ビッグカツさんの映画レビュー・感想・評価

ビッグカツ

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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.5

最高の前日譚!

アニャ版フュリオサが登場するまで結構時間が掛かるが、やはりアニャがはまり役。美しく、そして強い!!
繋ぎの子役も目力があって良かった。
お母さんも強く美しい!
(子役パートはもう少し
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.7

白石和彌監督作ということで壮絶で凄惨な復讐劇を想像していたが、意外にも序盤は武士の日常系ドラマ。國村隼が良い雰囲気。

中盤、小泉今日子がちょっと怖い面を見せたと思ったら、斎藤工の登場でトーンが一気に
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.3

キツい…吉田恵輔監督作より地獄かもしれない。

冒頭、めちゃくちゃポップに始まる。
よくあるヒューマンドラマにありそうな題材ではあるが、型破りな子どもの心温まる、ちょっと笑えるドラマとすら思えた。
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辰巳(2023年製作の映画)

3.8

新たなダークヒーローの誕生か!?

遠藤雄弥演じる辰巳がそれほどに魅力的だった。一線を越えてしまっているが、それでも人としての矜持を失わず、優しさや品の良さが滲み出ている所が良かった。(それ故に彼のよ
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.3

研ぎ澄まされた吉田恵輔の悪意。(の奥にある何か。)
血が一滴も流れないのに、これまでの作品以上の地獄。
途中でめちゃくちゃ気まずいギャグも入れてくるし、冒頭のキラキラした映像もこの後の地獄の布石でしか
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.7

お話的にもメタ的にも正にシーザー不在の物語…

こちらが本家だが、猿映画はゴジラ×コングに軍配か!?だってあっちの猿の方が魅力的なんだもの。

所々、もろにオープンワールドのゲームのような画面があり、
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

悪は存在しない…のか?  
個人的には今年1の衝撃を受けた。

濱口監督作らしく、やはり会話に引き込まれる。映像も美しく、音楽も印象的に使われ、映画を観ているという充足感がめちゃくちゃ高い。ずっと観て
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

いやもう猿の惑星じゃん!!

『-0.1』や『シン・ゴジラ』が好きな自分にとってはゴジラの二次創作感が拭えなかった。が、ここまで突き抜けると面白かった。なんか『ランペイジ』みたいだったけど。
ピンクゴ
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.3

有害な父性よ…さらば。

家族ドラマとして見事な作品だと感じた。一つの家族を通して時代の移り変わりが描かれている。

正直かなり重かったが、映画にしか出来ない方法での兄弟への救済とケビンのその後に泣か
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.6

死亡シーンより出産シーンが恐いホラー映画。

しかし、画面の大半がモザイクという放送事故のようなシーンは…見せられないなら別の撮り方をすればいいのに。

結構ジャンプスケアが多め。真っ暗な画面で何かが
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

嫌な緊張感を3時間たっぷり味わう映画。
そして静かに感情を揺さ振られた。

サブリミナル的に挿入されるオッペンハイマーの見るビジョンが恐い。
そして、オッペンハイマーがチームを作り上げ実験を成功させる
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.8

亡き妻の散骨を描いたロードムービー。
イギリスの美しい風景とリリー・フランキーの存在感に引き込まれる。

家族が再生されていく過程とは裏腹に、妻との悲しい記憶が呼び起こされる旅路。木村多江の演技も印象
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

最初から最後までめちゃくちゃ面白かった!!

しかし登場人物はみんな嫌だ!!

楽しめたけど、主人公に都合の良すぎる展開が気にはなった。
周囲の人物が利用されるだけであまりにも愚か過ぎる。

続編はい
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

スパイスを制する者は全てを制する…

そんな荒唐無稽な世界に実在感と説得力を持たせる圧倒的な映像美!!
この映像は後の世にオーパーツとして遺るかもしれない!

サンドワームに乗ったり大規模な戦闘を繰り
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

車椅子のドラァグクイーンというかなり個性的なキャラクターに引き込まれた!

が、倫理観がぶっ飛んでるドッグマンに途中から付いて行けなくなってしまった。

ダークヒーローというよりバットマンのヴィランっ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

倦怠夫婦を描いた新たな傑作。

しかし、子どもが犠牲になるのが辛い。
11歳にはあまりにも過酷。家族の再生なんて生やさしいものではなく、それでも生きていくしかない。

直接的には何も描かれず、ほとんど
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.6

昨年の『市子』が圧倒的過ぎた杉咲花。
今作も良かった。
状況に流されていた主人公の痛みを伴った成長に胸が熱くなった。

志尊淳も難しい役どころを見事に演じていたと思う。
最初は内面が描かれず、ただただ
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.8

多分見返すことはないと思うけど、そこまで悪く無かった…か?
  
