みーちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

5.0

ホラーにも色々な種類があるのだと思うが、先入観が邪魔して避けてた。観てよかった。とてもおもしろかった。好き。

私には悪魔拝礼やペイモン万歳!などの解釈は、興味深いけれど、さほど重要ではなく、オカルト
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.6

勝敗に関わらず、高校野球やその他のスポーツにおいて、一体感が巻き起こす奇跡と感動の数々を、これまで何度も目の当たりにしているし、私自身も実体験として信じているから、シチュエーションに納得。

全ての人
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8番目の男(2018年製作の映画)

2.9

サクッとおもしろかった。はじめはバラバラだった陪審員たちが、全員一致で「分からない」に辿り着いたことの意義に、素直に涙が出た。

だからこそ余計な装飾が邪魔になって仕方なかった。ごっそり要らないと思う
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.7

悪人伝を劇場で観た時も、"極悪組長×暴力刑事" で、マブリーはどっちなのかしら?というところから楽しみだった。本作もジャケットだけでは分からないので、そこから。

だから、登場の瞬間は、今回もあちら側
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.0

ナチ政権下を描いた作品は多数あるけれど、序盤のエリザベトへの行為や政策ほど、絶望と恐怖を身近に感じた事はない。

その衝撃に比べると、その後は比較的静かに物語が進むのが意外だった。もっと、怒りのような
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

3.7

娘の国語の試験に「鉄道員」に収録されている"角筈にて"という短編小説が出題されたという話をきっかけに、再鑑賞しました。

改めて観ると、昔とかなり印象が違った。永久に変わらないでいてほしい事と、変わら
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雪の轍(2014年製作の映画)

4.1

3時間以上あるけど、繰り広げられる一言一句、集中力を切らすことなく観ることが出来た。

映像美も圧巻。美しくも荒涼とした、乾きながらもぬかるんだ、カッパドキアの風景と感情がシンクロする。野生の馬も印象
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EXIT(2019年製作の映画)

3.5

あー、おもしろい。ユナちゃんのジャージ姿もかわいい。
平時には、自分のためだけのルーチンや、面倒な身内との関係が、有事には、人を助けたり、かけがえのない絆になるのが、何だか救われる。2度目のヘリ救出を
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先に愛した人(2018年製作の映画)

4.3

台湾の最強脚本家と言われるシュー・ユーティンの作品。あらすじ欄とジャケットからは、伝わりにくいかもしれないが、とても良かった。この作品を紹介する何かの記事で、LGBT映画と書いてあったけど、私はそんな>>続きを読む

サバハ(2019年製作の映画)

3.0

怖いのは苦手なのに、常に観たい自分がいる。この手の作品は皆さんのレビューを参考に、慎重に選ぶことにしています。本作も、序盤の双子誕生シーンや、暗くて閉鎖的な雰囲気が恐ろしくて、このまま観ていいものか迷>>続きを読む

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.1

本作は、興行成績が振るわなかったそうですが、山火事の深刻な問題に関心があるのと、アリゾナ州での実話という事で、観たいと思いました。

エリート森林消防隊の中で、彼らが異色の叩き上げチームだという事も、
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

4.5

"伝説誕生"の熱量が冷めないうちに観て良かったー。時間が経ったとしても、さらに見応えも驚きもある作りになっているから、問題ないとは思うけど、勢いがあるうちに観たことで、楽しさが倍増した気がする。…続き>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.2

オープニングから、いきなりクライマックス?と思う緊迫感と感動で、一気に引き込まれた。

エンタメに振り切って、多少やり過ぎたとしても、インド悠久の歴史と懐の深さが、一つ一つのエピソードに真実味を与えて
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.0

予想とは違っていたが、とにかくカン・ドンウォンが、かっこ良かった。実は劇場での鑑賞直後は、突っ込みどころ満載だと思った。でも娘と話し合ううちに、パンデミックから4年後という絶妙に長い設定で、説明がつく>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.3

とても良かった。やはり泣いてしまった。このテーマを、わざわざ、こんな難しいシチュエーションで描くだなんて、作り手の確かな自信を感じる。

ジェームズだけでなく、古い両親、新しい家族、この過程で関わった
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

4.0

娘チョイス!後味爽やか、サクッとおもしろかった。

ザック・エフロンが、とてもカッコ良くて驚いた❤︎ しかも、ちゃんと同級生にも見えるし、ちゃんと父親にも見えるから、笑ってしまう。

そんな、見た目
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

5.0

130分間、ルキノ・ヴィスコンティ監督の世界に魅了される幸せな時間だった。

オープニングから衝撃的な美しさ。波、黒煙、船…。カメラがゆっくり左に動きながらフォーカスイン。マーラーの「アダージェット」
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.1

鑑賞直後は「確かに面白いけど、展開がベタすぎない?」と感じた。でも、もしこのテーマをシリアスなノンフィクションで描いたら?政治批判の硬派な作品だったら?(検閲含め色々な意味で、より多くの人が観る、知る>>続きを読む

