カリオットさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

市民K(2019年製作の映画)

3.8

オリガルヒから見るロシアの現代史。ソ連崩壊後ロシアがいかにして現在の独裁状態に至ったのか。
現在の戦争を考える上でとても役に立つ良質なドキュメンタリーであった。ロシア国民は強い指導者を求めた、に尽きる
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リーマン・ブラザーズ 最後の4日間(2009年製作の映画)

3.0

白人のおっさんたちの会議。リーマンブラザーズをどうするか。彼らの一挙一動に、何万人もの人々の運命、生活(もしかしたら命まで)が懸っていた。なんともグロテスク。ヴァンゼー会議を彷彿とさせる。

ウォーク・トゥ・リメンバー(2002年製作の映画)

2.5

なぜ見ようと思ったのか全く覚えていない(え)。
2000年代のアメリカのバイブスを感じられるシンプルなラブストーリーでした。

ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

2.8

ベトナム戦争の帰還兵たちの苦しみ、死を間近にした戦友たちの友情。1人の英雄が名誉を取り戻す。見応えある映画でした。

ベトナムは美しい国だった。(アメリカ軍が来るまではな!!)
正義ぶるなよ、と批判
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4デイズ・イン・イラク/カルバラ イラク戦争・奇跡の4日間(2015年製作の映画)

3.0

アメリカが始めたイラク戦争に多国籍軍として参加したポーランド軍が主人公。
あくまでも治安維持が目的だったが、十分な準備もなく戦闘に巻き込まれてしまう。
戦争後のイラクの現実と、過激派反米勢力との軋轢。
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クロッシング・ウォー 決断の瞬間(2014年製作の映画)

3.4

アフガニスタンに駐留するドイツ兵と現地民との軋轢。現地の人々にとっては西洋的価値観を押し付けてくる、すぐに去ってしまう、厄介な存在。そりゃあ上手くいかないだろう。
なぜ、何のために自分たちはここにいる
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スパイ・ゲーム -米露スパイ衝撃の独白-(2018年製作の映画)

3.5

"ロシアでは全てが必然。偶然は存在しない。"
英語を話すロシア人に注意せよ。

衝撃ほどではないが、恐ろしいものである。容赦ない情報戦は未だに戦時中がなのか。ロシアの抜け目ない姿勢に戦慄を感じた。

デンジャラス・ビューティー(2001年製作の映画)

3.0

シンプルなストーリーで十分に楽しめる。疲れてる時はこういう映画がリフレッシュになるし、良い。
サンドラブロック様、以前何かの授賞式で流暢なドイツ語を話していた動画を見て惚れました。カッコいいです。どん
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリータッチで緊迫感のある2時間半。長い。
映画としての完成度は高いのだが、あくまでもアメリカ側の視点であり、プロパガンダだろ〜ぐらいの感じで鑑賞した。
ジェシカチャスティンは知的で力強い女
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記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

3.0

ジャーナリズムとは。真実を追い求め闘い続けた記者たちに。
米国は過ちを繰り返す……まあ自国が攻撃されて破壊されることはないからね。

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.9

こういう重厚感のある人間ドラマに重きを置いたスパイ映画が大好き。静謐かつ冷酷だけれども、温かみを感じる不思議。
多くは語らない、パーティ会場で目が合ったあの瞬間よ。(見た人ならわかる)

またじっくり
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

2.6

宗教のあり方、善悪、逃れられない過去、欲望…難しかった。もっと深く考えたい。

シークレット・オブ・モンスター(2015年製作の映画)

2.0

やたらとシリアスな音楽で煽ってくるだけ。不快。頭の良いガキの反抗期を見せられただけに思えた。
題材はいいからもっと面白くできたんじゃないかな。

モーリス(1987年製作の映画)

-

若く地位も責任もまだなかったから言えた言葉。ラストシーンに繋がった。切なさに胸が引き裂かれそう。幸せになろうよ!!

ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.7

911後のアメリカのヒステリック状態がよく伝わってくる。
とにかくCIAの無能っぷりが露呈している。拷問は効果がないと判明しているのに、延々と続けていた…←なんでだよ
不正などの暗部を公表し教訓とする
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特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

3.1

事件そのものとしては、シリーズの中で一番好き。

ラスト!!カール!

