花とみつばちさんの映画レビュー・感想・評価

花とみつばち

花とみつばち

映画(622)
ドラマ(10)
アニメ(0)

この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

4.5

偶然観たら引き込まれて面白かった。
主演が岩下志麻なんで、きっと犯人だろうと察しが付いた。
製作が角川春樹、監督脚本増村保造、音楽が大野雄二と出演者も豪華。
この当時の脇役である、神山繁と戸浦六宏は大
>>続きを読む

ひとくず 新ディレクターズカット(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督、脚本、主演を演じる上西雄大。
私はこの俳優さんをこの作品で始めて知った。
ダーティヒーローな役柄。
全体的に安っぽい雰囲気が流れる作品だけど、内容はなかなかスッキリして良かった。
ネグレクトと虐
>>続きを読む

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

4.0

何て難解なストーリー、素直にストーリーを追うと頭が混乱する。
冒頭からの主人公キャスリン( スザンナ・ヨーク )の書く物語も意味が分からない。
すべてがキャスリンの妄想なのだ。
きっと何かの精神障害な
>>続きを読む

汚れなき悪戯(1955年製作の映画)

4.5

大好きな作品。
マルセリーノ役の当時 6 歳のパブリート・カルヴォのいじらしく可愛い。
スペインの子供は当時こんな服装をしていたのか片方だけのズボンの肩紐が可愛いく、お腹がポコリ。
12 人の神父に守
>>続きを読む

激しい季節(1959年製作の映画)

3.5

ヴァレリオ・ズルリーニ監督 3 作目。
めちゃくちゃ若いジャン=ルイ・トランティニャン。学生役で戦争未亡人のロベルタ( エレオノラ・ロッシ=ドラゴ )を愛してしまう。同じ学生役のジャクリーヌ・ササール
>>続きを読む

鞄を持った女(1961年製作の映画)

4.0

この映画、当時ジャック・ペランは 20 歳、カルディナーレは 23 歳。凄い歳の差を感じたけれどそれ程離れてなかった。
ジャック・ペランがめちゃくちゃ若く見えて、知らない事を教えてくれそうなお姉さんに
>>続きを読む

螢川(1987年製作の映画)

4.0

宮本輝の「 河 」三部作の一作。
映画化されているのも、ソフト化されているのも知らなかった。すでに廃盤高騰で残念です。
宮本輝の作品は、最近の物以外はすべて読んでいます。勿論この「 螢川 」も。
だが
>>続きを読む

可愛い悪魔(1982年製作の映画)

3.5

1982 年の火曜サスペンス劇場。岩崎宏美の「 聖母たちのララバイ 」が終わりに聴けるのがなんて懐かしい。

ストーリーは、やはり大林宣彦監督らしい。8 歳の川村ありす。「 死んじゃえ 」の一言で殺人
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

不思議な内容だった。花や歌声と美しい風景であるが恐ろしい事が待ち受ける。

主演ダニー( フローレンス・ピュー )は、両親と妹が無理心中をし、心が穏やかでない頃、恋人のクリスチャン( ジャック・レイ
>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.0

この作品を鑑賞するのは2度目。
今村昌平監督の有名作品であり、緒形拳の代表作かもしれない。
この作品のよく見るスチール写真2枚にある緒形拳の佇まいと人相が凄い。エネルギッシュな演技は素晴らしかった。
>>続きを読む

愛の狩人(1971年製作の映画)

3.5

嫌いなテーマではないけれど、もっと面白みや洒落た演出ができなかったのかと少し残念。
主演のジョナサン( ジャック・ニコルソン )とサンディ( アーサー・ガーファンクル )。ともに同じ女性スーザン(
>>続きを読む

ぼんち(1960年製作の映画)

4.0

冒頭、落語家の春団子にきくぼんが自身の過去を話すところから内容がスタートする。
映像が美しい映画だった。
しきたりと厳しい祖母と母親の最強の二人に育てられたきくぼん。立派なぼんちになる為に恐ろしいしき
>>続きを読む

