みーちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ハロウィン(2018年製作の映画)

3.0

とても期待して、本気で楽しみたい(怖がりたい)と覚悟してたら、想像と違ってた。

私はこのシリーズが初めてだからかな。でも、たとえこれまでの経緯は知らなくても、単体で観たとしても、おもしろいものは、お
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

5.0

おもしろいのは間違いないと分かってた。それは、とても若い頃、昔の映画が好きで(たぶん背伸びしてたと思うけど)アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督のを見たことがあるから。細部は忘れたがラストで唖然としたこ>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

拍手。やはりジワッと目頭が熱くなったし、最初から最後まで、自分は今、劇場でしか味わえない贅沢な映画時間を過ごしてる✨という実感に包まれた。

鑑賞中は、観客ジャーニーとして、おもしろ!さすが!と感じた
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.3

オリジナルのデンマーク版は未見なので、それとの比較は出来ないけど、「電話から聞こえる声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルな設定と予測不可能なストーリー展開」という解説からして、本作と少しずれ>>続きを読む

ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

4.0

ノー・タイム・トゥ・ダイは、早く観たいと思っているけれど、このタイミングでこのドキュメンタリーが配信されてるということは、鑑賞前に見てもいいのだろう、と思って見た。

改めて気づいたのは、自分では特に
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.0

やっぱりウォーレン夫妻が好き。今回も、絶対的な信頼感と慈愛に満ち満ちた存在だった。

ロレインの衣装は一作目からずっと注目してるけど、今回も良かった。ただ素敵なのではなく、彼女のキャラクターを見事に表
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

4.0

画的には華やかさはないけれど、徹底したニューヨークのオールロケとカメラワーク、編集力によって生み出されるリアリティが凄かった。当たり前かもしれないけど、映画におけるリアリティって、ただ現実を映せば成り>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.5

"オールド"を観た娘が、シャマラン監督の他の作品も観てみたい、ということで久々に観た。やはり、いつの時代にも、どの世代にも、受け入れやすく作られているなぁ、と感心した。

私は毎回、終盤の親子の会話で
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エクソシスト(1973年製作の映画)

5.0

怖いもの見たさではなく、観たいと思って観た。だからオリジナル版とディレクターズカット版のどちらかにするか、とても迷ったが、公開から27年後に再編集された背景や、相違点の概要を事前に調べ、オリジナル版の>>続きを読む

眠狂四郎 無頼剣(1966年製作の映画)

4.3

いま観終わったばかりだから興奮してるし、眠狂四郎の世界は初めてだから、時間が経ったら感想も変わるのかもしれないけど、そんなこと言ってたら何年経っても書けないと思うから、鑑賞直後のレビュー。

もう、涙
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オールド(2021年製作の映画)

3.9

突っ込みどころはあるけれど、おもしろかった。鑑賞中は展開が楽しいし、終わった後も、難しく考えても、考えなくても楽しめるようになってる。

◇ここから本編に触れます◇

物理的には同じ時間の経過であって
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.5

主演2人のジャケットで、ずっとスルーしてたのだけど、チャーリー・カウフマンがプロデュース&脚本と知って鑑賞。

良い意味で、ジム・キャリーやケイト・ウィンスレットであることを意識せずに見ることができた
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ヨコハマBJブルース(1981年製作の映画)

4.5

松田優作は大好きだし、出演作もいくつか観てる。でも、どの作品が一番好きか聞かれると、正直浮かばず、答えられなかった。それは多分、私がリアルタイムのファン層より下の世代ということもあって、個々の作品の魅>>続きを読む

座頭市物語(1962年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭にて。今回のラインナップで、私が最も楽しみにしていたのがこれ。座頭市は映画もTVシリーズも大好きだけど、一作目を観るのは初めてなので心待ちにしていた。

オープニング、余計な説明は抜き
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.0

安心して娘と観れた。そして最後は泣いてしまった。突っ込みどころは満載だけど、それはさておき楽しめた。

※ここから本編に触れます。

このミッションが、インチャン大尉とリ・ジュンピョンの特性と組み合わ
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.8

この軌道に乗ってしまったら、たとえそれがどんな道でも、ゴールが分からなくても、辿り着く所まで、行ける所まで、疾走するしかない。というイメージを、作品全体が強烈に放つ。

オープニングクレジットだけで、
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.9

映画を観て、久々に狂おしい気持ちを思い出した。やはり、こんな気持ちになる作品は他にない。描かれているのは自分がどんなに叶えたいと祈り尽くしても、どんなに手に入れたいと願い謀っても、コントロールできない>>続きを読む

プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.9

再鑑賞。初めて観た時は、ケラーの父権主義や、人の意見に聴く耳を持たず、すぐ感情的になるキャラクターとセリフがうるさくて、大筋しか印象に残らなかった。だからその時は、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の割にはパッ>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.5

