kanappeさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

私は結構今まで男性が風俗に行って、好きでもない職業女を買う事が理解できなかった。

男性と話していると「男だから仕方がない」「本能だから」と言う。男性性に託けて御託を並べている。別にいい、賛同ができな
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.0

マリオンコティヤールってまっじでこういう役似合うよなあ〜

大戦が全部悪い!っていう悲壮ラブストーリー、序盤のスパイシーンもかなりハラハラして見たけれど現実離れしているシーンも多く、手放しで喜べる作品
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.5

ブニュエル6本目
毎度、彼の作品はよく分からないんだけど、ブラックユーモアが効いていて比較的難易度低めの作品。

ブルジョワの皆様がドライマティーニの楽しみ方を丁寧に説明してくれるが、一向に満足できる
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.5

衝撃的な面白さ。
ラーメンウエスタンって、な、なんやねん。

伊丹十三が名匠であることを知っていても、このご時世、サブスク解禁されていないと言うだけで見る機会が遠のいてしまうもの。実家に帰省した際に、
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

映画が始まる時、現実世界との境界線を跨ぐのに苦労することもあるけれど、主人公の完成された、素朴で美しい朝のルーティンを、夢中になって見てしまった。
「これはあくまで映画の中の話なんだ」と意識しなくては
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

各所で話題になってた「スパイダーバース」の続編。映画化されているスパイダーマンは多分全て見ていると思うんだけど、最もポップで騒がしくてアートな作品。最後結構重ために落としてきた。
情報量の暴力×長丁場
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

エンドロールのミア・ゴスを見るべきである!!
それが全ての映画!!

福田村事件(2023年製作の映画)

-

各所で話題になっていたが、序盤が長すぎてあんまり乗れず…

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

ユーロスペースにて。
ユーロスペース×カウリスマキといえば「花束みたいな恋をした」ですね。

カウリスマキ監督が突然引退すると言って、突然カムバックした作品。「幸せ」と表現するのに相応しいかすらわから
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

今年公開作品の中で取りこぼしてしまっていて、遂に見たんだけど、バチバチの怪作だった。
特にラストは今年観た映画の中でも衝撃的(笑劇的)最高のパンチラインでした。
こんなにヤバい映画だったのであれば誰か
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エディット・ピアフ愛の讃歌(2007年製作の映画)

4.0

マリオン・コティヤールの怪演が光る作品。当時30代前半だったはずなのに、ヨボヨボすぎるエディット・ピアフ(40代には見えない)を演じきった。

ピアフは今も尚人々に愛されるシャンソン歌手だけれど、天才
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ドーナツキング(2020年製作の映画)

-

昔カンボジアにフィールドワークで赴いたことがあるから、悲しい歴史は知っていたけれど、移民となってアメリカ西岸地区のドーナツ業界を席巻してくれていて良かった。

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

良くも悪くもリドリースコットらしい映画だと思うし、これまた男女で感想が異なるんだろうなあと思うと面白い。
「女ごときに」と思う人がいれば「大義」ごときにと思う人もいるだろう。

私は歴史上虐げられてき
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で予告見た時にもう既に泣きそうだった。結果爆泣きしてしまったので家で見てよかった。

切なそうな話という前情報だけで挑んだ。個人的に超パーソナルな話を一般化できる=共感させられる映画は名作だと考
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

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マジでわからないけど「好き」って言えたらかっこ良さそうなので、好きって言っときます(痛い)

フィンチャー、リンチ、ノーランなどなどそれなりに影響を受けたであろう難解映画を攻略してきたつもりだったけど
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黒い家(1999年製作の映画)

3.5

昔韓国版を見てすっごい怖かった印象だった。
「式日」の時にも強く感じたけど、大竹しのぶの純粋でありつつ含みのある、笑顔が嫌味な女性感が本当に気持ち悪い!(褒めている)

ザッピング、ノイズは少し多用さ
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アクロス・ザ・ユニバース(2007年製作の映画)

3.0

ビートルズ好きとして見逃すわけにいかなかった、
が、チープな点が目に余る&流石に全編ビートルズミュージカルは胸焼けしちゃったぜ!

