ぽんずときゃらめるさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ぽんずときゃらめる

ぽんずときゃらめる

映画(402)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

愛の記念に(1983年製作の映画)

-

じわじわと心を侵してくる映画。
なんだか狂っている様というのは一度裏返ると滑稽で面白く見えてくる。それがまた、怖い。

ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

-

タルコフスキーの心の奥の方を覗いてしまったような気分。
純粋にこれほど幸せになれる映画はそうないような。
水面に反射した光がひらりと照らすは愛の表情。
純度の高い、ひとりでも多くの人に味わってほしい、
>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

-

ストイックで病的なまでの几帳面さ。
これまで見た中でもトップクラスに見ていて胸疼くしんどい映画だった。定点から長廻しでねちっこく捉えられた時間は、豊かとは程遠くむしろ空虚であるように感じられる。
生き
>>続きを読む

黒い眼のオペラ(2006年製作の映画)

-

これは、、、好きすぎる。印象的なカットの数々。
息を呑む叙情、湿った蒸し暑さとひんやりと澄んだ空気が画面の中で両立しているのはなぜなのだろうか。
静かで、優しい。まるで日常生活の中に潜む詩を見つけてい
>>続きを読む

追悼のざわめき(1988年製作の映画)

-

人間の負の部分、汚れていて目を背けたくなるような、それでも誰もが持っているような側面が突きつけられ、見ていてどんよりとした気分になっていく。しかしそこにはどこか純白な透き通った何があって、それを必死に>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

-

初ルイ・マル。
想像以上に面白い。
たまらない愛くるしさ。ポップでキュートときどきシュール。
映像から構成から台詞から遊び心が滲む。
最高。

天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

-

閉鎖的で保守的な街と人々。
見ていてもどかしさがつもるも、こうした環境で選択することはなかなか難しいのだろうなと。世間体はともかく、子どもたちのことを考えると悩ましいなと思う。それでも気にせず去ってい
>>続きを読む

メリー・ゴー・ラウンド(1981年製作の映画)

-

追いかけっこ。
シュールでクール。
--
220801
二度目。
最初みたときよりもずっとよく感じた。
映画のリズムが心地よく響いているような、モンタージュ・モンタージュ・モンタージュ。
事物の狭間な
>>続きを読む

ノロワ(1976年製作の映画)

-

エンドロールでああ朝かぁと思うほどには夢のような。ミュージシャンがその場にいることの異化効果というか、なんだか舞台と映画の間のようで奇妙な感覚になるも、リズムが心地よくて意味はよく分からないながら満足>>続きを読む

出発(1967年製作の映画)

-

スタイリッシュでクール。
ジャジー。
独特なテンポが醸し出すコミカルさ。

M/OTHER(1999年製作の映画)

-

大好きだった。
切実な思いが画面に滲み出る瞬間にこれは映画なのかよくわからない気持ちになる。
長廻しで捉えられる無駄のない動きとぼやっとした会話とのギャップといい全体的に暗い画に灯る光が丁寧な美術と相
>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

-

36年に撮られたことが衝撃すぎて、、
クレジットの錚々たる面々。
印象に残るショットが多かったししっかりフランス映画だった。

やさしい女(1969年製作の映画)

-

めちゃくちゃよい。
カラーになると一段と美術や照明が映える。落ち着いてはいるもののしっとりと支える色彩。
静かに淡々とした、時にストイックにもうつる俳優の身体が流れを運ぶ映画。たまらんぜい。

アネット(2021年製作の映画)

-

220404
レオスカラックスぶっ飛ばしてます。
山椒のようにビリビリです。
お馴染み?の破滅へ向かいつつもほぼ全編台詞が歌という、シリアスでもコミカルでもある奇妙な空気。
オープニングかっこよすぎ。
>>続きを読む

氣=BREATHING(1980年製作の映画)

-

実験的な画面構成ながら空気を感じる。地蔵やべ。

白い朝(1965年製作の映画)

-

ところどころ視覚情報と聴覚情報がずれてて錯覚を起こす。
渦の中で溺れるよう。

他人の顔(1966年製作の映画)

-

仮面を被ることは何も顔だけに限らず現代の情報社会における複雑な身体性とも絡むだろうなと。自己と他者、私とは誰なのか、そんなものは永遠にわからないのかもしれない。
映像も音楽ももちろんかっこいい。

ポーラX(1999年製作の映画)

-

220402
退廃。ディープ。
暗い色彩と音楽が鬱々とした雰囲気をつくるし実際鬱々としているけれどもそれが良い。はぁ。爆音のバイク。心に残る粘度。

楽日(2003年製作の映画)

-

くぁー
じとじとした湿気が伝わってくる。
寂れた関係性と人間の愛らしさが見える。
深く長く濃密な時間を過ごす。

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

-

240427
ちょっぴり夢現。音が語る記憶から遠く離れた他者や世界全体と繋がっていく。

220306
映画に流れる時間が愛おしい。
記憶と夢と、 静寂に耳を傾ける。
終盤の10分を超える長回しには
>>続きを読む

ヴィトゲンシュタイン(1993年製作の映画)

-

黒に浮かぶ原色パキパキ。
ウィトゲンシュタイン気になっているところにちょうど。
論理を突き詰めるとただ辛いんだろうな、
哲学をやめろという愛ある進言。

Summer of 85(2020年製作の映画)

-

220304
キュアキュアキュア。
これまた眼差しが尊い。
叫び駆け踊り疾走する、そのことから滲み出す情動。
繊細で大きな行き場のない気持ち。
選択の是非なんてきっとわかりっこない。

トムボーイ(2011年製作の映画)

-

220304
尊い、、
何があっても人間の深くには優しさがきっとある。
衣装美術の色彩よき。

長江哀歌(ちょうこうエレジー)(2006年製作の映画)

-

なにかを探し彷徨うこと。
変わりゆく街並みのなか人々は暮らす。
生を巡り流れる時間はまるで長江を流れる水のように穏やかで。
人物の名前と顔とがなかなか一致しなかったのが惜しく何度も、それに劇場で
>>続きを読む

風が吹くまま(1999年製作の映画)

-

ともに過ごす時間。
同じような行為の繰り返し、動物たちや自然が奏でる音、
映画と向き合うことの豊かさ。
色彩がたまらなく良い、映像美とはまさにこのこと。

西瓜(2005年製作の映画)

-

肢体や口やらのフェッチフェチな芸術。
圧倒的美術。
食事という行為の粘り気色気よ。
時折挟まるシュールミュージカルのような。
プロットなどまるでないかのような、それでも気付けば120分。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

-

220228
不安や喜びの詰まった目の輝きよ。
大人たちに翻弄されながらも世界に無垢な心で向き合う少年らの有り様を生き生きと感じられた。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

-

ちょっともう別格。
オープニングからエンディングまで肌に走る波を感じ続ける。
光、水、火、煙、音、、まさにノスタルジア、終盤のろうそくを運ぶシーンをじっと眺めていると過去の記憶が源泉のように湧き上がっ
>>続きを読む

無防備都市(1945年製作の映画)

-

すごいものをみた。
ドキュメンタリーやフィクションといった垣根を越えた何かを感じ取る。そこには社会やそこに生きる人物のリアルがあった。

麻希のいる世界(2022年製作の映画)

-

まさにふたりの少女を撮ることへと突き抜けた映画。
確かにそこに生きていた。

アウトサイダー(1981年製作の映画)

-

人間のどうしようもなさ、
弱さ、
裸の姿がありありと見える。
やっぱりタルベーラ、力強いなあ。