もーりーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

もーりー

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街の上で(2019年製作の映画)

4.1

今泉力哉監督はどうしてこんなにも男女の間に流れる空気 (8割くらい女性寄りではあるが) をデザインするのが上手いのだろう…と感じながら観ていました。
あ、ちゃんと声出るほど笑えるシーンもありますよ!!
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.0

ハッピー・デス・デイ(ループもの)を交換ものに移植したみたいな感じだなぁ…と思いながら鑑賞。よく見たら監督が同じで納得しました。

おいおい…あいつ死ぬぞフラグ、ここで背後に殺人鬼立ってるフラグがきれ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.5

この映画については、作中でも言っている通り「よくあるループもの」が1番端的に表していると思う。良くも悪くも。

ループを通して恋に落ちていく、というのはこれまた定番なストーリーではあるけれども、二人と
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バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.5

テレビドラマを映画の長さにしました〜という感じ。知ってる名脇役・名俳優が出てくるだけでワーイと思ってしまうチョロいやつなので楽しかった。

砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.3

予告編で興味を持っていたので鑑賞。プロット全体の流れは定番のサスペンスで、高校を舞台にしたいじめが展開されてスタートするよくあるタイプのもの。

以下、原作未読につき完全に映画(主に演出)についてです
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

4.0

自閉症スペクトラム症を持つ人が、どんな悩みを持っていてどう世界を感じているのか。その断片を覗いたことで自分の不勉強さを痛感した。

記憶が線のような流れではなく点として存在していて、雨が降っていると認
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.3

クラスの35人に1人ずつ丁寧に焦点をあてて、多感で自己肯定が低くて将来にふわふわした希望(または絶望)を抱いている「14歳」を描ききっていました。NHKスペシャルでやってそうな感じ。

誰もが経験して
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.6

定住者はそこにある思い出と生きていくけれど、nomadicな人たちも一人ひとりが思い出・記憶・夢を抱きながら生きているのだと強く刻まれました。固定的なものは無いけれど、終わりのない「思い」がぐるぐると>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.5

やや先が読める感は否めなかったのと、「あなたはすでに騙されている」というほどではなかったのが残念。とは言え、ハードルを上げ過ぎなければ普通によくまとまっていた映画だと思いました。

ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

現実を見ながらも夢を諦められない夫と、はじめから現実に忠実な妻。ふたりの子供は幼いながらも、父と母のどちらに思い入れが深くなるかでこの家族の進んでいる方向をしっかり表していた気がします。

ミナリはア
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.9

コナーとラフィナが互いに偽りの面を作り出して、ぎこちない会話を続けていた前半が微笑ましかった。日本版のコピー「君の夢は、僕の夢になった。」がとてもぴったりな映画だなと思いました。

全体を通して80年
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.5

ディズニーっぽさ漂うオープニングとエンディング、中身もそれっぽさが漂ってた。トントン拍子にストーリーが進むので、違和感なく見られるけどなにか物足りない感じ。やや突貫工事したのかな…?

しろくまかわい
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太陽は動かない(2020年製作の映画)

3.7

邦画にしてはアクション頑張ってるな〜という印象だった。少年時代といまのとの結びつきがいまいちわからなかったのは僕だけなのだろうか…?

あとめっちゃ演技上手い子役いる!と思って久しぶりの新顔か??とな
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.2

公開前のコピーの通り、屁理屈 vs 毒舌の応酬を楽しませてもらいました。ふたりともさすがの演技力。脚本もメリハリがあって飽きず、ちょくちょく「あるある」な状況が組み込まれていて共感しちゃいました。>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

過去にこれ程までに"向こうの世界"と自己を体感的に結びつける映画があっただろうか。凶悪犯罪の過去を持ち10犯6入の無頼漢のレッテルを貼られた三上が、なぜ社会から孤立し生きづらさを感じているのかを見せつ>>続きを読む

名探偵コナン 緋色の不在証明(2021年製作の映画)

3.4

赤井さんに関する総集編なので特に新しい話はないですが…新作公開前のいい復習にはなりました。

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.5

外から見ていた理想的な家庭が、中から見たら壮絶な縺れがあって、それを心の底では肯定したくないがために心が崩壊していくお話。

好きだった君へのラブレター(2018年製作の映画)

3.7

自分に正直になって、失う恐怖を噛み締めながらも生きていきたいと思った。

ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

3.4

ジャッキー・チェンのための映画という印象。娘を殺された父が復習するというよくあるあらすじで、最初は料理店のオーナーだったはずなのに戦闘力も科学知識もずば抜けているので違和感MAX。

アクションはさす
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.1

自分の知らない親の話。それと同じような生き様を直ぐ側で見ていたことに気づいたときの涙は、唯一変わらない昔のあの町の工場群を思い出させるようだった。

家族の愛に駆られた暴力。憎しみの連鎖。変えられない
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.9

当時小学生の自分は、これを見てスパコンとは…と思い調べて憧れた覚えがあるなぁ。10年後のいま、スパコンで研究してることを過去の自分に教えてあげたい。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

はいはい、またよくあるタイプの恋愛映画ね。キャスティングは良さそうだ…とか思ってましたが、普通に良い映画でした。ごめんなさい。

共通点がたくさんあるふたりが初々しい会話で近づいていくところから、二人
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名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

3.4

前半はエンディングのための伏線を置いておくために、こまごまと回想シーンが入っている印象だった。もっと必然性のある映像展開が欲しかった。

確かに物語としてまとまってはいるけれど、最後はどんでん返しとい
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心の傷を癒すということ《劇場版》(2021年製作の映画)

4.3

安先生の言葉の一つひとつが、かつて自分が目に見えない何かに押しつぶされそうになっていたときの記憶を撫でてくれた気がした。精神科医ひとりの人生に寄り添ったドラマの劇場版でありながら、見るものそれぞれの中>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

音楽に乗せて淡々とストーリーが進んでいく様子が、ひと昔前の洋画を見ているようで不思議な感じでした。

babyの表情が鋭くて好き。音楽に注意が逸れがちな作りだけど、重要な情報とかデボラとの会話には必ず
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

最初から最後まで映像がまさに絵画のようで、ほぼ登場人物が女性という構成も相まってか、物語に没入したように感じた2時間だった。

エロイーズは対等な真っ直ぐな関係を望んでいたのかな…そして、身体の細かい
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.7

前半は最後のSTICへ向かわせるためのストーリーテリングなのでテンポがいい。かといって後半がたるむことなく、「チェーホフの銃」通りにすべてが機能していて感心してしまいました。
あとこれは実質、父と子の
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