蘭豆さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

蘭豆

蘭豆

映画(224)
ドラマ(0)
アニメ(0)

12か月の未来図(2017年製作の映画)

4.0

いい映画だった。

学びの先に未来があること、
学ぶことで人生の選択肢が増えること、
底辺でくすぶる子供たちは、
それを知らない…。

教えることの試行錯誤、
学ぶことの試行錯誤。
そこからたどり着く
>>続きを読む

あの日々の話(2018年製作の映画)

4.0

おもしろかった。

殺人や宇宙空間とかの特殊な設定じゃなくて、日常の一コマをただ切りとった中での面白さっていいなぁ。

どこにでもいそうな登場人物たちのキャラ作りうまいし、演技と思えないそれぞれの個性
>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

2.0

つまらなかったです。
前半はそこそこ楽しめましたが、後半はB級感全開でついていけませんでした。
唯一、仲の悪い大宮と浦和が声をそろえて「与野は黙ってろ!」と一喝するシーンは不覚にも笑ってしまいましたが
>>続きを読む

ナポリの隣人(2017年製作の映画)

3.0

普通にいい映画。
無理のないエンディングも悪くないです。

アゲイン 28年目の甲子園(2014年製作の映画)

3.0

重松清が原作なのはエンドロールで知った。
なるほど泣かせ方がそんな感じ。
ひとりの女性の出現で28年前の事件が蘇り、真実が浮かび上がるというストーリー展開。

野球を通じて、人生を取り戻す中年たちの姿
>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

樹木希林の追悼上映で鑑賞。

「茶道」を学ぶひとりの女性を通して人生の本当を浮かび上がらせる佳作。

樹木希林演じる茶道の先生は、自然体の中に深みを感じる所作が心地いい。黒木華は絶妙の配役。

何でも
>>続きを読む

葡萄畑に帰ろう(2017年製作の映画)

2.0

何だか最近、岩波ホールはジョージア映画ばかり演ってる気がする。

文化の違いからか理解に苦しむ作品が多い中、本作は比較的分かりやすい。
テーマは明快で映像もキレイ。

最後まで飽きずに観られるけど、イ
>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

3.0

吉田修一って『悪人』とかのイメージが強いけど、こんなのも書くんだ──。

抑揚なく淡々と進む物語。「世之介さーん」と遠くから呼びかける吉高由里子は浮世離れしていて可愛いけど、どこか振り切ってなくて「う
>>続きを読む

フジコ・ヘミングの時間(2018年製作の映画)

4.0

小松監督のトークショー付きで鑑賞。
映画もトークもよかった!

遅咲きの天才ピアニスト、フジコ・ヘミング波乱の半生と演奏の数々。

当日は、視覚障害の方もたくさん来ていて、その音楽性に触れるだけでも十
>>続きを読む

31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

3.0

メリル・ストリープらしくない役だな。
こんなの演るんだ──って思いながら観た。

「セックスレス夫婦のカウンセリング」の話。メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズだから最後まで観たけど、これはち
>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.0

さすがレディー・ガガ。
カリスマ性あるなぁ。
歌上手いし、
演技も良かった!

そしてブラッドリー・クーパー!
意外と歌上手い!
監督もやってたの観てから知った。

リメイクでなくてもストーリー読める
>>続きを読む

恋におちて(1984年製作の映画)

3.5

3回目か4回目の鑑賞。
伝わってくる空気感が好きな作品。

それにしても『マディソン郡の橋』『愛と哀しみの果て』などメリル・ストリープは不倫映画の名作が多いなぁ。

どの作品も不倫している時の幸せそう
>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

映画もそうだけど、
「クイーン」そのものがよかった。

『ボヘミアン・ラプソディー』いいなぁ。
歌詞が深いし、
最後のライブ映像がとにかくすごい!
感動が押し寄せて鼻の奥がツンとした。

ゴールデング
>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

3.5

生徒会選挙を人生の縮図として展開する人間ドラマ。

くだらなくて、でも時々深くて。
独特の世界観で楽しめた。

懺悔(1984年製作の映画)

1.5

う〜ん、この映画は理解できない。
正直退屈でつまらなかった。
でも観る人が見れば傑作なんでしょうね。
岩波ホール50周年記念のカンヌグランプリ作品なんだから。

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

4.0

韓国映画のリメイク版で好きだった『危ない彼女』のノリを期待して鑑賞。

テイストは違うけど、泣いて笑って痛快なところは共通していて、けっこう楽しめました。
久保田利伸の『LA・LA・LA LOVE S
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

話題の『カメラを止めるな!』をようやく鑑賞。
多くのメディア、レビューでネタばれしないよう注意深くその面白さを伝えていた作品。

やり過ごされる意味不明シーンが回収される面白さ、愛すべきB級感、そして
>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.0

藤原竜也ありきの映画。「存在感」というより「特別感」が凄い。
本作は、それをうまく使っていて観客は皆監督の術中にハマる。リアリティ欠如ながらよく出来たエンターテイメントな作品。

インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.0

イラスティガールのバイクアクションが圧巻! まるで『ミッションインポッシブル』のトム・クルーズを見るよう。
ゴムのように自在に伸び縮みする能力を使った追跡劇の全ては異次元だ!