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

4.5

この前「 ベニスに死す 」を久しぶりに観て、無性に興味を感じたビョルン・アンドレセン。
まだ 60 歳代だと言うのにかなり老け過ぎているが、佇まいがやはり美しい。
ヴィスコンティに一時溺愛されたものの
>>続きを読む

スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー/純愛日記(1970年製作の映画)

3.5

ビョルン・アンドレセン目当てで観たんだけど、少ししか登場しないし、充分主役を演じられたと思うのだけれど残念だった。

若過ぎるペールとアニカのカップル。
この2人だけではなく周囲の大人達の切実な事情を
>>続きを読む

フットルース(1984年製作の映画)

3.5

80 年代特有さを感じさせる、ひたすら若いケヴィン・ベーコンがカッコ良い作品。
埃っぽい田舎町で、硬く厳しい規律のある閉塞的な町に都会からレン( ケヴィン・ベーコン )が転校して来る。
個人ではなく、
>>続きを読む

タイヨウのうた(2006年製作の映画)

4.0

病気である薫( yui )は太陽が沈むと行動できる。yui が家の窓からバス停にいる孝治( 塚本高史 )をずっと思っている。
それだけで、凄くすきなシチュエーション。キュンってなってしまった。
特に塚
>>続きを読む

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

5.0

この当時の風間杜夫の人気は凄かった。レコードまで発売されていたしね。
だが、この作品の主演男優賞は平田満、助演男優賞が風間杜夫だった。
ヤス( 平田満 )と小夏( 松坂慶子 )の無茶苦茶な純愛が涙を誘
>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

5.0

ルキノ・ヴィスコンティ監督はなかなか手がだせない。古いモノクロだったり「 山猫 」は劇場で観たにも関わらず途中で挫折したが、「 ベニスに死す 」だけは馴染み深い。
何て美しい 130 分。
アッシェン
>>続きを読む

生きる歓び(1960年製作の映画)

4.0

アラン・ドロンとルネ・クレマン監督のコンビ作品。
軽快でスパイスが効いていて面白かった。第一次世界大戦後除隊したもののお金と仕事に困りファシスト党員の黒シャツ隊に入隊。
始めの任務はある反ファシスト達
>>続きを読む

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

3.5

私の様な下心が強い人間にはもの足らない内容というか、どこか寂しくもどかしい。
渡辺大知と奈緒の二人。ずーっとパラレルな関係のまま。渡辺大知は買った缶ジュースやケーキまで素直に渡せない繊細さ。気持ちを奈
>>続きを読む

さすらいの二人(1974年製作の映画)

4.0

愛の不毛三部作や「 欲望 」のミケランジェロ・アントニオーニ。あまり分かりやすい内容ではないと覚悟していたが雰囲気が最高だった。
ジャーナリストであるデビッド・ロック( ジャック・ニコルソン )が砂埃
>>続きを読む

青葉繁れる(1974年製作の映画)

3.5

1970 年代の若者の青春映画。
下駄を履く仙台の高校生達4人。
東北の訛りが強くて台詞がなかなか入ってこなかった。
中でも、端正で垢抜けた草刈正雄の美しいこと!そして秋吉久美子の初々しい姿が特に素敵
>>続きを読む

(2000年製作の映画)

3.5

藤山直美という女優さん大好き。大阪弁で話す台詞と佇まいがとっても良い。
この作品の彼女は関西の尼崎で妹を殺害した逃亡者を演じる。時にコミカルに、時にシリアスに…。
母親が亡くなり香典を鞄に詰め込み逃げ
>>続きを読む

トッツィー(1982年製作の映画)

4.5

心が凹んだ時に観たくなる「 トッツィー 」。特に日本で放送された「 ゴールデン洋画劇場 」の小松政夫の吹き替えバージョンが大好きです。
主演のダスティン・ホフマンが演じる女優ドロシーが大好きです。
>>続きを読む

いちご白書(1970年製作の映画)

