kaiさんの映画レビュー・感想・評価

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エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

3.9

画家とモデルの関係性は、写真家のそれとはどこか違う気がした。写真家は相手を内側から外に引き出していくのに対し、画家は相手を自分の内側に取り込んでいく感覚に近い。ある意味狂気性を孕んでおり、多くのモデル>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

君の名はも男女の入れ替わりという漫画の王道を今の時代に合わせた形でアレンジしていたが、ララランドは、フランスのミュージカル映画の王道を引っ張ってきた印象だった。一周回って昔の王道が新鮮に感じヒットしや>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.3

相手がどこから来て何者なのか、そんな素性をあかさずにも、触れていくテクスチャーでその人の奥にある魅力を知り、自然と心を開き打ち解けていく。普段の生活ではなかなかできないようなこの色の広がりにどこか羨ま>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.2

無意識に自分を追い込みもがき苦しんでいた主人公が一気に吹っ切れる表情の変化は非常に爽快で心地良かった。ストーリーメインというよりは、空気や視点、キャラクター、映像のリズムなど総合的に見ることでより味わ>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

わかってはいたけど観終わった後グシャグシャになってしまった。友人に終わったあと立てなくなるよと言われた理由がわかった気がする。これはある意味狂気。狂気とは、あまりにも自然に自分たちの隣で共存しているか>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

いわゆる奇跡の生還感動ストーリーではなく、実際に起こった事象の裏側ドキュメント。

テーマに対するスポットの当て方、構成の仕方でここまで飽きさせずにスッキリ魅せれるもんなんだなと。いい意味でコンパクト
>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.7

ここ最近観てきた中で久々にあぁ、観てよかったと思える映画。女性の繊細な心理描写の捉え方が本当にすごい。男性目線で捉えた女性像になりがちな映画が多い中、全体を通して女性の自然なテクスチャーや匂いを感じら>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.9

今までの新海さんの映画に「時をかける少女」のようなポップさとエンターテイメント性が加わって非常に万人ウケしやすい形にまとまっていた。細かい設定や表現のディティールは、懐かしいベタな印象が強く、それが逆>>続きを読む

レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.9

まったくセリフが無い風景画の中をずっと泳いでいくような不思議な感覚。商業映画の戦略的な読み合いに気疲れした人はスーッと入ってくると思う。「君の名は」をJ-popとすると、「レッドタートル」はアンビエン>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

全体のコンセプトがわかりやすく、エンターテイメントとして非常に完成されてるなぁと感じた。ただ、お笑いで上手い!と思えるボケに対して笑う前に感心してしまうのと同じように、よくできた映画だなぁというところ>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.7

正直、世界を救え系をテーマにした作品は、強引に感動させられる印象が強く、個人的にあまり好きではないのだが、これは違った。時空を超えた関係性がストーリーに密接に関係していて、改めて自分が今ここで生きてい>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.7

1、2と比べるとテーマが変わったのもあり、どことなく物足りなさを感じた。物事を決断する指針が己の意思ではない部分で動き出してしまうことが多くなっている。1や2にあった、野生や人間の泥臭い部分が好きだっ>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.5

若きビトーのカリスマ性、そこに自然と人が集まってくるエネルギー。マイケルの苦悩とともに改めて父親の偉大さが伝わってくる。1に続き、画の構図、魅せ方、痺れますね。

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.9

重いテーマなのにコミカルな喜劇っぽい作り込みが多く、それぞれのキャラクターが立っていて、終盤には妙な愛くるしさを覚える映画でした。内容から正統派なイメージで捉えようとするとハマらないかもしれない。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.8

アンナカリーナは今でも通用する可愛さがある気がする。最後の結末はやっぱりそうなっちゃうのかって感じでした。

アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.8

一見するとすごい理屈っぽいことを言っているのに、実は感情に素直な感じが見てとれる。その純粋さがどこか可愛くも思えるのかも。

昼顔(1967年製作の映画)

3.7

ストーリー的にはフランス映画らしい内容だった。ドヌーヴのファッションの着こなしにやっぱり目が奪われます。

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.8

この頃のファッションの色使いはカラフルで目が楽しくなる。すれ違いによる悲しみという恋愛表現がフランス映画らしい。

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

4.1

全体的に押し付けがましくなく心地よく時間が流れていく映画。こうゆう映画は何回観ても飽きなそう。そして、エルファニングが可愛すぎる。どんなセクシーな女性が並んでもその魅力には勝てない感じが、ソフィアコッ>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.2

ロードムービーっぽいように見えてストーリー性もあり、観ていて心地良い好きな映画だった。トラヴィスのくしゃっとした笑顔と、几帳面な感じが亡くなった祖父と重なってしまい妙に懐かしかった。そしてマジックミラ>>続きを読む

ファッションが教えてくれること(2009年製作の映画)

3.9

アナウィンターよりグレースの方に感情移入する事が多かった。相対的商業的な価値を求めるよりもどうしても絶対的な美に惹かれてしまうグレースのものづくりの性に共感してしまうし、たとえビジネスとして間違ってい>>続きを読む

イヴサンローラン(2010年製作の映画)

3.7

サンローランの天才故の苦悩、孤独感みたいなものを強く感じた。何か創造的なものを作り出せる人はどこか常に追いつめられている。その葛藤が重要なのかもしれない。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

ゴダールの代表的作品。ベリーショートの可愛さはジーンセバーグから始まった気がする。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.0

最後の終わり方が個人的にはスカッとして気持ち良かった。テンポやノリもよくまた見たくなる映画

ミラノ、愛に生きる(2009年製作の映画)

3.3

衣装、映像として観た作品。ティルダのさりげない着こなしが綺麗。

シングルマン(2009年製作の映画)

4.1

構図、映像、ファッション写真がそのまま動いているような格好良さに痺れた。ストーリーより画が上に来ている感じがストイックで心地いい。変なストーリー性を持たせても安っぽくなるだけだ。

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

4.3

精神障害者とカテゴライズされなくても自分たちにも似たような感情や不安の起伏がある。そんな不安定な状態だからこそこうゆう愛くるしいものが生まれていくんだなと。安直ではないしんみりした安心感を与えてくれる>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.5

サマーと同じ感覚の相手がいた時があるので主人公に妙に親近感が湧いてしまった。でもサマーかわいいよね。

あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

3.5

終始妄想と現実が溶け合っている。混ざり合ってしまいたいと思わせつつどこか危ない橋を渡ってるかのようなスレスレの感じがエロかった。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.8

面白かった!レクターとクラリスの不思議な関係性がどう展開していくのかもっと掘り下げて観てみたくなる。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.0

エンディングがこんなに清々しい映画は珍しい。何か大きな安心感を与えてくれる映画ですね。何と言ってもモーガンフリーマンの演技がいい。

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

4.0

文句の付けようがない。完成されたSF映画。ストーリーももちろんいいけどキャラクターも魅力的。

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