Kazumiさんの映画レビュー・感想・評価

Kazumi

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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

開始3分で「オナニー」ってセリフが飛び出してきて、村上春樹原作だったと思い出す。原作未読。
劇中劇・ワーニャ伯父さんについて知らなかったのだけど、なぜこれが選ばれたのか分かるクライマックス。

なにが
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.8

コミカライズ、映画、原作小説の順で既読・視聴。
大好きかよ。

原作に比べて脚本の出来がいいと思った。映画版ではいかにも「戦場の牝犬」でマッチョな女性がヒロインになっててイイ。
端々に色気を感じるのも
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.1

三部作でネオ・トリニティーカプを推してるファンにとってはご褒美のターンかと。
レボリューションズのエンディングでネオがマシンに乗せられて、どうなったのか気になってた人は見るべき。

しかし内容は理解が
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ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.0

二十歳前後の頃に初めて見て、そのあと三日間くらい頭から離れなかった映画。
その後、しばらくビョークの音楽にハマった。

二度と見るまいと思っていたのに、劇場でやるという。
セルマの歌声や突然始まるミュ
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イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.3

原作既読。6〜7年前に小説を読んだ時は、残り2ページで騙されていたことに気がついた。
あーそうそう、そうだよねと思いながら答え合わせ感覚で視聴。
マエアツのぶりっ子の、なんと板についたことか。

原作
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.8

ゆっくり記憶を無くして老いていく父が、ときめきや宝物のような記憶を思い出させてくれることに泣いた。
介護している母のすっとぼけたところが物語を重くしすぎない。

不登校の孫は、タイトル回収に貢献したけ
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

とても不愉快な話。

「私はビル・クリントンの次に世界で有名」と言われても、世代ではないので全く存じ上げず。
こんなスケーターがいたんだな、と。

スケートは実家が太くないと続けられないスポーツで、ト
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シンデレラ(2021年製作の映画)

3.4

海賊姿で街に出た王子が「招待する」って…こいつ何者?くらいの疑問はわかないのかな。

優秀な妹が王家を継いだらいいんじゃないの?
シンデレラが才能と努力で成長を重ねていく姿に対して、同じ女の身であるグ
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星の王子ニューヨークへ行く(1988年製作の映画)

3.6

幼い頃テレビで放送されているのを見て「庶民が王子様を射止めるには、賢くて善いことをしていて、自分の意見を持ってる女の子じゃないといけないんだ!」という考えを私にもたらした映画。

白雪姫とか眠れる森の
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

映画館の音はやっぱりいいなぁ。
自宅では再現が難しい。

Bellのライブ同時配信と思って観に行くにはいい。

フィクションの、特にアニメーションって現実をぶち壊して理不尽も許容させる力が強いと思うけ
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.0

あまりに機械化されてなくて、しんどい田んぼ作業…と思ってしまった。
除草剤すら使わないのはヤバい。

淫靡な米サイダー。
コカコーラも三ツ矢サイダーもいいけれど、こんなに甘美な魅力はない。

自分の言
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.3

ああムカつく。
女とみくびって、ロクに資料も読み込んでこない男が偉そうに私の発言を踏み躙る。
あなたがふんぞり返ってられるのは男に生まれたからって「だけ」なんだと。
とても分かる。

法律用語も判例も
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

美術はダメ、音楽もダメ、宗教もダメ、映画も小説も戯曲も全部ダメ、同性愛者は即刻収容所行きの、ディストピアなロンドンが舞台。

ヒトラーみたいな独裁者が牛耳る統制社会に反旗を翻すV、カッコいい…!と公開
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.0

ある日お母さんの愛情を末子に奪われちゃった長子と、家族の成り立ちについてファンタジーたっぷりに語る話。

窓に息を吐いて白く曇らせる冒頭で、最近のアニメ表現は凄いなぁと感心した。
寒い冬の日にミライち
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マスク(1994年製作の映画)

3.3

ココ・ボンゴでマスクとダンスした後に、ティナとイプキスの距離感まで縮まる不思議。

ティナとマスクのダンスは大好き! 
キャメロン・ディアスはどこまでスタントなしで踊ってんだろう。

それにしても、こ
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.6

ティモシー・シャラメが2023年公開作品でウォンカ役をやるということで、初めてのチャリチョコ鑑賞。

チョコレート工場が舞台だけど、スパイシーなお伽話。
チャーリー、なんでいい子なんだ。
もっとひねく
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

あらすじを知っているからか。
彼女になる前から彼は知っているように見えた。サテン、シルク、紳士服よりもずっと広がりのあるその肌触りに心ときめく。

のぞき部屋で女の動きを研究するのも、女の肉体でないこ
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.4

