KentarouKabayaさんの映画レビュー・感想・評価

KentarouKabaya

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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

なんだこの短調さはと前半は眠気をも誘うが、完全な一方通行感がそうさせるのか。他人の事を考える余裕のない天才TARの栄光と没落。メメントのような時間感覚。徹頭徹尾、まさに完璧を演じ切ったケイトブランシェ>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.2

フロリダプロジェクトのショーンベイカーによるこちら。うーん、どうしようもねーなーこの人と思いながらもどこか憎めないし、なんなら同情さえしてしまう。周りの人達も何というかアメリカの悪いとこ凝縮したような>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.4

「でも一生はいられないしね」愛おしくて切なくてなんとも直視出来ない刹那的なひと時を切り取った大切で幸せな時間。特に説明もなく淡々と、時折り見せる現在のカットから見る物にしっかりと想像させる巧みなストー>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.5

上になったり下になったり右になったり左になったり文字通り船酔いのように思考を揺さぶられる作品。誰にも感情移入出来ないが誰にでも自分を投影してしまう。監督の底意地の悪さたるや。でも全てのキャラクターを一>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.1

名脚本家として名高いポールシュレイダーの監督作品。制作にはスコセッシ。タクシードライバーコンビですね。プロットも似た部分もありつつ現代的に再解釈。かなりのご高齢かと思いますがなんとモダンな作りの映画を>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.5

良いですねぇジョンウイック。四作目ともなると円熟味が増して来た今シリーズ。真田広之の登場に、おぉ、となったとこに、なんとドニーイェン師匠が登板。大阪からスタートしてだいたい違和感感じる日本表現もギリギ>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.5

勿論扱っている題材の大きさというか大切さは皆が知るべきで、ここ日本でもお笑芸人の一件から波紋が広がるか否やという状況ではあるが、恐ろしすぎるハリウッドの悪ワインスタイン。その巨悪に立ち向かう家庭を持っ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.1

エンタメアクション映画を牽引するトム様のこれでもかのアクションのつるべうち。流血は最小限に誰でも楽しめる作品に仕上げてるチームの映画愛。映画史オマージュと見たとこないアクションを両立させて映画を見る楽>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.0

アトロク2の年末映画ランキングでどなたかが入れていて、とにかくニールプロムガンプ作品なのが宣伝でほぼ使われてないので、それと知る人が少ないとおっしゃっていたのを何となく記憶していたこちら。海外出張の飛>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.0

今日的メッセージと社会の不条理とプロデュースから全てを決めて行ったというマーゴットロビーに感服。それを受け入れるマテル社も凄い。男性は笑えるけど笑えない。価値観のアップデートを面白おかしく描いていくの>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

ロンドン出張の帰りの飛行機でDLしてたこちらを鑑賞。まさにロンドン帰りとの相性良さというか悪さと言うか。イギリスを集約したような怪作。このエメラルドリーフェンネルって人はなんという人なのだろうか。
>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

結論から言って僕はかなり好きな部類ですねー。期待してた方向とは違ったんだけども、これはこれで非常にフィンチャーらしいというか。アクションやサスペンスと思ってみると肩透かし喰らうかと。1番近いのはゴーン>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

色を感じる美しいモノクローム。クリアでディテールまではっきと見えるし感じる事が出来る映像美。モノクロだからこそ繊細な心の動きに集中出来ます。色々な思い出と感情が湧き上がって普通では見られない映画でした>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

いくらなんでも配信早すぎで興行収入に影響出るだろといらん心配ですが恩恵に預かりプライムで鑑賞。ベンアフレック、マットデイモンの名コンビによる久しぶりの作品が自分世代はドンズバなジョーダンの話しでしかも>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.8

時々見たくなる何も考えずに見られる系、午後ローでやってたら見ちゃう系というか普通のエンタメ映画って良いですよね。そんなタイプ。ジョンウイックシリーズとアトミックブロンドなど手掛けるデビットリーチってこ>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.0

ORIGINシリーズの安彦さんによるセルフリメイク的な立ち位置なのかな?忙しくて作画が間に合わず心残りだったエピソードを成仏させる為の映画企画。まずこれが大前提ですよね。一過言あるガノタ(って言うんで>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.0

年末にイギリス人の知人がベストに挙げていたり、宇多丸さんもオススメしてたこちら。ワンカットで見せるレストランの1日がスリリング。仕事、家族、人間関係、自分自身と矢継早に次から次へと問題が起こる。働く事>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

久しぶりの劇場鑑賞。気合い入れてIMAX。大量の漫画を処分するタイミングでスラムダンクだけは処分しないでおこうと思った程度には原作に思い入れあり。情報はかなりシャットダウン出来てたので、始まって主人公>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