もしもスパイダーマンが悪だったらというIfストーリーとして楽しめた。ピチピチスーツのヤバい奴が天井を這ってくるのは気持ち悪い。
そして
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

ポスタービジュアル以外の事前情報無しで観たのが良かった!
良い意味で思ってたのと違った。

まず冒頭の荒唐無稽過ぎるアクションとジョン・シナにがっちり掴まれ、その後の展開で若干困惑しつつ、ラストのド派
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

3時間の上映時間と賛否が分かれた評価から覚悟を決めての鑑賞。

案外普通に面白かった。家族の物語として刺さる1本だった。

何と言ってもホアキン・フェニックスの魅力!
引き出しがあり過ぎる彼の演技が素
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.8

株の知識が無くても庶民が金持ちに逆襲する話として楽しめた。
とは言え勧善懲悪的な話ではなく、そのバランスが良かった。年に何本かは観たい丁度良い面白さの洋画。

ポール・ダノは今回も良かった!キース・ギ
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

-

まさかの?大ヒット!!

導入部の戦闘シーンはかなり良い!
その後も民間人が巻き込まれるハードな戦争描写と言うか殺戮描写はSEEDっぽかった。何とも言えないサービスカットもSEEDっぽかった…

終盤
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

登場人物みんな何かを抱えている、だからみんな優しい。
理想的な共生の形。

エンドロールまで温かい余韻のある映画。
心が折れそうになったらまた見返したい。

ややザラついた画面が温かな光を強調する。
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罪と悪(2024年製作の映画)

3.8

高良健吾演じる春と大東駿介演じる晃がかなり良かった!
この二人が映画を面白くしている。

後半はかなり駆け足。ここで終わり!?と思った。ちょっと色々盛り込み過ぎだった気はする。

しかし、少年時代の子
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ほかげ(2023年製作の映画)

4.2

少年の地獄巡り。

重い、辛い、冒頭から息苦しくなる95分間。
みんな戦争に狂わされてしまった。

それでも、女が少年を想う気持ちに胸が熱くなったし、それを受け取った少年の力強い眼差しに希望を感じた。
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.9

もう卒業するつもりだったが、結局観ちゃった…

「BORN TO BE WILD」な前作以上の脳筋ヒーローにニッコリ!
尺も短くなり間延び感も無い!
食傷気味の海中映像もアクアマンならではのハ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

体当たり過ぎるエマ・ストーン。(そこまでやんなくていいって!!)
幼女から聡明な女性まで演じ分けが凄い。

情けないマーク・ラファロも良かった。

ブラックコメディだがフェミ映画?

倫理観が完全に狂
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

-

祝アカデミーノミネート!!

「+1.0な点」
・通常の東宝ロゴがモノクロの東宝ロゴに変わる。そして、「ゴジラ生誕70周年記念作品」の文字。そうか、これぞ70周年記念作!去年は1年フライングだったので
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

産声を上げる鬼太郎に涙…

いやしかし、この話…やっぱりR15にしといた方が良かったんじゃ??

(小学校の低~中学年ぐらいの子が来てたけど、途中で帰りたがってたよ…忘れられない映画体験になっただろう
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

独特過ぎる、しかし癖になる空気感に引き込まれてしまう。

そして、上映時間がわずか81分。すごく濃密で上質な時間を味わえた。

古き良き時代のファンタジー??
何度も繰り返されるウクライナ侵攻のニュー
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.7

御大将がっ!?

トニー・ジャー、イコ・ウワイスが参戦したもののスケールダウン感は否めない。
しかし、ベテラン過ぎる若頭ステイサムとのキレキレアクションはやはり見事!

ドルフ・ラングレンはミーガン・
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

調理が見せ場。
何しろかなり時間を割いている。

その分物語は王道からちょっと外れた変化球?結構大胆に省略される部分もある。

タイトル通り、美食家と料理人という二人の関係性が全て。お互いを補完し尊重
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

トイレの神様(♂)に心が洗われる。

寡黙だが、時折見せる優しい眼差し。
無駄のない所作とプロ意識。
平山さんが魅力的過ぎる!
『イコライザー』のマッコールさんに続いて「さん」付けで呼びたくなるキャラ
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.9

老夫婦の家の中や暮らしぶりがあまりにもリアル。祖父母の晩年が思い起こされ切なくなった。

そして、静かに淡々と終焉が描かれる。
地獄とか胸糞とかじゃなくて、ただ人生の終焉が淡々と描かれる。
一つの夢、
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市子(2023年製作の映画)

4.2

市子…恐るべし。

少しずつ明らかにされていく彼女の秘密に最後まで引き込まれた。
しかし、度を超えた彼女の正しくなさは飲み込めなかった。
環境がそうさせたのか?
それとも生まれながらの気質か?

独特
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ贅沢に作り込まれた画面とホアキン・フェニックスの存在感が圧倒的!

ギロチンに始まり、所々にリドリー・スコットらしいエグい描写。傷口をいじるのはやめてくれい💦

ナポレオンが登り詰めていく
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