ちりぽりさんの映画レビュー・感想・評価

ちりぽり

ちりぽり

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(2022年製作の映画)

3.4

40分たらずの時間にちょうどよく収まった、ちょっと現実っぽいファンタジーの世界。

死をふんわりと表現することで、抵抗なく作品に吸い寄せられていき、『人』というタイトルを考えることになります。

「遺
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

おもしろかった‼️

以前のゴジラ作品を1-2作しか観てないくせに、勝手にたいして期待しないで観たけど、予想外に楽しめました😆

初めからゴジラが登場するのもよかったし、ストーリーもなかなかに深かった
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.1


ロバート・デ・ニーロの演技、というかその役が憑依したようななりきり方にはいつもながら圧倒されます。

ですが、私にはこの主人公が好きになれず、彼のこの思いの押しきり方を最後まで見ることになってしまい
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.8

アガサ・クリスティの作品をケネス・ブラナーが監督、主演かあ✨
しかも他のキャストも、これでもか!というくらい豪華なんですね。

あまりに安定感がありすぎて、ちょっとお腹イッパイかも。

何者(2016年製作の映画)

3.7

アマプラのお勧めにしたがってふら~っと観始めたのですが、いつの間にかガッツリ引き込まれていて自分でもビックリ👀❗
リアリティーの賜物、ですかね~。

遠いむかし、私にも就活という時期がありました。
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.7

ボクサー映画の名を借りて、「本当の強さ」について語った人間ドラマ。

負けてばっかりの瓜田。
ヨコシマな気持ちでボクシングを始めた楢崎。
ボクシングも恋も、瓜田より上を行く小川。

この3人それぞれの
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フォーカス(2015年製作の映画)

3.0

詐欺師は、親も詐欺師なら友達も詐欺師で付き合う女も詐欺師なんだけど、その関係もまた利用するための関係だったり、仕組んであったり演技だったり~😆
もう、ハチャメチャ。

途中から紐解くのをうっちゃって、
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.7

16の時から父親にスーツの仕立てを仕込まれて、それからずっと親子でやってきた仕立て屋の店。
時代の波に押されて、とうとう商売は立ち行かなくなり、父親も年老いて入院してしまいます。

もういい年になった
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慌てず騒がず(2023年製作の映画)

4.1

インド最大の都市ムンバイを舞台に、若者とシニアのそれぞれのカップルの人生が交錯して描かれています。

派手ではないですが、インドという国の多様性や人情味がよく分かり、そこに描かれるストーリーは多彩な色
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弁護人(2013年製作の映画)

3.0

実話ベースだし!
安定のソン・ガンホだし!
これは、間違いないわ✨

韓国映画らしく、始めは軽めに「コメディか?」ってノリでいくのに、いつの間にかドーンと重い社会派なムードになります。

どう見てもお
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.3

一作目に気をよくして続けて観ました。

ジュリアン・ムーアやエルトン・ジョンが頑張ってたし、なんとコリン・ファースもしっかり出てきてました👏👏👏❗

ストーリーはいかにも2作目って感じで、前作の設定を
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.8

再鑑賞ですが、問題なく楽しめました👍️

イギリスのきちっとした折り目正しい雰囲気が、よかったです🙆

コリン・ファースの紳士的な魅力に対して、サミュエル・L・ジャクソンの砕けた感じがうまいぐあいに絡
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.7

18世紀の貴族社会の様子がコミカルに描かれていて、面白かったです。

主人公は貴族ではなくその料理人で、貴族の気紛れのような理由で辞めることになるのですが、自分の腕に誇りを持って辞める気骨のある男。
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.3

パリ・オリンピックに先駆けてのイメージアップのために作品とも聞きましたが、そういう意味では成功していると思います。

老人ホームへ向かうおばあちゃんがタクシーに乗って、人生の思い出の場所をあちこち寄り
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.2

公開当時に観たきりで、記憶はギズモのかわいさだけだったのですが、今回はキャラクターよりも「おお❗」と気に入ってしまったところがありました。

ママの逞しさと、カノジョの生真面目さです✨

気安くとんで
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.2

なんという残酷な運命。

誰もが皆一生懸命生きているのに、レバノン内戦という不条理な波にのみこまれた人たちの、どうすることもできない「運命」。

「共に居るのがいちばん」
家族が引き裂かれていくことか
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.3

気分転換に、あまり観ないジャンルを選んでみました。

缶コーヒーのCMのトミー・リー・ジョーンズって、こんな役をやるひとだったのか~😆

ウィル・スミスもシリアスな役しか観たことなかったので、エディ・
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

