じわじわと心を侵してくる映画。
なんだか狂っている様というのは一度裏返ると滑稽で面白く見えてくる。それがまた、怖い。
タルコフスキーの心の奥の方を覗いてしまったような気分。
純粋にこれほど幸せになれる映画はそうないような。
水面に反射した光がひらりと照らすは愛の表情。
純度の高い、ひとりでも多くの人に味わってほしい、>>続きを読む
ストイックで病的なまでの几帳面さ。
これまで見た中でもトップクラスに見ていて胸疼くしんどい映画だった。定点から長廻しでねちっこく捉えられた時間は、豊かとは程遠くむしろ空虚であるように感じられる。
生き>>続きを読む
これは、、、好きすぎる。印象的なカットの数々。
息を呑む叙情、湿った蒸し暑さとひんやりと澄んだ空気が画面の中で両立しているのはなぜなのだろうか。
静かで、優しい。まるで日常生活の中に潜む詩を見つけてい>>続きを読む
人間の負の部分、汚れていて目を背けたくなるような、それでも誰もが持っているような側面が突きつけられ、見ていてどんよりとした気分になっていく。しかしそこにはどこか純白な透き通った何があって、それを必死に>>続きを読む
初ルイ・マル。
想像以上に面白い。
たまらない愛くるしさ。ポップでキュートときどきシュール。
映像から構成から台詞から遊び心が滲む。
最高。
閉鎖的で保守的な街と人々。
見ていてもどかしさがつもるも、こうした環境で選択することはなかなか難しいのだろうなと。世間体はともかく、子どもたちのことを考えると悩ましいなと思う。それでも気にせず去ってい>>続きを読む
追いかけっこ。
シュールでクール。
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220801
二度目。
最初みたときよりもずっとよく感じた。
映画のリズムが心地よく響いているような、モンタージュ・モンタージュ・モンタージュ。
事物の狭間な>>続きを読む
エンドロールでああ朝かぁと思うほどには夢のような。ミュージシャンがその場にいることの異化効果というか、なんだか舞台と映画の間のようで奇妙な感覚になるも、リズムが心地よくて意味はよく分からないながら満足>>続きを読む
大好きだった。
切実な思いが画面に滲み出る瞬間にこれは映画なのかよくわからない気持ちになる。
長廻しで捉えられる無駄のない動きとぼやっとした会話とのギャップといい全体的に暗い画に灯る光が丁寧な美術と相>>続きを読む
36年に撮られたことが衝撃すぎて、、
クレジットの錚々たる面々。
印象に残るショットが多かったししっかりフランス映画だった。
めちゃくちゃよい。
カラーになると一段と美術や照明が映える。落ち着いてはいるもののしっとりと支える色彩。
静かに淡々とした、時にストイックにもうつる俳優の身体が流れを運ぶ映画。たまらんぜい。
220404
レオスカラックスぶっ飛ばしてます。
山椒のようにビリビリです。
お馴染み?の破滅へ向かいつつもほぼ全編台詞が歌という、シリアスでもコミカルでもある奇妙な空気。
オープニングかっこよすぎ。>>続きを読む
仮面を被ることは何も顔だけに限らず現代の情報社会における複雑な身体性とも絡むだろうなと。自己と他者、私とは誰なのか、そんなものは永遠にわからないのかもしれない。
映像も音楽ももちろんかっこいい。
220402
退廃。ディープ。
暗い色彩と音楽が鬱々とした雰囲気をつくるし実際鬱々としているけれどもそれが良い。はぁ。爆音のバイク。心に残る粘度。
くぁー
じとじとした湿気が伝わってくる。
寂れた関係性と人間の愛らしさが見える。
深く長く濃密な時間を過ごす。
240427
ちょっぴり夢現。音が語る記憶から遠く離れた他者や世界全体と繋がっていく。
220306
映画に流れる時間が愛おしい。
記憶と夢と、 静寂に耳を傾ける。
終盤の10分を超える長回しには>>続きを読む
黒に浮かぶ原色パキパキ。
ウィトゲンシュタイン気になっているところにちょうど。
論理を突き詰めるとただ辛いんだろうな、
哲学をやめろという愛ある進言。
220304
キュアキュアキュア。
これまた眼差しが尊い。
叫び駆け踊り疾走する、そのことから滲み出す情動。
繊細で大きな行き場のない気持ち。
選択の是非なんてきっとわかりっこない。
220304
尊い、、
何があっても人間の深くには優しさがきっとある。
衣装美術の色彩よき。
なにかを探し彷徨うこと。
変わりゆく街並みのなか人々は暮らす。
生を巡り流れる時間はまるで長江を流れる水のように穏やかで。
人物の名前と顔とがなかなか一致しなかったのが惜しく何度も、それに劇場で>>続きを読む
ともに過ごす時間。
同じような行為の繰り返し、動物たちや自然が奏でる音、
映画と向き合うことの豊かさ。
色彩がたまらなく良い、映像美とはまさにこのこと。
肢体や口やらのフェッチフェチな芸術。
圧倒的美術。
食事という行為の粘り気色気よ。
時折挟まるシュールミュージカルのような。
プロットなどまるでないかのような、それでも気付けば120分。
220228
不安や喜びの詰まった目の輝きよ。
大人たちに翻弄されながらも世界に無垢な心で向き合う少年らの有り様を生き生きと感じられた。
ちょっともう別格。
オープニングからエンディングまで肌に走る波を感じ続ける。
光、水、火、煙、音、、まさにノスタルジア、終盤のろうそくを運ぶシーンをじっと眺めていると過去の記憶が源泉のように湧き上がっ>>続きを読む
すごいものをみた。
ドキュメンタリーやフィクションといった垣根を越えた何かを感じ取る。そこには社会やそこに生きる人物のリアルがあった。
人間のどうしようもなさ、
弱さ、
裸の姿がありありと見える。
やっぱりタルベーラ、力強いなあ。