数多の人たちの激推しなレビューでまあ面白いだろうなと思ったけどやはり面白かった。手に汗握って、テラテラビーチフットボールに笑って、ラストにはホロっとしちゃいました。映画館で見てないのに評価するのもなん>>続きを読む

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.6

良作!とにかく良作!と唸る気持ちの良いプレデターのらしさを味わえる一作。キャラクターや設定に一工夫あり、それぞれの見せ場あり、オマージュありで、てんこ盛りだけど纏まっているし上映時間もタイトで良し。お>>続きを読む

All the Streets Are Silent:ニューヨーク(1987-1997)ヒップホップとスケートボードの融合(2021年製作の映画)

4.0

90年代に多感な時期を過ごし、スケートボード、クラブ、HIPHOP、ストリートカルチャーに心酔して、映画KIDSに憧れ、ZOOYORKのMIX TAPEにもハマって、この映画に描かれているモノ全てが、>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.1

ドゥニヴィルヌーブのDUNE纏まってましたけどねー。余計な情報を排除してメッセージの世界観なんかに近い無機質なSF世界で美しい。シャラメがまたこの世界観にぴったり。ジェイソンモモアも良かったですね。ま>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.5

プレイリストムービーという触れ込みで公開当時宣伝されていて、音楽ありきで映像をくっつけたMVみたいな映画だろうと勝手に決めつけていたけど、意外にも骨太でどっしり重い青春と家族の映画でびっくり。冒頭の3>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.0

ドニーイェンのイップマンシリーズの最終章。ワンチャイの頃からドニーイェンのファン。独特の優雅なカンフーアクションが遺憾なく発揮されて、ドニー無双感が最高ですね。格闘に置いて体重差が1番キツいので体格の>>続きを読む

MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

3.7

殆どアート映画のような全編に渡る美しい絵作りは映画館で観られなかった事を後悔。冒頭の子供達の住む廃墟のロケーションから、中盤のジャングルと夢のように美しい風景。社会的メッセージは勿論備わっているが、寓>>続きを読む

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.2

信頼筋が昨年のベスト10(町山さんも入れてた)に入れてたので鑑賞。そこまで期待してなかったのが功を奏したのか僕はかなり楽しめました〜。GTAとかゲーム設定のインスパイアはもちろんですが、レゴムービーは>>続きを読む

モスル~ある SWAT 部隊の戦い~(2019年製作の映画)

3.6

まずこの映画がバリバリのアメリカ資本で作られている事に驚き。何せあのMCUのルッソ兄弟がプロデューサー。しかし、役者も全員アラブ系、セリフは全て現地の言葉。(まずこれが今までの通常のハリウッド映画なら>>続きを読む

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

3.3

あれは暑い夏の日だった…。
面白いとか面白くないとか、そういう話しじゃないですね。この現代にあの当時の映像がハイクオリティで観られる事に感謝。ありがとうクエストラブ。

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.0

X-MENもマーベルも一応目を通してはいますが、どこか斜めに見てしまう自分は、ガーディアンズとか本作がやはり好きですね。映画ネタ、ライアンレイノルズ自信の自虐ネタと、ある程度の知識が必要とされますが、>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.5

この作品を男が女を守る美談として感じた人が居たならそれはかなり問題だろう。完全に女性差別の問題を真正面から描いた御大83歳のリドリースコット流石です。
俺の女を侮辱したな!決闘だ!!罵り合い、当の本人
>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

2.5

ロンドンの裏社会を描いたら右に出るもののいないガイリッチーですが、本作はどこか物足りない印象。マシューマコノヒー、ヒューグラント、などキャラクターは揃ってるし、先の読めないストーリー展開と、もっと面白>>続きを読む

ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

2.9

ヒートをメインにハートブルー、ザ・タウンなんかの、ケイパーモノクラシックの良いところを全部サンプリングしてガッチャンコしような作品。全てのシーンがどこかで見た様な絵作りで笑ってしまう笑
でもオチはなか
>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

ダニエルクレイグのラスト007。まあこんなもんでしょうかね。ひとまずお疲れ様でした。役に縛られて役者を続けないと行けない辛さがあるのでしょうね。
ストーリーは今までで1番良くも悪くも007らしい大味さ
>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.5

最初にレザボアドッグス見た時を思い出しました。だらだらと伏線の回収もないただの会話、それに話しが長い。でも、そこから生まれてるグルーヴが確実にあるんですよね。時折挟まれる容赦ないゴア描写や、犯罪ディテ>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

2.5

うーん、ちょっとチープ過ぎませんかねこれ。豪華俳優陣の無駄使いはそれだけで面白くなる筈なんだけどな。アクションとか悪くないこともあるけど全体的に大味過ぎました。自分的には。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.5

ネトフリ初の栄冠なるか。終始緊張感があって絵の美しさと相まって特別な作品になってますね。鬼気迫る演技でベネディクトカンバーバッチ良かったです。あとジェシープレモンス好きなんですよね〜。

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