三谷幸喜作品って、面白かったんだ。

何年か前に別の三谷作品(タイトル忘れた)を見て、「本は面白そうなのに、間延びして眠くなる映画…」と思って、それ以来避けていた。
気軽に見られそうなものをアマプラで
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.0

いきなりジャマイカ現地語で話し始めたり、神秘の肉付けは充分。
こういう時のブラピはヴァンパイアと同等に人外役が良くお似合い。

ロマンティックに誤魔化されてるけど、コーヒーショップの男の肉体は無傷なの
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

4.1

久々に映画見たらアタリだった。
原作未読。

田舎の人間は粗野…ということは身をもって知っているけど、私の知ってるそれとはレベルが一段違った。
本物の林業家さんもこんなに荒々しいんだろうか。

伊藤英
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.0

なにがなにやら。

バッキバキに破壊された街にやってきた主人公に、冒頭から過酷な強制。
少年漫画の主人公が、戦地に赴くのに納得できるのは本人が望んでいくからじゃないのかな。そうじゃなきゃただ少年兵が戦
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グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

3.4

チャーミングかつ老獪なおじいちゃんとおばあちゃんの話。
ありがちなロマンス詐欺と思って見始めると、戦前生まれの人間の骨太さに気圧される。上品にしていても一皮剥くと残酷で、「残酷」の範囲が狭い。

Am
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

3.0

「ユー・ガット・メール」のトムメグが好きなので視聴。
「ゴーン・ガール」で人間不信な私の心をウルトラハッピーにしてくれよ、と願って。

結果は大人しくユー・ガット・メール見ておけば良かった。そっちの方
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.1

先日NHKで、アイヌの遺骨返還についての特集を見た。遺骨を研究対象として扱われたアイヌとサーミが重なる。

計測と記録のシーンは見てられなかった。
そんなものに意味はないのに、エレ・マリャの恥じらいも
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.5

ハーバード、すげぇ。
いや、大多数のハーバード卒業生は聡明かつ善良だと私は信じている。パックンとか。

劇場公開した時はつるっとしたポスターに心惹かれなくて、鑑賞は見送った作品。
アマプラ対象というこ
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

上等なユーモアだった。

ドリスみたいな奴ってたまにいる。
私はこういう輩はムカつく。腹が立って仕方がない。
無知で調子が良くて、とんでもなく行儀が悪い。ときたま本質を言って、こちらを狼狽させる。
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時をかける少女(1983年製作の映画)

3.0

「時をかける少女」といえば、細田守監督のアニメーション派。
情熱はくだくだしく説明されると萎えるのでアニメーション派。
未来からやってくる理由はアニメ版より納得がいった。
次世代だから、一緒の理由のわ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

同じ時間軸で展開される未来vs過去の、命懸け鬼ごっこ。鬼は未来。勝てる気がしない。

インターステラーは科学部分も理解できたから、いけるでしょ!という軽い気持ちで鑑賞。
MX4D酔いの上、科学の理解が
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.3

美女に変身したと勘違いした主人公。
その姿に唖然として、自分のことのように恥ずかしくて、頭を抱えて床の上をのたくった。

中盤でやめてしまおうかと思ったけど、最後まで見てよかった。
残り13分から、と
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

こんな正直に、カッコつけたところを撮らせて正気じゃないと思ったけど、やはり。
劇団東海テレビ。
「取材協力」ではなくて、「出演」は腑に落ちる。これはドラマ。
ジャーナリズムをリアルだと思って見てる皆さ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

第二次世界大戦のドイツを舞台に、10歳の子どもがひと回り成長する話。
活字は好きじゃないのに、リルケの詩集をAmazonでポチってしまった。

ジョジョは戦争があってもなくても、こんな感じじゃないかと
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

すごいものを見てしまった…。
エンディングに向けて、フラグ立ちっぱなし。根暗。真っ暗。

便所コオロギやゴキブリのくだりは、以前読んだアメリカの中南米系移民家族についての記事そのものだと思った。
韓国
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

2.9

内容はあってないような…

同じように車が出てきて、可笑しな連中が出てくるならマッドマックス派だということが分かった。

レビュー書くまで半年かかったわ。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.6

キアヌがカッコいいだけの映画。
アラフィフと思えないキレキレのアクションに嘆息…

日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

古く社交の場だったお茶。
これは教養なんだ。

茶道の経験はない。けど、無心になる楽しさが見えた。

先人が作り上げてきた形は、試行錯誤の末のそれであったりする。一つ一つ体を動かして、積み重ねて来たも
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

ひどい映画。オープニングから「底辺」というに相応しい環境で生まれたジョーカー。絵に描いたような社会の悪循環。

犯罪者なのに、深い愛と哀れみを望まずにいられない。

私の中では、ヒース・レジャーが演じ
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