割に悲しい話でした。
個人的には新解釈「I want you」が好き
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アイルトンセナ 〜音速の彼方へ(2010年製作の映画)

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F1に関して知っていることの方が少ないのだけれど、アイルトンセナの名前は無知な自分でも知っていた。
作品を見て率直な感想は、彼が非常にレースに対し誠実であり、自分自身の責任を理解していたことが何よりも
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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まさに恐ろしい話である。
酷いど畜生である。
その辺の安いホラーよりもホラーしているのである。

昨今、悲しみや苦しみをエンターテイメントとして消化せず、まっすぐ正面から向かい合う映画が多くて大変誠実
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

いやーやっぱアクションって面白いよねって。

対AIという何度か他で見たことあるテーマではあるんだけど、トムのタフさ、絵の綺麗さ、テンポの良さ、何をとっても「これがハリウッド」というレベルの高さですよ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

第一の感想が「めっちゃ怖い」だった。
もうこれが言えたら大満足である。

戦後の頑張って復興してきた日本を再度放射能に沈めるという、絶望的&不謹慎な状況。「なぜオッペンハイマーがダメでこれはいいのかよ
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.0

なかなか難しい話だったので、宗教的なことに関してはあまり語れません。
バーホーベン監督お得意の「グロ」「エロ」「謎のこだわり」が炸裂しています。

母乳シーンがお気に入りです。

マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

4.5

なんだかんだで初見だった!
娘の結婚式にバパ候補×3集まるというかなりファンタジックな修羅場。
ABBAを初めとした名曲でアラフィフ世代が踊りまくる。大変元気になりました。

ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

1.5

「見なければよかった」と思う映画って本当に年にあるかないかなんだが、よりによってパリ行きの飛行機で見てしまった。
「エターナル・サンシャイン」に引き続き、ミシェル・ゴンドリー監督は好みに合わないのかも
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

静かに圧倒的に恐ろしい。
人種が、宗教が、静かに弾圧され、殺されるという異常な状況。
現代に生まれてよかった、日本人に生まれてよかった、なんていう感想はぬか喜びでしかないのである。
「恐ろしいヤツ」で
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メランコリア(2011年製作の映画)

4.5

鬱映画を見よう!と意気込んで見てみたら、誠に鬱でした!知ってました!

パート1 「史上最悪の結婚式場」
まず花嫁がそもそもうつ病でした!突然来る「鬱」と「躁」に振り回される旦那と身内。
私は結婚式と
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

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レディオヘッドの「creep」が流れた瞬間名作確定でした。

ロケットの生い立ちに関する作品だけど、ガーディアンズの「みんな家族」というテーゼにうまく持っていったと思う。めちゃくちゃ泣いた。

ロケッ
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃカウンターカルチャー。
といいつつそこに思想はなくて、「偉大な力を持つ」という超誇大妄想を「原爆を作る」ことで叶えようとする男の話。

てっきり原爆なんていうタブー視されている存在を取り扱
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

第1の感想、もはやデヴィッド・ハーバー主演映画やん!ってくらい素晴らしい演技でしたよ。

ソニーが誇る世界的ゲーム「グランツーリスモ」のプロフェッショナルを集めて、「実際のレースに参加しちゃうぜ!」ち
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ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

2.5

なんて優しい世界観なんでしょう……
おバカ高校生がレポートを書くために、ナポレオンやソクラテスを拉致ってくるという尋常ではないコメディ。
タイムパラドックスとかめんどくさいのはクソ喰らえだぜ。

何故
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ロボコップ(1987年製作の映画)

3.0

コテコテなテーマ×謎のディストピア×過剰なグロ でカルト的人気を誇るバーホーベン監督作品。

もうタイトルから何となく内容と流れが分かってしまう笑
ナンジャコレ作品でありつつ、見たいものを見せてくれ
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イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

3.5

映画業界の裏側を描いた作品。「アメリカの夜」を想像してみたけれど、あっちはかなり楽しい感じの作品だったからあんまり似てなかった。
本作は前衛的なところもあれば地味な感じもある。

あんまり映画を見てい
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