じょけるさんの映画レビュー・感想・評価

じょける

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キャビン(2011年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

B級ホラーかと思いきや、序盤からその舞台裏を見せて新しい構図を狙ったようなメタな作品。

正直、伏線や怪物の設定が甘く、伏線を散らかしたまま話が進む。
さらに、察しのいい登場人物が設定に気づいて説明さ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

PC画面をメインとした、ネットを駆使し事件の謎を紐解くミステリー。

SNSの性質を上手く使った映画であり、承認欲求による人格の歪みや個人情報の危うさ、パスワード管理の杜撰さを風刺する場面が多々ある。
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

タイムループの謎を解き、日常に戻るための笑いあり涙ありドタバタコメディ映画。
それぞれの俳優がハマり役。

展開が相当練られており、ストーリーの着地点としても求めているものが満点で返ってきた印象。
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.6

ヤクザから足を洗った前科者の、社会復帰の難しさを描いた現代社会への風刺作品。とにかく仲野太賀と役所広司の演技が上手すぎる。

初めは短気で無邪気な子供のような主人公に同情すら覚えるが、物語が進むにつれ
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

淡く切ない恋のサスペンス。
想像する斜め上の真相で実に興味深かった。

しっかりと伏線が写されているのにミスリードに引っかかってしまう謎の数々

解いても誰も幸せにならない方程式を解くシーンも湯川らし
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.9

炭治郎の鬼殺隊としての在り方を確立させた、煉獄さんとの物語。

圧巻の作画とテンポよい展開でキャラクターの個性を短時間で引き出す、完成されたアニメ映画だと思った。

また、本当に原作そのまま抜き出しの
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

5.0

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ホロコーストの悲惨さを描いた、3時間を超える白黒映画。

浪費家な実業家から、人々の助けとなるまでの心理描写がパートカラーを用いて分かりやすく描かれており、どんどん主人公に感情移入していってしまう。
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.1

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コナン好きに向けた映画としては100点
ミステリーとしては50点

アニメとしてはドラマ性があり面白かったが、
原作中の登場人物を使いたいがあまりに、肝心の犯罪トリックがおざなりで驚きがなかったのが残
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

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絵本の世界に入り込んだようなコメディタッチの喜劇映画。
かなりシリアスな場面も多いにもかかわらず、重苦しく描かずにポップに仕上げているのがとても印象に残った。

いい意味で映画らしくなく、テンポの良さ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.9

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堂々としていれば嘘だとバレないが、
嘘で得たものは虚しさにしかならない

という学びのある映画だった。

映画特有のご都合主義が多いかなと思って視聴していたものの、まさかの実話。
事実は小説よりも奇な
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

あまりにもミスリードが上手すぎるミステリー作品。驚愕のラストシーン。
絶対に前情報を入れないで見て欲しい。

キートンが黒幕だと思わせる描写が多く、警察の語りが入った時には黒幕確定だなと高を括っていた
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メメント(2000年製作の映画)

5.0

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物語の結末と開始が同時に始まる、かなり異質な作品。カラーとモノクロで時系列が分けられているのが興味深い。
結末と展開がどんどん繋がっていく様に釘付けになってしまう。

叙述トリック的な伏線が沢山ちりば
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

アンソニー・ホプキンスの名演が際立つ映画。
檻の中に閉じ込められているにも関わらず、ミステリアスで余裕たっぷりのレスター博士の魅力に虜になる。

昔の映画特有のシンプルなストーリーのため目新しさはない
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

時間軸が入れ替わり続け、謎が謎を呼ぶため今主人公が何のために動いているのかを常に把握しながら見ないと理解が難しい難解映画。
設定がかなり複雑で、見る時はメモを用意してキャラの関係性と順行/逆行を随時書
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

ミステリー小説を読んでいるような感覚で見れる映画。

主観を常に疑い続けることの意義を唱えている、クリティカルシンキングを分かりやすくしたような内容で勉強になった。

12人様々な境遇や感情に左右され
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

事前情報0で視聴。

展開の少ない戦争映画だなあと思っていたところでの急な主人公の死。
よくよく調べてみると実話で心底驚いた。

戦争映画のような兵器の大迫力のシーンを想像しがちだが、実際は銃撃戦のよ
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ロボとーちゃん、オトナ帝国は見たことがあったので、泣けると名高いこちらを視聴。

子供向けと侮っていたが、最高に切ない恋の物語だった。

ボロボロと涙が止まらなかった。
無常で残酷な結末。絶句。
エン
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.5

子供の頃に戻りたいという誘惑よりも、たった3分で見せられる家族愛や大人としての覚悟に深く感動する。大人向けの作品。

空白(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

横暴で身勝手な父が、娘の死をきっかけに様々な人を巻き込んで暴れ回るヒューマンドラマ。

娘を失って「父親」そのものに固執していた主人公が、絵画を通して初めて家族と向き合うラストシーンには心を動かされた
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ミスト(2007年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

いつだって主人公の決断は正しいし、助かるものであるという先入観を破壊した作品。

人間の心は脆く、極限状態になると何かにすがるように宗教にのめり込む様が分かりやすく描かれている。

努力は必ずしも報わ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

監禁された少年が、殺された少年たちの助言を聞きつつ脱出を目指す映画。

テンポよく進むため、ホラー苦手でも見やすい作品だと思う。

ただ、全体的にキャラの深堀が浅く印象に残らないため、助言をくれた少年
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ゲーム(1997年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に最後まで展開が読めない傑作。

序盤こそ「ゲーム」に対しての説明不足で観客を置いていくのかと不安を覚えたが、
息をつく暇もない怒涛の展開で徐々に全貌が見えていくミステリー作品。

ミステリーとし
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ホラー要素はあまりなく、ただ不気味。

バービー人形のような出で立ちにも関わらず、人間のように動くミーガンに薄気味悪さを覚える、「不気味の谷現象」を終始体感する。

麻薬依存やゲーム依存のように、A
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

すぐ横にいるのに気づかないシーンや、照明を落とすことで優劣が逆転するシーン等、目が見えないという点を上手く使った描写がとも面白く、手に汗握る緊張感を演出している。

展開が2転3転するため、最後まで気
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

駆け抜ける疾走感、ひりつく戦闘
前作よりもパワーアップして大満足でした

シャイニング(1980年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ホテルの管理人の仕事を任された家族のお話。

主人公の息子、ダニーの未来視によって、後々の展開の一部を先に見せ、いつその場面がくるのかハラハラ楽しめる構造になっている。

作中では鏡を通して展開が進む
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

古い映画特有の、展開の急さや雑さを感じるものの、殺し屋家業よりも愛情にフォーカスを当てた王道な純愛作品。

積極的なマチルダに徐々に心を開いていき、人間らしさを取り戻していくレオンの心理描写が上手く、
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