恋に悩み、勉強に悩み
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

4.0

凄い映像のリアリティで純粋に楽しめた。
物語の後半描かれる大きなテーマは今までのシリーズにない深みで次回作への期待が膨らむ。

「シリーズ最高」と何かで目にしたけど本当だった。

誘う女(1995年製作の映画)

3.5

テレビに出て有名になりたい!
スザーンのシンプルな欲望。

使える人間は利用して、邪魔な人間は殺してしまう。躊躇や迷いは微塵もない。
美貌を武器に人を踏み台にのし上がるスザーン。他人のことなんて全く忖
>>続きを読む

ゲッベルスと私(2016年製作の映画)

2.0

ナチス狂気の時代、ゲッベルスの側近として生きたポムゼル103歳の独白。
「仕方なかった」と繰り返す深い皺の刻まれた表情。痩せ細ったユダヤ人の山積みされた遺体。ユダヤ人友人の死。その全てに絶望した。
>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.0

心地いいサクセスストーリー。
貧困に手を差し伸べるサンドラ・ブロック演じるリー・アン。素直にチャンスを掴み成功を手にするオアー。

こんな家族のあり方、幸せの形があった。
そしてこれが実話という素晴ら
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.5

「そうめんのシーン」が何だかんだ妙にリアル。それから駄菓子屋の柄本明のセリフ。
地味ながら是枝作品の真骨頂だと思った。

社会の底辺をうごめく一つ屋根の下に暮らす人々。犯罪がなかったらどうだろう? 互
>>続きを読む

妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

3.5

前2作に比べて笑い少な目、なみだ多目。
西村雅彦演じる夫、幸之助の心無い言葉に傷つき家を出る史枝。
家族会議に集まるいつもの面々。

どこの家庭にも起こりうる等身大の事件に一喜一憂できる愉しさを満喫し
>>続きを読む

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.0

これは…「怪獣映画」でした。
遺伝子工学とか背景はありますが、要はゴリラ、オオカミ、ワニが巨大化してシカゴの街を破壊しまくる映画。

監督・主演が同じこともあり『カリフォルニア・ダウン』とそっくりなテ
>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

トーニャ・ハーディングの粗暴で本能剥き出しの半生を描く「アイ、トーニャ」!

公平さを欠く審査員、クズな母親と粗暴な元夫。これでもかと追い討ちをかける救いようのない友人達。そしてこんな周囲に負けないハ
>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.5

辻一弘のアカデミー賞受賞で話題になった本作。評判に違わずリアルな特殊メイクが凄かった!…というか作品全部が素晴らしい‼︎

チャーチルの存在感とどこか憎めないキャラクターの魅力。ゲイリー・オールドマン
>>続きを読む

馬を放つ(2017年製作の映画)

2.0

う〜ん、これは久しぶりに全然ダメでした。

絶えず変化する世の中にあって、変わらず伝統的な考え方・生き方を貫くことの哀しさ、難しさがテーマなのかな?と思いつつ何となく観終えてしまった。

初鑑賞のキル
>>続きを読む

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

3.5

セリフや人物造形があまりにマンガ的で現実味に欠ける。それなのに観ていて自然に涙が出る『ちはやふる──結び』。

『上の句』『下の句』に比べて詰め込みすぎで雑駁な印象。それでも周囲を巻きこみ、たかがカル
>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.5

良くも悪くも最近のピクサー映画。
安心して観られる一方で、ワクワクドキドキ感に欠ける。

死後の世界観を彩るキラキラ映像はピクサーの真骨頂で本当にすごかったけど…。

『トイストーリー3』のデジャヴに
>>続きを読む

花咲くころ(2013年製作の映画)

2.5

これは感性の豊かさが求められる映画。
いい作品ですが、私はちょっと苦手でした。

1992年戦禍の混乱が残るジョージア。14歳で突然誘拐結婚させられるナディア。それが当たり前の社会があった。そして今も
>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

1960年代初頭、人種差別の残るアメリカで天才頭脳をもつ3人の黒人女性がNASAを舞台に国家プロジェクトを成功に導く実話。

これだけでワクワクですが、実際期待を裏切らない傑作でした。

白人大学への
>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

フランス語で彼女を表す『ELLE』がタイトル。

映画そのものはクールで感情移入できませんが、スリリングなストーリー展開と個性的な登場人物で退屈することはありません。

特筆すべきはイザベル・ユペール
>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

楽しみにしていた『キングスマン:ゴールデン・サークル』。荒唐無稽で下品で痛快。今回もバッチリです!

高級スーツをスタイリッシュに着こなすエグジー(タロン・エガートン)の成長。
復活したコリン・ファー
>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.5

詐欺で稼いで旅を続ける親子のような2人。
ライアン・オニール演じる詐欺師モーゼと
テイタム・オニール演じる9歳のアディ。

シンプルなストーリー展開と愛すべきいくつものエピソード。映画に求める「いつま
>>続きを読む