セサミオイルさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.5

映画公開から数年ぶりに鑑賞。

映画ではあるがエンタメというより文学的な穏やかな時間が流れる映画。

リアリティーショーかと言うくらいリアルな人物描写。
次々と出てくる主要人物の人となりが手に取るよう
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スキマスキ(2015年製作の映画)

3.0

偶然流れてきたYouTubeでの予告編を見たら絶妙に好みだったよ、主役の女優さんが!
時々やってくる失笑するほど稚拙な演出に目を瞑りながらも女優さん、やはり不思議な魅力を放っていて良かった。
全体的に
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ゆれる(2006年製作の映画)

5.0

かつては5回くらい観たかな。間を空けて久しぶりの鑑賞。
特にこの映画は2周目で印象が変わるようにできてるが何年か間を空けて再鑑賞すると間の詰め方空け方だったり細かなカットの順番だったりそういうのが目に
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

庵野さんって「腕は一流、心はアマチュア」という言葉を最も体現してる人間だと思いました。

今回庵野さんはこれまでの登場人物、逃げ惑うモブキャラ達も含めた登場人物全員におつかれさまとありがとうを込めたつ
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星の王子ニューヨークへ行く2(2021年製作の映画)

3.0

Amazonプライム・ビデオ制作!
嬉しいですね。世代ドンピシャの好きだった映画の続編です。
特にセミという役の人が好きで、またあの姿が見れて良かったです。
役者の身のこなし、スラッとした立ち姿、ニュ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

作り手の執念すら感じさせるほど完成度が恐ろしく高かった。
監督はこの映画でやりたいことと言いたいことは全て出し切ったんじゃないだろうか。とにかく情報密度が高い。シーンのひとつひとつに状況説明であったり
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映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.0

原作が面白かった記憶がありAmazonプライムで、面白くなかったら途中でやめれば良いやという気持ちで鑑賞。
舞台設定の説明がしっかりなされてないので設定くらいは原作やアニメなど見て軽く知っておく必要が
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新しき世界(2013年製作の映画)

3.5

刺激を求めて久しぶりの鑑賞です。
表向きは普通の企業、裏の顔はゴリゴリのヤクザという会社のお家騒動+潜入捜査。
暴力に覆われた作品という訳ではないですが、ひとたび暴力シーンになるとえげつない。容赦ない
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.9

前情報ほぼ無し。友人から一部では盛り上がってると教えてもらってポスター見たら俄然見たくなりました。今どき円盤型のUFOて!!そそるわぁ〜〜!ゆうて。
笑わせにきてないはずのシーンで思わず笑ってしまった
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ビジランテ(2017年製作の映画)

3.0

監督の過去作で肩透かしを喰らってきたので、あまり気が進まなかったのですが、予告編が良かったのと般若、篠田麻里子目当てで終始肩透かし警報鳴らしながら鑑賞。
篠田麻里子にビッチ役をやらせたのには生理的嫌悪
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渇き。(2013年製作の映画)

3.3

久しぶりに鑑賞。
Netflixにあったので見始めたが、目まぐるしくカットが変わるのでストリーミングが追いつかず画質が荒れてしまう。それならばと保存してあった自前のデータで鑑賞しました(この映画好きな
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パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)(2019年製作の映画)

4.2

部屋を暗くしてしっかり鑑賞。
カラーは映画館で観てたので、2回目特有の画面から飛び込んでくる情報が最初より増える現象を楽しみつつ、モノクロならではの良さを堪能した。
色がないと脳が勝手に色彩を解析した
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

3.9

バカの本場であるアメリカから放たれた渾身のおバカムービー。
内容はヘリウムガスより軽くて、ご都合主義もガンガン。タイムマシンも思いつく限り乱用。
カッコいいとか、理知的な部分も殆どなし。
↑この点が特
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.2

これを観るために原作全部読んだけどまず原作面白いですね。
ヤンマガから実写化では新宿スワンがトラウマ級に犯罪的に出来損ないだったのでファブルに対しては駄作だったらどうしようという警戒心をかなーり強めて
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紙の月(2014年製作の映画)

4.0

吉田大八監督の『桐島部活やめるってよ』に次ぐ作品。
間を開けて4度目の鑑賞。
展開が分かっていても最初から最後まで緊張しっぱなしの犯罪ストーリー。
ひょっとしたら人口の半分くらいは犯すであろう軽犯罪。
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夜明けまで離さない(2018年製作の映画)

2.0

Amazonプライム

なんかねぇ、深夜に魔が差して見てしまった。
タイトルもなんかそそったので。
Vシネクラスの作品とは言え辟易するような荒い演出もなく完走しました。
決してお薦めではないですがコテ
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来る(2018年製作の映画)

3.9

目まぐるしい展開でがんがん進む物語。
ふぅ、もう全て終わったかと思ったらまだ全体のちょうど半分残っててびびった。
内容が詰まってる。
ここまで非常に漫画的で好み。
そこからまた長い物語が始まる。ただし
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ウソから始まる恋と仕事の成功術(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白い世界設定。
世界にウソという概念がない。皆思った事を正直に喋る社会に、1人だけウソをつける人間がいたら…

