jpさんの映画レビュー・感想・評価

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子宮に沈める(2013年製作の映画)

4.1

心の軋む音で眠れそうにないから、
朝は近いが鮮度の落ちないうちに。

児童虐待というテーマを真向から描いた
風刺的というには言葉負けしている程の映画。


この映画は、単に1つの家庭の不憫な子供と残忍
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.8

何かを失い続けた人達のひと夏の物語。

登場人物は皆、何かを失い続けた果てに人生に疲れきった人々ばかりで、見る人の心の針を不安定に揺らし続けるような作品です。

大きな後悔や喪失は時間によって解決はさ
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.9

肌の色だけで蔑まれ、居場所を持たなかった主人公のジャッキー。
世間の差別に対してやり返すことこそ勇気と思っていた彼が怒りに堪え、拳の代わりにバットを握り、大リーグ初の黒人選手となる物語。

人は初めて
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.0

友達や親友の定義は人それぞれ。
それを踏まえてもこの4人は友達で、特にゴーディとクリスの間柄を親友と誰もが呼ぶんじゃないかな。

「父さんは僕を嫌ってる」と打ち明けるゴーディに、間髪を入れず「違う、君
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永遠が通り過ぎていく(2022年製作の映画)

4.0

劇映画ではなく、ジャームッシュ監督のような"何も起きない"を正直に表現した作品だと思います。

(先に言っておくと僕はめちゃくちゃ好きでした)

『この別れのシーンで涙、再会のシーンの顔アップで歓喜を
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.6

最愛の家族が毒親だったという
スリル溢れる映画だったのですが
20-30分くらいのショートフィルムでも
良かったんじゃない感が否めませんでした。

娘が籠城させられていたという設定上、
もっとインテリ
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.5

スティーブンスピルバーグが好きだったので
ジュラシック作品はついつい見てしまう。
特に世界観にマッチした壮大感溢れる音楽が好きです。

今回はまさにスピルバーグが監督を務めていた頃のキャストも含めた新
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

ストーリーはわかるし面白いのですが、
個人的にはまたいつか見たいという気にはなれない映画でした。

完全に見る側の僕のリテラシーが低く、
ジブリフィルターがかかっていたせいで
期待は超えなかったかなと
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.8

シャッターアイランドやセブン等に近い
どんでん返し系の映画。
こういった類の作品が1番好きです。

結構脳死で見ていたものの
割と序盤でオチに気づいてしまいました。

ただ、そういった見方も逆にありか
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昼顔(2017年製作の映画)

3.5

このどうしようもない世界には男と女しかおらず、性欲に飲み込まれ自分の世界からも追放されてしまう人が一定数いる。

これまでも多くの人が性欲と秩序に叩きのめされてきたが、決してなくなることはないと思いま
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

自身の物語と考えるととても美しいが、名作と言われているだけに少し後味が悪いように思う。

悪の上に成り立つ平和や幸福なんて無いのだから、レッドを取り囲む周りの仲間が全員冤罪で収容されていると思ってまし
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.8

ホラー映画の金字塔

ただ、ホラーといっても過激さや勢いではなく、ジャックの人間味と狂気の二面性や不可解な世界観によって恐怖心を揺さぶられるものでした。

結局は幽霊やゾンビなんかより人間が1番怖いん
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.6

クッパの歌声を耳に留めたく映画館まで足を運びました。

誰もが昔から馴染みのあるキャラクターが登場するだけで沸いてしまいました。

展開としての意外性はほとんどありませんでしたが、ゲームのBGMがオー
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

人生の永遠のテーマである夢と現実、仕事と恋愛について描かれた作品。

「人が好きなものに純粋に情熱を傾ける姿」が映像や音楽の綺麗さと相まってとても美しかった。

このような作品は賛否が二極化しがちで、
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劇場(2020年製作の映画)

3.7

「いつまでもつだろうか」
心が病んでしまうまでの時間、頑張っていられる時間、自分を失うまでの時間。

HSPのような主人公(永くん)はきっと、傷つきやすいから人を傷つけてしまうのだろう。

他人に理解
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.8

不織布で顔を覆い、SNSが競争激化していく現代にこそ見るべき作品。

仮初の魔法にかかり、主人公がこれまでとは一転し自身の容姿に自信を持ち、人の在り方や本当の魅力について学ぶお話。

自信があってポジ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

2.8

静寂を嗜む作品。

ほぼ無音という型破りな設定に作品が飲み込まれていたような印象

同系統ならdon't breatheの方が個人的には好き

控えめなスリルを楽しみたい方にお勧めしたい映画

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.2

王道の恋愛映画かと思ったら予想外のストーリーに急いで脳を叩き起こしました。

髪色で時系列を表していたり、伏線の回収がお洒落で、つい繰り返し見たくなってしまう作品でした。

最後の"ok"にこの映画の
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.0

友情や恋愛、キャラ設定などの要素が必要最低限しかなく、テーマである奴隷制度の残虐性を突き詰めた作品。

人が"モノ"として扱われることが当然の世界に秩序や人情はなく主人は奴隷に罰を与える、こき使う、暴
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