FRANCISさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

幸せの行方...(2010年製作の映画)

2.9

ライアン・ゴズリング×キルスティン・ダンスト。長らく未解決事件をベースに実写化。

大富豪の御曹司ディヴィッドを演じるゴズリングが庶民の娘との結婚を境に徐々に狂っていく。

内に秘められた静
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デジャヴ(2006年製作の映画)

3.7

爆破事件が繋ぐ過去と現在。

発想の面白さに加えて、ブラッカイマー×トニー・スコットの安定した派手な演出の安定感。

ゴーグルなどギミックのカッコよさに、冒頭からの伏線回収も巧み。普通なら詰まらな
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SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

2.6

シーズン3.5に相当するTVスペシャル版は限定回帰のヴィクトリア朝時代へのカムバックが新鮮。

原作の語られざる事件を翻案し、ホラー的な側面を前面に押し出したのは興味深い試みだった。

しかし、全シ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.9

ウェス・アンダーソンが誘う不思議世界。

赤で統一された色調に時代の息遣いを感じさせるゴージャスさは絵本を覗き込んだような楽しさ。

時代が下るにつれて画面が正方形に近づいていき、シンメトリーの
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新宿インシデント(2009年製作の映画)

4.5

ジャッキー・チェンがイメージ一新を図った日香合作バイオレンスノワール。

中華マフィアと、日本ヤクザの抗争を描いた本作では、香港映画の生々しさに相まって、『仁義なき戦い』や北野武作品へのオマージ
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ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

4.8

 ブルース・リー、監督・主演・武術指導・脚本

 この作品の素晴らしさは、ローマでのロケ、相手役として過不足ないチャック・ノリス、陰惨さは薄く、末端敵には情けをかけ、本来のブルースに近いとされるユーモ
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カクテル(1988年製作の映画)

3.0

ストーリーは平凡だが、フレッシュでカリスマ性溢れるトム・クルーズを堪能するには十分。

華麗な腕さばきに、寒色系の証明の灯るバーに、常夏のジャマイカとお洒落な雰囲気。ビーチ・ボーイズの『Kokomo
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ルーキー・ハウス・ガール(2011年製作の映画)

1.5

スポーツ映画としても恋愛映画としても中途半端に捻りなく..

フェリシティ・ジョーンズが28歳で19歳の役も違和感無し。垢抜けない演技も沢山のサービスシーンに救われている感。

老紳士ビル・ナイと美
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.4

アイルランド発、音楽が繋ぐ青春物語。

1895年大不況に喘ぐダブリン、漂う社会の閉塞感。モデル志望の美女の気を引くため、急遽始まるバンド活動。

はみ出し者の仲間たちは、不満と不安をロックに
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ゴーストライダー(2007年製作の映画)

3.3

マーベルとソニーがスパイダーマンの次に放つ異色のダークヒーロー。

オカルティックな設定と最高にクールなビジュアルがカルトな支持を集める復讐の精霊。

圧倒的な強さと武器を手に全ての悪を容赦なく成敗
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ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-(2017年製作の映画)

4.0

東野圭吾の人気小説を中国で実写化。

原作からのカット部分が多くぶつ切りになり、蛇足な点も多かった日本の実写化と比べ、20分も短く急ぎ足ながらも全編を描き切った本作。

また中国を舞台
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

4.8

「イップ・マン、ここに極まれり!」

舞台は終戦後の香港へ。大陸からやってきた葉問。

サモ・ハン登場、華麗な手合わせ。英国人ボクサーとの異種格闘技戦。

ロッキー4を彷彿とさせるかつて闘い
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ダイノトピア 失われた恐竜王国(2002年製作の映画)

1.0

『プリズン・ブレイク』のあの人が主演、恐竜と人類が共存するユートピアのファンタジー。

正直期待せず観たものの、恐竜描写も、人間ドラマもガッカリなレベル。よく分からないうちに始まってよく分か
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

5.0

 遠い昔、遥か彼方の銀河系で...

黒澤に、古典SF、神話的ファンタジーまで詰め込んだ一大スペースオペラの大傑作。

SFXのショボさやインディーズ作品の手作り感などは全く気にせぬ、いやそれさえも味
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カジノ・ロワイヤル('54)(1954年製作の映画)

2.9


バリー・ネルソン主演、TVドラマ版。

ポーカーではなくバカラ、ル・シッフルがソ連側なのは原作通りだが、ボンドはウイスキー水割りを嗜むCIAのスパイに。

対してフェリックス・ライターはクラレン
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後宮の秘密(2012年製作の映画)

3.0

 朝鮮後宮の権力と愛を懸けた熾烈な戦い。

 ドロドロとした描写は凡庸でストーリーや見せ方も凡庸だが、官能描写は邦画やハリウッドでは描けない程のクオリティの高さが実に生々しい。

オースティン・パワーズ(1997年製作の映画)

4.2

 マイク・マイヤーズ主演、007パロディ・スパイコメディ。

 マイク・マイヤーズが一人二役で演じる、オースティン・パワーズはコネリーボンド的、(今の時代の観点では)女性蔑視のフリーセックス的な男、D
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.4