4.0

昔 VHS で鑑賞してから数十年がたち再鑑賞。すっかりレア作品となったこの作品がプレミアムシネマで放送されて嬉しい。
大学の漕艇部のサイモン。ストライキ中の大学内に徐々に染まって行く様子が描かれる。そ
>>続きを読む

死んでもいい(1992年製作の映画)

3.0

石井隆監督の作品の「 名美 」シリーズ。
毎日映画コンクール等数々受賞、キネマ旬報ベスト・テンとかなり当時話題となった作品かと思う。
主演は、大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男の3人。大竹しのぶと室田日
>>続きを読む

ラブ・ストーリーを君に(1988年製作の映画)

4.0

私は澤井信一郎監督のファンです。もっと評価されても良い監督かとずっと思っていて、原田知世の「 早春物語 」河合美智子「 恋人たちの時刻 」も凄く好きな作品です。
今回の作品も、澤井信一郎監督のお馴染み
>>続きを読む

卒業(2002年製作の映画)

3.5

堤真一を知ったドラマ「 問題の教師 」というのがあり、彼の魅力の衝撃は凄かった。
残念ながらこちらの作品は堤真一の魅力がさほど表現されていない。
はっきりしない男性、大学講師真山悟。
母性本能をくすぐ
>>続きを読む

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

4.0

少し容姿は変わってしまったけど「 欲望 」のデビッド・ヘミングス、「 昼顔 」マーシャ・メリルが出演している。
何度も観ているこの作品、映像が綺麗だし、古びているが廃墟となったお屋敷やクラシカルな車等
>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

村上春樹の小説「 納屋を焼く 」が原作らしい。ミステリーなんで凄く興味深くストーリーを追って行ったのだけれど、観た直後より時間が経った方が不気味に思えるし、引き込まれ方は凄く良かった。
農村で暮らし小
>>続きを読む

オレンジ・ランプ(2023年製作の映画)

4.0

なんて綺麗に描く実話だろうか…( 嫌味 )
現実はきっとこの真逆で立ち向かわなければならないのだろうと思う。
映画では家族の愛と会社の理解、優しい仲間がいるけれど、現実は孤独でしかないのではと。
39
>>続きを読む

ルージュ(1987) 4K(1987年製作の映画)

3.5

80 年代作品のレスリー・チャンの美しいこと!
内容はファンタジー、1930 年代の遊郭で出逢うユーファとチャン十二少。愛を誓い来世で会う事を約束して心中する。相手が判る様に暗号は 3811 。だが、
>>続きを読む

私の好きな季節(1993年製作の映画)

3.5

昔何かで鑑賞した記憶がある。そしてVHS で「 背徳のささやき 」というタイトルだったけど、どちらが先か分からないが改題されている。
カトリーヌ・ドヌーヴが50歳の時の作品、娘のキアラも出演しているが
>>続きを読む

ヘルバスター 避暑地の異常な夜(1975年製作の映画)

4.0

この作品昔観た頃嫌いだったのに再鑑賞してみたら意外と良かった。
ハードボイルドなジャン=ルイ・トランティニャンが見れます。
冒頭から暴走族に煽られ、家族で乗る車が事故に。ポール( ジャン=ルイ )が気
>>続きを読む

花実のない森(1965年製作の映画)

4.0

主演は、若尾文子というより園井啓介の方が主役かもしれない。
妖艶な若尾文子が見れるこの作品、松本清張の小説を映画化したもの。

次々に男性を虜にするみゆき( 若尾文子 )に興味を持った梅木( 園井啓介
>>続きを読む

鮮血の女修道院/愛欲と情念の呪われた祭壇(1975年製作の映画)

2.5

1975 年の作品だし、ゴシックロリータ系かと思ったけれど、何だか違って凄い世界観。
内容はさっぱり分からなかった。
アルカルダとジュスティーヌ。可愛いフワフワヘアスタイルにロングドレス、シスターの衣
>>続きを読む

>|