笑ってしまう部分は多々あれど余韻が切なすぎる。観た後は感情がまだら模様に…最後の展開は、ある意味フィクションにしかできない救済でもあると思う。
久しぶりのイ・チャンドン監督作。話の伝え方やメタファーは割とわかりやすいです。
核心についてはほぼ確定だけど断定はしないさじ加減の演出で、そのモヤモヤさを「こういう見方もできる」とするか「問題意識が曖>>続きを読む
T.O.Pが「完璧なんてありえない。だからこそ、そこに少しでも近づけるように努力しなくちゃいけない」的なことを言っていたのが、鑑賞後ずっと残っている
クライシスは乗り越えるべきものである、というバザリアの思想を体現した物語。
このレビューはネタバレを含みます
原作とはずいぶん話の重心がずらされており、全くの別物としてものすごく愉しめました(観ながら「これ楳図かずお先生が原作だったっけ?」と思ってしまった)。特に、得体の知れない感じを醸す映像と音の演出、説得>>続きを読む