アメリカの縮図とするコンテクストを理解できなかったのでその意味の過剰さやマッシュアップ性は面白くはないが、それはそれとして死にかけが死にかけを追い詰める室内劇のラストは最高だった。
悪い意味でA24が配給していそうな映画を久々に映画館で見れて良かったが、他方でミッドサマーが面白かっただけに内容の長さは残念だった。
特性や精神疾患、ちんこモンスターを体現したオディプス・コンプレッ>>続きを読む
室内劇でもないし差異の方が多いのにも関わらず、正面から捉えたり、固定カメラ、そして擬似家族の温かみに小津安二郎ぽさを感じてしまう。
異化してるように感じる画面に対する経験がなさすぎるのかも。
キッチュで有害な半グレども、時系列の切り貼りにこれがそうなのかと教科書的なリアクションをしてしまうくらいには語られすぎてしまっている。何もしらずに見たかった。
棚上げしながら見た。
妹が発する「兄ばっかりずるい」は、彼女が最終的に医学部に進んでくれたから救われた気持ちになったし、会社同期の女の子が同期の飲み会で昇給額に差があることを受けて、「360fbのグル>>続きを読む
面白かった。
過去に親しくした人たちがライフステージの変化によって同質性を担保できなくなる事に自分は恐れと喪失感を抱いているんだなと気づいた。
並びに、何者でもない人間が文化的にゆとりを持つには資>>続きを読む
哀れなるものたち、良い。
フランケンシュタインのシュリーで、未来派の影響もありそうなソーラー?スチーム?パンクSFで、家父長的な枠組み等あまりに紋切り型な読解をしてしまいたくなるほどコンテクストが出来>>続きを読む
ミッドサマーって脳天気な文化人類学者がある村に行ったらみたいな入りだと思ったら、めちゃくちゃウェットでこんなホラー映画もあるんやと驚いた。
スピリチュアル批判、相対主義批判(相関的に見よう?参与観察の>>続きを読む
自分の好みではなかったことを先に断っておきたい。3-4x10にも似た感想を抱いたが、とはいえ面白すぎた。
まず、ホモセクシャルとホモソーシャルとの連続性を描いており、北野武節を感じられること。しかも、>>続きを読む
私人の振るう暴力が勧善懲悪的な方向に進むかと思いきや、妻子がいる相手も殺していて徹底的な暴だった。アンチヒーローだ。
そこまで好みではなかったが、幸せを取り持ったり、写真収集したりと消費に還元されない趣味が話の中心にあって良かった。
救われる物語をここ最近見過ぎていたので新鮮。てっきりゲイの話だと思ってたら、ホモソーシャル連続体なんかなくてあくまで金だし、やさぐれ終了後は損切りされるという事実に思考が止まる。
よく分からなかった。ユリイカの濱口竜介特集から意味を手繰り寄せることも可能だが、まずは分からんかったなぁを大事にしたい。
ニューシネマの金字塔。
テルマとルイーズを先日見たので見たくなってしまった。ヘイズコードに挑戦した演出の数々に大興奮。
久しぶりに観た。
爽やかだけど悲劇的な終わりに、エロチックには描かないレイプの生々しさ、破滅的に生きることの方が自由な有り様にまた胸を打たれた。昔はイージーライダーより救いがあるなとか思っていたが、今>>続きを読む
だるいノリあるある脱力トークって邦きちだけなんじゃないんだ、本当にあるんだという驚きがあった。
面白い。
漫画にありがちな構造のはずなのに紋切り型なアンチヒーロー表象にいかない。何でだろう。開始すぐに欲望の現象学的な話になってナルサス展開があるんじゃないかと思ったが、そちらの方は話の中心にならず>>続きを読む
個人的な経験を想起させる題材だった。
自分が小学3年生のとき、母は退職して博士課程後期に、父は鬱で休職から退職した時期に父と2人でニュージーランドへ車で2週間旅行した時を思い出した。
親はその時から>>続きを読む
アメリカ人が考えるネオ・トキオな日本が好きな気持ちとサイード的な「ファッキン白人め、なんだこのヘイトクライムは!!」という感情との間で心が揺れすぎて集中できなかった。自分がジョン・ウィック嫌いじゃない>>続きを読む
人それぞれ生きづらさを抱えていたとしても、プリミティブに素直な状態で他者と関わり、好ましくない相手の他者性を受け入れることが大事なのかな?という陳腐な図式化をしてしまったくらいにはちょっと余白が多い鑑>>続きを読む
すごく楽しめたかどうかは置いとくにしても、権威勾配に起因したホラー映画を食事で表現するのは面白かった。
能力の有無によって分断が生じる新自由主義的な状況にも、また安易に福祉国家的な保護にたつのではなく、ありのまま異質な他者と生きるネガティブ・ケイパリティの変奏として本作品を見た。
その上で、他者性をめ>>続きを読む
ヒーロー映画界におけるお茶漬け的存在。ヒーロー疲れをさせない。優生学的な話の布石はこの頃からあったのだな。
メビウスのバンドデシネみたいな量子世界や、マーベルコミックス好きとしてモードックとカーンが登場したのは嬉しかったが、作品全体としてはそこまで琴線に触れず見終わった。
アナ雪以降の時代様式では、どれだけポスフェミ批評的に興味深い作りになっているかで面白いか面白くないか決まると思っていたので、この「バービー」という映画はそういったマヌエラの最高到達点だと思った。
と>>続きを読む
ジムキャリーの宙吊り感に拍車をかけたのは一目惚れが理由で島から出ようとするところ
自分の周囲に批判的な人が多かったのに反して普通に良かった。批判している人は夏目漱石と言ったら近代的自我みたいな脊髄反射のように類型的な村上春樹批判をしているんかなと敬遠したくらいには。良い時は変奏とい>>続きを読む
スコセッシの陰鬱としたコンプレックスをしってから、この既視感ありまくりな破滅的でエロくて魅力的な主人公や男らしさダイレクトな題材選びも止揚の賜物か!と1人興奮した。
キング牧師暗殺からそう遠くないからか黒人は出てくるし、警察は非道。
これ以前は知らないが、自分が何気なく見てきた警察映画の先行事例なのでは?というくらい既知の要素がいつぱい。