満足。鑑賞後に思い残すことがない。ロバート・エガース監督の世界に浸り切ることができて、とても気持ち良かった。

全編に渡り、そして全ての事象において核心には触れず、チラ見せが貫かれていて悶絶した。
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.5

過去に何度も観て、本作が良いお話だとは知っているけれど、ずっと好きじゃなかった。原作がおもしろいので、がっかり。

その理由は、モーガン・フリーマンはさておき、ティム・ロビンスが原作のイメージと違って
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.0

サメ映画は今どきのCG作品しか観たことがない娘と。

私は子供の頃から何度か見て、さすがに今更かな?と思っていたら、また発見があり、やはり良く出来た作品なんだと再認識した。改めて、とてもシンプル。それ
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オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)

4.5

私的にはガツン!ときた。予想を超えて、マイク・フラナガン監督にやられた。流儀を感じる、怖くて品格のある作品。

ストーリーが複雑な訳ではないから、筋立てはこうだろうなとか、姉は強気だし、準備万端だし、
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.9

正直、あまり期待せずに観たのだが、思ったより良かった。原作や前作との関係云々や、裏話はさておき、一つの作品として、とても丁寧に作られていた。

生きている時は勿論、死んでからも悪霊と善霊にはボーダーが
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.1

前二作とはジャンルが違うようで怖そうで、観るのを躊躇していたのだけど、ナ・ホンジンは三作とも観ておきたくて。結論から言うと引き込まれた。まだ終わって欲しくないと思ってしまった。

でも國村隼の見た目の
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シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

4.3

午前十時の映画祭にて、娘と。
119分のコンチネンタル版は過去に何度か観たけれど、北米公開版は初めてなので楽しみだった。私は断然こっちの方が良い。かなり印象が変わった。

おそらく119分版には、序盤
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

若い頃から今でも、ノマド的な生き方に対し、どこか惹かれるものがあり、"自ら選択する"という側面と、"そうせざるを得ない"という側面の、どちらのイメージも私の中に常にある。良い時も良くない時も、いつも紙>>続きを読む

荒野の七人(1960年製作の映画)

4.0

先日、スティーブ・マックイーンの"ブリット"を観て、彼があまりにかっこいいので、久々に鑑賞。昔、父がよく観ていたのを覚えてる。七人の侍は、若い頃に何回も観たけれど、改めて、これはこれで、おもしろいし、>>続きを読む

ブリット(1968年製作の映画)

4.5

これが1968年作だなんて。スタイリッシュって言うのが恥ずかしいくらいスタイリッシュ。当たり前だけどスティーブ・マックイーンがかっこ良すぎる。当時38歳。

しかも古いスタイルのかっこよさじゃない。ど
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バーディ(1984年製作の映画)

4.2

バーディとアルのことが、とても丁寧に描かれているから、どちらにも共感した。

私は、戦争であんな体験をしたら、あんな風になって当然だと思うから、白衣を着た医者の方が、人間の心を無くした異常な状態に見え
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ウィッチ(2015年製作の映画)

5.0

悪魔が登場する作品はたくさんあると思うけれど、改めて"悪魔と契約を結ぶ"という概念が、とても興味深かった。

憑依したり支配するだけなら、双子や弟は容易に手に入るが、契約を交わすには双子は幼すぎる。思
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

1.0

(もしかしたら原作は、ものすごい世界観なのかもしれないが)刹那的な面白さは随所にあったものの、鑑賞後に何を残したい映画なのか、私には分からなかった。

途中までは、あの二人の愛がご都合主義で1ミリも共
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.7

1990年のイラン地震の被害を写すだけでもインパクトがあるから、ドキュメンタリー形式で撮影すれば、誰が撮ってもそこそこ面白いんだろうな。なんて、観る前に一瞬でも考えてしまった自分が恥ずかしい。

『友
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海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.7

オープニングの5分間が、とても綺麗だった。ストーリーに繋がるセリフは一言もないけれど、彼らが素晴らしいチームであり、ひとりひとり全員が、真っ当な人間であることが、見ているだけで分かった。そして、それら>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

2.0

とても期待して観たが、ほぼ全編に渡って微妙だった。必然的な微妙さではなく偶然的なやつ。テーマや世界観を感じない。

その中でも残念なのは、中盤の見せ場であるホテルの支配人夫妻を襲撃するシークエンス。独
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

4.5

控え目に言って、真面(まとも)な映画の三本分以上のドラマ要素が詰まっていると思う。だから、とても贅沢な作品だった。

特に、精製工場のトンヨンとチュヨン兄妹のキャラクター設定が秀逸で、心を掴まれた。オ
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哀しき獣(2010年製作の映画)

4.5

長編一作目のチェイサーの方が、シンプルでストレートだが、私は本作の複雑さや重厚さも好き。

何かと激しい暴力シーンが取り上げられるし実際にハードだけど、表面的な痛さや衝撃を求めるだけの作品なら1ミリも
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