入ってるなーと思ってしまった。とにかく、脚本とキャスティン>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.0

主人公の行動について、これほど考えさせられた事はないかもしれない。はじめは最悪だと思った。もし違う決断だったら…。いくつかの選択肢を想像したけど、きっとどれも彼女の魂に救いはない。と考えると、少なくと>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

2.5

短編映画が持つ可能性について、ふと考えていたので今更のレビュー。原作はさておき、映画としては序盤のピエロ登場で全てだと思う。雨、黄色いレインコート、大好きなお兄ちゃんが作ってくれた舟、ひとり走る純真無>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

久々に劇場で涙を流して心が洗われた。昔読んだ若草物語をよく覚えてて自分でもびっくり。原作はなんと1868年!でも全然古臭くない。

未熟な私はこれまで"善良で幸福なマーチ家のお伽話"のように捉えていた
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.9

21分でこんな表現ができるんだ。短編だからこそ強烈に伝わる起承転結。ドラマとしてはある意味、綺麗に落とし前が着いたけど、私は、彼があの後生き続けたらどうなるのかも観たい。
追記:なぜか2分おきにフリー
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セールスマン(2016年製作の映画)

4.0

同監督の『別離』に引き続き。結論から言うと、冒頭の映像からして良かった。

描かれているのは主役夫婦メインで、被害者という立場も明確。シンプルな分、心理により深くフォーカス。劇中劇の演出で、苦悩や怒り
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別離(2011年製作の映画)

4.3

イランの映画をちゃんと観たのは初めてかもしれない。結論から言うと、とても良かった。背景にある介護、離婚、格差など身近な社会問題も、宗教や法律等の違いとあわせて関心を持って観ることができた。

物語は、
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.6

史実と違う云々はさておき。これだけコミュニケーションツールが発達した今でも本当に重要なことはライブで本人から聞きたいし、聞かないと信じられない。だから、たとえ人物的には適性があったとしても、マスに対し>>続きを読む

ジュリエッタ(2016年製作の映画)

4.3

美しい色彩で幕開けした瞬間に、"今からペドロ・アルモドバル監督の世界と、そこから生まれる自分の感情に身を委ねればいいんだ" と思える大人の作品だった。

主役のジュリエッタは勿論、視点を変えれば全ての
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プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

1.0

おもしろくなかった。作り手は作品のコンセプト通りに仕事をこなしました。観客はそれをあてがわれました。という関係性を感じて虚しいわ。

キャスティングも悪くないし、笑うポイントも押さえてある。受け身の人
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

昔観た時の印象は、とにかくブラピのカッコ良さと身体的ダメージ。それ以降も気になっていたけど、セブンより気軽に観返すことが出来ずにいた。久々に観て、その理由は何層にも重ねられた深いところで、本能的な危険>>続きを読む

死霊館(2013年製作の映画)

4.2

タイトル凄くないですか?普段なら絶対に選ばないけど、続編を先に観てあまりにも良かったのでレンタル。
超常現象に対し、あくまでも学術的、論理的に対処するのが、とても興味深い。私のようにホラー苦手な人こそ
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

4.5

ホラーは苦手だから普段は選ばないけど、娘チョイス。続編のこちらを先に鑑賞。(理由:続編は見放題だから、とりあえず)

結果、めちゃくちゃ良かった!ヴェラ・ファーミガから、慈愛のオーラが溢れてる!
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シェルタリング・スカイ(1990年製作の映画)

4.0

公開当時、先輩に誘われて劇場で鑑賞。
無理に背伸びして観たものの、たぶん理解できていなかったと思う。特別仲が良いわけでもないのに何故こんな大人な映画に誘われたんだろう?なんて、ぼんやり考えながら、とに
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あなたへ(2012年製作の映画)

4.0

公開時に劇場で鑑賞できて良かった。気をてらわず、地に足がついた物語でありながら、映画としてのドラマ性もあり、人生の悲哀、優しさ、愛が凝縮されてる。健さんについてはコメントするまでもないけど、驚いたのは>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.0

冒頭で一瞬だけ流れるクリムトの制作中のシーンが、とんでもなくゴージャスで高揚感に包まれる✨ 一枚の名画の背景にある戦争の恐怖や不条理など、歴史を知るとともに、巻き込まれた人達のことを忘れてはいけないと>>続きを読む