映画版世にも奇妙な物語みたいで面白いと思ったが、しかししかしである。
主題はなぜかルッ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ヴェノム最強!物理攻撃はほぼ効かない。戦闘時における頭の回転めちゃ早い。かなり強い。
ジャッキーチェン<<ヴェノム<<魔人ブウ
モンスターデザインが漫画的でめちゃ良い。
『マスク』を観てる時の気持ち良
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

映画作りの教科書に載せても良いんじゃないかってくらい洗練された造りになってた。
ジーパンとTシャツだけで充分にカッコ良く見えてしまう奴がいるように、パーツのひとつひとつが強いから装飾や小細工なしで胸に
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

2.5

絵的な楽しさはあったが、ストーリーが王道過ぎたかな。王道ならもっと別の楽しみを盛り込んで欲しかったな。裁判官は狙い通りむかつかされた(笑)

TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

豪華な絵作りの上でジェットコースターのようにハラハラドキドキ。観ながら筋肉が強張る。
複雑で緻密なシークエンスはみもの。
役者が喋ってる間、字幕じゃなくて役者の表情を見たいなと思った。

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

2.6

ショッキングな内容だったがそれだけに監督の演出意図で自分が変なところに思想誘導されてるんじゃないか?という疑いが出てくる。
この作品に限らず演出多めなドキュメンタリーの宿命だね。
一度観る価値はあると
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ベスト・キッド2(1986年製作の映画)

3.0

2にして異色なカルトムービー。
マスターミヤギが故郷である沖縄に帰省し、映画の舞台も沖縄に。
この沖縄の描写がめちゃくちゃイビツ!
突っ込みどころしかないので逆に面白くなってきて全然目が離せません。
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ベスト・キッド(1984年製作の映画)

2.8

コブラ会の復習。
名シーンは今やベタ過ぎて笑ってしまったが、これが元祖であり当時は多いに楽しめたものだ。
ラストは分かっていてもハラハラしてウルッときた。なにかひとつのジャンルの雛形たる作品だよね。公
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

5.0

職業柄半ば義務感、半分映画ファンとして鑑賞。
久しぶりの500億点と言いたくなる映画。
年代史としての幅の広さがある。
古くはトーキームービーまで遡り、最新テクノロジーまで一気に駆け抜けていきます。
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

2.3

軽度のネタバレ


あらすじ読まずに見始めたから、現代戦争映画かと思いきや途中から「???」が!一時停止して慌ててあらすじみたらまさかの亜人設定かーー!
熱い!出だしからディテールが良くて主役もカッコ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.0

音楽映画かと思ったら恋愛映画着地だったので、ごまかされ、はぐらかされた気持ちになった。
音楽映画としてはビートルズ楽曲の良さをオリジナル音源並べて聴かせるのと同等かそれ以上に伝える事が出来てたと思う。
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.0

半沢直樹の大袈裟な演出、トンマナを貫いた1作。本家が2匹目のどじょうを狙うという、クリエイティブとしては決して健全とは言えない行為ですが、需要は自分含めてあったりして(笑)
多分歌舞伎的な面白さっての
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.2

無双も見れて嬉しいし、アクションも面白かったが単純明快な1作目に比べてストーリー運びがやや周りくどく感じた。
そのくだりいる?というのも少なくなかった気がする。
とはいえ、とはいえ主人公のキャラは活か
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.9

これ嫌いな人いないでしょ(笑)
ゴーストドッグに通じる飾り気のないダンディズム。カメラワークが時折冴える。
物語の構成が秀逸でカタルシスがある。
2を観る前に2周目してます。

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.6

さてもさてもA24である。本作劇場公開を見逃すとエンタメ業界の今後の道筋を見失うことになりかねないとさえ思う。

友罪(2017年製作の映画)

3.9

複雑で重い話を最後まで見られたのはストーリーテリングと演出の勝利だろう。すごい。
ラストだけほんの少し違和感があったが、問題提起としては大成功かと思った。

こういう話を見た時いつも思う事がある。
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チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

1.9

お馴染みの題材を大好きなitのスタッフが作ったという事で興味が湧きました。ホラーにはいい季節だしね。
そしたらチャッキーの顔が!これはあれだな後々あのチャッキーに変化するか別の奴が出てくるなと思ったが
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透明人間(2019年製作の映画)

4.4

サイコサスペンス+アクション+SF!
詰将棋のような脚本に緻密なアクションシーン、スキッとしたストーリーテリング、心理学の本をそのまま応用したような演出。
時折おしゃれな映像と楽しい要素を詰め込んで見
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.6

入り組んだ構造のSFサスペンスで予想外の犯人確定にこりゃ一本取られたテヘペロみたいな感じで気軽に観れる佳作。不出来な部分もあるので気軽に観るしかないというか。
最近では珍しく手塚治虫的な飛躍した未来感
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