kanappeさんの映画レビュー・感想・評価

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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.0

昔、ギャスパーノエの新作を見に行った時に塚本晋也監督が登壇して、トークショーを行ってくれたのだけれど、どうやら塚本監督はノエ監督と仲良いらしい、と言うことだけ覚えていた。

そりゃ、仲良いだろうな、と
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

結論から言うと「ドライブマイカー」「偶然と想像」のほうが好みなんだけど、
石橋英子さんの音楽と木々のショットが長く続き、気がついたら作品の世界に引き込まれてしまった。
一度作品の世界に入ってしまうと、
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

-

このアプリで記録を始めてから多分3回くらい見てるけど、大体半分あたりで寝ちゃうので初めて最後まで見た。

やっぱ長いなあ
「ワンスアポンアタイムインアメリカ」とか「アイリッシュマン」の方が好き

マイ
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.0

ビョルン・アンドレセン演じる美少年タージオに溺れる中年男性を描いた名作。

「ショタコン」「BL」などという陳腐な言葉で表すことはできない、性別を超えた圧倒的美への憧れと、焦燥、そして滅亡。
ルーブル
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色即ぜねれいしょん(2008年製作の映画)

3.0

作品としては全然面白くない、
ただのサブカル風吹かせているボーイズ&ガールズがキャーキャー言いそうな「銀杏BOYZ」の峯田和伸と「くるり」の岸田繁が客寄せパンダ。

なのだが、当時10代の渡辺大知がと
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.5

山崎貴バリのエモさを醸し出してくるシーザーサーガ最終作。
ここまで来るともう人類は敵、エイプ中心に物語が描かれていくけれど、エイプ自体がもう人間とそこまで変わらないので違和感はなし。
人間に家族を奪わ
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異人たち(2023年製作の映画)

4.5

原作未読。のため最終的には!?すぎる展開だった。
ラストが最初受け止めきれなくて、自分の感性を信じたくなかったけれど、原作通りなんですね…。

成功者≒タワマン×孤独×クィア
孤独な中年男性が、10
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

4.0

前作も面白かったけれど、断然今作の方が面白かった。
ディストピアとなったサンフランシスコは前作から10年後。

人に育てられたエイプ、人に虐げられ続けたエイプ、愚かな人間、共存を目指す人間。
それぞれ
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猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

3.5

旧作含めてシリーズは初見。
中学の時、坊主頭の同級生が「猿の惑星だー」って弄られてた記憶がある笑

普通に面白かった。
CGでアンディサーキス×シーザーの表情を表現することがこの作品の醍醐味だと思うの
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

5.0

『空とは別の太陽があるんだよ、カシエル』

映画が始まって直ぐに、語られる言葉の美しさに気がついた。「ベルリン・天使の詩」という邦題が素晴らしい。
ベルリンの壁崩壊前夜、人々が生きていく世界は時に残酷
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

-

前作がかなり楽しめた組なので、うおおおの連続だった。ただ、IMAXでの上映がつかめなかったので、「やらかしたなあ」と思っている。

専門用語が続いて???となるけれど圧倒的な「映像美の暴力」と「音響に
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

テネットからずっと感じてたけど、一回見てもわかるわけないやろ!!!!!こんなん何回でも「わからない」を「解決」したくなっちゃうやん。
また映画館、行っちゃうやん…

とにかく、この映画の公開が遅れたこ
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.0

結構日本でも宣伝打ってたけど、この映画が大ヒットする理由がマジでわからんなあ

つまらないものでもないから、サブスクで暇つぶしに見るのはいいけど、お金払ってみたら怒ってしまうかも。

それなりの予算と
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

3.5

市村正親×大竹しのぶ の舞台を見に行く機会があり、予習した。
ほぼほぼ筋書きは映画版と変わらない、ジョアンナがちょっと塩対応な感じ。

映画版は意外とグロくてびっくりしちゃった

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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のんのんびよりとゆるゆりとエヴァとデスノートとインディペンデンスデイを混ぜたような感じです(伝わって欲しい)

原作未読、だけど青春ブレイカーである「おやすみプンプン」を始め、「ソラニン」「虹ヶ原ホロ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