他人とのコミュニケーションが全くできてないカール←面白い

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)

2.5

何も考えずにぼーっと見たくなった。やさぐれカール、もうボロボロじゃない。やっぱり、アサドがいいのよ…。

特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

2.7

寄宿学校の生徒たち、やりたい放題すぎない!?治外法権なの?
そこまでストーリーに引き込まれなかった。
アサドがいいんだよね。

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.0

あまり北欧ミステリーを見ないので、その陰鬱さと気候にすり減りそう。

こういう地道な捜査で真実に近づいていく…系の刑事サスペンスがかなり好き。面白かった。ただ犯人の動機とか、事件そのものが弱かったかな
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夜の来訪者(2015年製作の映画)

4.0

原作は戯曲とのことで、映画というより舞台を見ているようだった。俳優の演技、台詞、間に見入っていた。面白い。

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

冒頭、酒池肉林の乱痴気騒ぎから荒野での映画作り。もの凄いエネルギーに圧倒された。

ララランドに通ずるLAの雰囲気よ…。太陽がどこよりも輝いて見えるんだよね。

現実だった事が過去に、そして虚構へと移
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ブリタニー・ランズ・ア・マラソン(2019年製作の映画)

4.0

ランニングは脇役であり、主題は自己肯定感についてではないか。

千里の道も一歩からとはまさに。とりあえずワンブロックだけ走ろう、とあの最初の一歩が全てを変えた。あのシーンが何度もリフレインする。

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はちゃめちゃウェディング~世界一の迷惑家族~(2022年製作の映画)

2.5

友人とは違って家族は選べないし、厄介なものだ。それでも、何があっても、家族なのだ。
欧米の結婚式って華やかで楽しそう。

運命の扉(2022年製作の映画)

3.7

ラブコメ映画って未知なるものに対してワクワクさせる力を持ってる。何というか、夢と希望が詰まっている。見ている間ずっと心がずっと弾んだ。
運命かどうかって、自分がどう解釈するか次第だよね。
欧米の大晦日
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バグダッド・スキャンダル(2018年製作の映画)

3.5

イラク戦争時、国連による汚職事件について。金と石油に群がる人々。「平和」「人道援助」は名ばかり。あまりにも気分が悪い。主人公の存在だけが、暗闇の中で輝く一筋の光であった。もし彼が告発しなければ、事件は>>続きを読む

誓いの休暇(1959年製作の映画)

4.2

余韻と哀愁残る歴史的傑作(ソ連映画)。古さを感じさせない演出。約70年前に作られたとは思えない、不思議な感覚に陥った。
ロードムービーって、主人公と共に旅をしている気分になって見ていて楽しい。旅の終わ
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

-

こんな衝撃作を作るとは…。うんざりするような中東、全てが信じられなくなる。

スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.5

痛快なオチにやられた。ああそういうことか…。
アメリカの選挙について勉強になった。大金が目の前を揺れ動く。真の主人公はあなた(人間)ではない。

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.8

人との繋がりがどれほど大事か、それによって救われることがある。人を救うのは人なのだ。
ご近所さん、優しくて素敵な人ばかり。こんな世界だったらいいのにな。
主人公の表情が少しずつ柔らかくなっていくんだよ
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初恋(ファースト・ラブ)(1970年製作の映画)

4.0

映画を見てからトゥルゲーネフの原作を読み直した。少年の細かな心理描写が文章に綴られているので、理解が深まった。

自然描写と叙情性と共に耽美的な世界が広がる。主演の2人があまりに若く美男美女。永遠にそ
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.7

過去は変えられず、亡霊のように取り憑き続ける。戦争と法律、正義と復讐について。重厚感のある法廷ドラマで見応えあった。
過去は現在であり、現在は過去でもある。あの終わり方は個人的にうるっときた。

異端の鳥(2019年製作の映画)

-

恐ろしい映画だ。こんな映画が存在するなんて。
最後まで見なければという謎の使命感に燃えて何とか見終えた。
原作小説を巡るゴタゴタを映画化したら、かなり面白くなりそう(笑)