モンスターバース第3弾。ムートーの造形やゴジラの出番の少なさ、悪くはないがクドい人間ドラマの連続と微妙な余韻を残したハリウッド版第一弾よりの逆襲の第2弾。

モスラ、ラドン、キングギドラの旧来のゴ
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.3

性差別に関する法律の欠陥。

判事の理解を得やすい男性差別を例に、法改正により未来を切り開こうとするルースの知恵と勇気。

フェシリティ・ジョーンズの凛然とした佇まいを際立たせる、RBGを構成する赤
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レベッカ(1940年製作の映画)

4.8

存在しない前妻に苛まれる人々。

レベッカは姿すら明らかにされることは無いながらも、本編中で最も印象を残す。

ホラーでは無いが主人公と共に徐々に真相に迫っていくにつれてのゾワゾワとくる恐怖の描写
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.0

 ワイルドスピードシリーズ第八弾にして、永遠の別れを告げたブライアンの意思を引き継いでの新生シリーズ第一弾。

 ドムの突然の裏切りに対して、前作までの宿敵ショウ兄弟とノーバディの部下リトル・ノーバデ
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ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

4.0

ブルース・リー最高傑作の呼び声高い主演第二作。

怪鳥音やヌンチャクとブルースリーを語る上で欠かせない要素は本作から。ノラ・ミャオとの初めてで唯一のラヴシーンも見せるのは改めて新鮮に感じる。

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ワイルドなスピード! AHO MISSION(2015年製作の映画)

2.0

ワイルドスピードスピンオフ。

内容は基本的に下ネタが多く、まだカーアクションであった1作目をベースに5作目の要素もミックスさせて全体的にスケールダウンしながらもそこまでぶっ飛んだ内容でもない。本
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インフェルノ(2016年製作の映画)

2.8

ダ・ヴィンチ・コードシリーズ第3弾。

物語のテーマは過去から現在の問題へ。

フリーメイソンをテーマとする原作第三弾の 『ロスト・シンボル』を飛ばしての実写化は、トム・ハンクスのアイディアと
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天使と悪魔(2009年製作の映画)

3.9

ラングドン教授(ダ・ヴィンチ・コード)シリーズ第2弾。

原作2作目『ダ・ヴィンチ・コード』と時系列を入れ替えての実写化に伴い設定も変更。

難解との批判の多かった前作から一転、反物質の
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

2.7

ダン・ブラウン作人気シリーズ第1弾

キリストの伝説に挑むラングドン教授たち。どんでん返しに次ぐどんでん返しと緻密な謎解きが面白い原作の内容を映画は猛スピードで駆け巡る本作は、ロン・ハワード監
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オーディション(2015年製作の映画)

2.5

ディカプリオ×デ・ニーロ。

マニラ~マカオ、東京を股にかけたスコセッシ作品主演争い。そしてブラピ×ディカプリオ初共演。

楽屋ネタ的なデ・ニーロ×ディカプリオの二人の掛け合いも面白い。しかし、舞台
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プロジェクトS(1994年製作の映画)

3.7

『ポリス・ストーリー3』スピンオフ。

中国警察の楊(ヤン)刑事は香港国際警察の要請による再びの合同任務で香港へ。大陸で別れた元彼と再会し..

本作は香港の監督としては佳作なスタンリー・ト
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エンドア/魔空の妖精(1985年製作の映画)

3.8

イウォーク~シリーズ第2弾。

今回の的はダソミアの魔女×魔王サラク。魔法の城が出てきたり、ファンタジー度もSW度も共に前作よりアップ。

監督の交代により、トワニ一家が魔女たちに襲撃される前半部
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マーベル・ワンショット:王は俺だ(2014年製作の映画)

4.2

『アイアンマン3』後日譚。

偽マンダリンことトレバーのもとにやってきたジャーナリスト。その目的やいかに..

フェイズ4以後の展開を予期させるテン・リングスについてとトニー・レオン演じる本物のマン
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭ファイナルにて鑑賞。80年代音楽映画の最高峰で、自分のオールタイムベストを10年ぶりに塗り変えた作品。

黒一色でビシッとキメたクールな佇まいは『MIB』や『マトリックス』へ
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マーベル・ワンショット:エージェント・カーター(2013年製作の映画)

3.0

ドラマ『エージェント・カーター』パイロット版。

1946年、謎の組織「ゾディアック」を壊滅させるカーター。スタークにSSRからシールド(名前はまだ決まってないはずも『キャプテン・マーベル』もシール
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

5.0

『ニュー・シネマ・パラダイス』に続く映画史に残るイタリア発感動超大作。

主演と監督は共にロベルト・ベルー二。彼自身はユダヤ系ではなきが父親がナチの収容所に収監されていた経験があり、その見聞と実
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マーベル・ワンショット:ハンマー墜落現場へ向かう途中での出来事(2011年製作の映画)

3.5

『マイティ・ソー』前日譚、ニューメキシコへ向かうコールソン。

ガソリンスタンドのコンビニでチョコとプレーンのドーナツのどちらにしようか迷うコールソンの前に強盗現る。

見かけに寄らず脅威の身体能力
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ドミノ(2005年製作の映画)

5.0

実在した伝説の賞金稼ぎを描くトニー・スコット監督作品にして最高傑作。

劇薬、シャブ吸ったようなというような映画はあるが、ここまで複数種類を一気にブチ込まれたようなオーバードーズ感を味わえるサ
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