「ハウス・ジャック・ビルト」のような強迫症、神経症の男性を面白おかしく映す映画と思いきや、どんどん「トゥルーマン・ショー」のような構造になってきて頭が混乱した。
最終的には面白おかしい幻想だと思ってい
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市子(2023年製作の映画)

3.5

突如失踪した市子。
第三者目線で「市子とは何者なのか?」紐解かれていく。それでも、本当の本当まで、市子のことが分からない。
本人の口から出てくる言葉と、行動の矛盾は「悪魔的」「魔性」「サイコパス」と思
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.0

序盤あんまりストーリーにのめり込めなかった!
マウイの吹き替えの尾上松也が歌上手いしいいキャラしている。

TAXI NY(2004年製作の映画)

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なんか見たことあると思ったらジミーファロンやん!

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

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とてもいいドキュメンタリー。
アーティスト達はマネージャーから引き剥がされて、まさに子供のよう。
大変な作業にうんざりしつつも、それぞれが持つ憧れと尊敬が素晴らしい時間を生み出していた。
ダイアナ・ロ
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回路(2000年製作の映画)

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前半Jホラー、後半ディストピア映画
Jホラー演出が怖すぎて直視できなかったけど、
言わんとしているテーマや、全体的な雰囲気、ザッピングノイズ演出はかなり好み
ただ怖すぎた

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

私は結構今まで男性が風俗に行って、好きでもない職業女を買う事が理解できなかった。

男性と話していると「男だから仕方がない」「本能だから」と言う。男性性に託けて御託を並べている。別にいい、賛同ができな
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.0

マリオンコティヤールってまっじでこういう役似合うよなあ〜

大戦が全部悪い!っていう悲壮ラブストーリー、序盤のスパイシーンもかなりハラハラして見たけれど現実離れしているシーンも多く、手放しで喜べる作品
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.5

ブニュエル6本目
毎度、彼の作品はよく分からないんだけど、ブラックユーモアが効いていて比較的難易度低めの作品。

ブルジョワの皆様がドライマティーニの楽しみ方を丁寧に説明してくれるが、一向に満足できる
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.5

衝撃的な面白さ。
ラーメンウエスタンって、な、なんやねん。

伊丹十三が名匠であることを知っていても、このご時世、サブスク解禁されていないと言うだけで見る機会が遠のいてしまうもの。実家に帰省した際に、
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

映画が始まる時、現実世界との境界線を跨ぐのに苦労することもあるけれど、主人公の完成された、素朴で美しい朝のルーティンを、夢中になって見てしまった。
「これはあくまで映画の中の話なんだ」と意識しなくては
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

各所で話題になってた「スパイダーバース」の続編。映画化されているスパイダーマンは多分全て見ていると思うんだけど、最もポップで騒がしくてアートな作品。最後結構重ために落としてきた。
情報量の暴力×長丁場
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

エンドロールのミア・ゴスを見るべきである!!
それが全ての映画!!

福田村事件(2023年製作の映画)

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各所で話題になっていたが、序盤が長すぎてあんまり乗れず…

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

ユーロスペースにて。
ユーロスペース×カウリスマキといえば「花束みたいな恋をした」ですね。

カウリスマキ監督が突然引退すると言って、突然カムバックした作品。「幸せ」と表現するのに相応しいかすらわから
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

今年公開作品の中で取りこぼしてしまっていて、遂に見たんだけど、バチバチの怪作だった。
特にラストは今年観た映画の中でも衝撃的(笑劇的)最高のパンチラインでした。
こんなにヤバい映画だったのであれば誰か
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エディット・ピアフ愛の讃歌(2007年製作の映画)

4.0

マリオン・コティヤールの怪演が光る作品。当時30代前半だったはずなのに、ヨボヨボすぎるエディット・ピアフ(40代には見えない)を演じきった。

ピアフは今も尚人々に愛されるシャンソン歌手だけれど、天才
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ドーナツキング(2020年製作の映画)

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昔カンボジアにフィールドワークで赴いたことがあるから、悲しい歴史は知っていたけれど、移民となってアメリカ西岸地区のドーナツ業界を席巻してくれていて良かった。

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