閉ざされた森(2003年製作の映画)

1.0

100分間のうち、最後の10分間だけ取って付けたみたいな映画だった。で、もし、この10分間がなかったら、ただの陳腐だし、この10分間があったから、は?この監督が描きたいことは何?となった。描き方以前の>>続きを読む

ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

5.0

映像から伝わる"本物"感が半端ない。実際に城内で撮影していることを差し引いても、細部に渡り、一切の妥協を許さない"画の力"に圧倒される。

これだけ凄いと、普通なら、役者が埋もれてしまう、或いは、浮い
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.9

重いテーマだけれど、100分間に絞り込まれていて、サクッと分かりやすかった。

先ず、目的別の各種ドローンを用いたターゲットの偵察と、英・米・ケニアの合同チームによるリモート軍事作戦という、テクニカル
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都会のアリス(1973年製作の映画)

4.8

ヴィム・ヴェンダース監督の"ロードムービー三部作"と呼ばれる一作目。

若い頃から、なぜロードムービーに惹かれるのだろう。たぶん、自分の中の奥深いところの、心象風景みたいなものと関係があると思うけど、
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.7

モノクロにも関わらず、色彩豊かな世界を観ているようだった。普遍的なテーマと完璧な構成で、まるで大人の童話。根が明るくて、洒落ていて、天使のキャラ設定も素敵✨

時代を超えて共感できるのは、物語の土台と
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版(1984年製作の映画)

4.8

見所は満載ですが、とにかく、ヌードルスとマックスの生涯をかけた関係性が強烈だった。
互いに一番の理解者でありながら、時には一番目障りな存在でもある。友情という言葉だけでは語れない、嫉妬やプライド、リス
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

中盤くらいまでは、純粋な若い兵士が任務を遂行するおもしろさや過酷さ、ロケーションや撮影技術、などに目が行ったけれど、終わった時に感じたのは、達成感ではなく、虚しさだった。

第一次世界大戦は、この後も
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

4.2

テーマ自体は、特に目新しいわけではないけれど、その描き方にインド映画の度量の大きさと、逞しさを感じる。喜怒哀楽が満載だが洗練されてる。

おもしろいのは、ストーリーの柱となる大きなシークエンスで、しっ
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メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

始まってすぐ、私にとって特別な作品になると分かった。

先ず、言語学と物理学のコラボでヘプタポッドの飛来の目的を解明するというシチュエーションが、知的好奇心をくすぐる。

防護服を脱ぐことによる距離感
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ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

4.5

クオリティが高いのに、肩の力が抜けてて、センスがいい映画ってこういうのだなーっと嬉しくなる。音楽も最高。

出てくる人達が皆んな愛しい。特にアンドリュー・ストロング。人物的には問題ありありだけど、歌わ
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

4.0

普遍的な思春期の1ページがよく描かれていて、痒いところに手が届く感じがする。

何がいいって、ハロルドの絶妙な年齢設定。19歳。社会的にはティーンエイジャーとはお別れ。でも、科学的にはれっきとした思春
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

4.2

9.11以降にブッシュ政権下で行われたCIAによる拷問を、オバマ政権下で調査する過程を描いた作品。日本での劇場公開はなく、Amazon プライム・ビデオのみで配信。

事件については、色々な意見や見方
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夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

4.8

ドラマとして凄まじい見応えがあった。音楽は勿論、衣装のバリエーションも増え、センスの良さが光ってる。ジェームズ・コバーンのバンダナも超カッコいい。

何と言っても、フアンとジョンの友情に感動した。それ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

2.0

途中、優作もさることながら、聡子というキャラクターも理解できない展開になり、二人だけの世界に飛んでいった。

だからクライマックスで、なるほどそうだったのか。どちらにも共感できなくて正解だったのね。と
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真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

4.5

1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルをスクリーンで観れたことに感激。

思いのほか、ステージ以外の、街や観客の様子を写した映像が多く、最初は「もっとミュージシャンだけにフォーカスして欲しい
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.8

あまりのカッコ良さに驚いた。私がこれまで観た西部劇とはテイストが違っていて、冒頭は、戸惑うくらいインパクトがあった。

どのカット、どの瞬間を切り取っても、完璧な構図。最小限のセリフ。無言のシーンや行
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

雪山に囲まれた白い大地、どこまでも広がる極寒の厳しさが、心象風景のよう。この環境は、人から笑顔を奪い、沈黙させる。生きるためには自己防衛するしかない…。それが、彼らの置かれた立場や状況と重なり、何も説>>続きを読む

ファイティン!(2018年製作の映画)

4.0

マブリーに会いたいよね!注入したいよね!ということで、娘と鑑賞。

まさしく、ハートウォーミング💓
期待通りのマブリー❤︎に加えて、笑いあり、涙ありの、新しい顔も魅せてくれた。

本作が素敵なのは、マ
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