3.0

ジョージアのダンスというのをちゃんと見たのは初めてです。
ロシアのコサックダンスに少し似ているところもありました。

民族舞踏にこんなに力を入れている国とは思いませんでした。

作品自体はダンスの要素
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

3.9

大変に美しく、そして難しい作品でした。

ただぼーっと映像の美しさを楽しむだけでもいいのですが、考えようとすればどこまでも深く入り込んでしまう、そんな課題が隠されているようです。

主人公パイがラスト
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.0

大谷翔平のドジャース入り決定インタビューを見たあと、もう一度振り返りたくて観ました。
次の日、テレビでもやってましたね。
みんな同じ気持ちなのね。

このドキュメンタリーでは、選手たちの頑張りも然るこ
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グロリア(1980年製作の映画)

4.3

ジャン・レノの『レオン』に似ていると言われるようですが、こちらの方が早く世に出ています。
そして、私はこちらの方が好きでした。

主人公グロリア役のジーナ・ローランズは当時50歳で「太って走れないから
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

最初に長いエンドロール的なものが流れ(??)、やっと始まったと思えばいつまでもよく解らないまま起伏のないストーリーが続く…(後半は、ミステリータッチの展開で大きく動きますが)。

なのに、やめられない
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

こういう、いい人ばっかり出てくる作品は、「んなわけないだろ~」と小さくツッコミを入れながらも、嫌いじゃないです。

キャスティングが誰も彼もあまりにピッタリで、安定しすぎの感もありましたが。
でもちょ
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.3

同じ斎藤工監督の『ブランク13』とはだいぶカラーが違いました。
でも、家族を描いてるというところは同じ。

若い夫婦が家を建てるところから始まるミステリーで、どんどん怪しい人が登場するしどんどん事件も
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.8

なんといっても、ラストのダンスシーンが最高🥰🥰🥰❗

くたびれたオッサンたちが、人生をなんとか立て直すためのツールとして、実験的アルコール摂取を始めるというストーリー。

進行は読めるし、絵ヅラは美し
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幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.0

主演の二人にひかれて観ましたが、むしろ子役が光っていましたね~😆

でも、動物がたくさん出てくるんだから、子役にあんな可愛いコを配さなくてもいいんじゃないかと。
ちょっと画面が可愛すぎて、子どもっぽく
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.3

再鑑賞ですが、以前観た後に身内の死を何度も経験したので、そのぶん身に迫るものがありました。

死というものについて考えるし、それに纏わる職業についても考えます。
生き方そのものについても。

身内の死
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ピンポン(2002年製作の映画)

3.0

いまも活躍中の名の知れた役者ばかりで、彼らの20年前の姿を見るだけでも楽しめました。

漫画が原作というだけあって、キャラがしっかりしていて分かりやすく、役者たちの役の作り方が皆さんお見事(ノ゚∀゚)
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ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た(2016年製作の映画)

2.8

デンマークに本店のある世界的名店『ノーマ』が、期間限定で東京に開店したときのドキュメンタリー。
その間、本店を閉めて全スタッフで東京に来たそうです。

壮絶。
これは、「食べる」こととは違うと思いまし
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.8

むか~し観て、すごく面白かったという記憶だけあって。

今回観て、ラストのタネ明かしもほぼ忘れていたのに、前ほどには大きな衝撃はなく、時代とともに刺激慣れしちゃってるのかなぁ🤔

でも、もうただただハ
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朝食、昼食、そして夕食(2010年製作の映画)

4.0

なんと味わい深い…🥰
人は、ただ生き延びるために食べるのではなく、食卓という舞台でドラマを繰り広げているのね。
しかも、毎回❗

この作品には、個食は出てきません。
どのシチュエーションも、誰かと一緒
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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーは、評価していいのか?と思います。
特にこの作品は、なんだか呆然としてしまって。スコアは、ただ今の私の茫然自失の心の景色。

現代のヨーロッパで、こんな暮らしがあったとは驚きです。
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.7

何よりも、この設定に惹き付けられます。
謎の記憶喪失が蔓延する社会で、その病気に罹るとある時急に自分の名前さえ忘れてしまいます。
でも、身元不明で親族も迎えに来ない人には、新しい人生のためのプログラム
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.0

なんで📎してたのか忘れてしまったけど、ジャケ写が今の気分だったので観てみました。

なんと。
なかなか。
いいじゃないですか~😆
(ジャケ写のイメージとはだいぶ違ったけど)

図らずも私好みのロードム
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間宮兄弟(2006年製作の映画)

3.8

ふと、また観たくなって。

現実的にはこの年でこんな仲良し兄弟いたら気持ち悪いだろ、と思うところですが、こういうデフォルメされた感じでユーモアたっぷりの世界が、たまに観たくなります。

ああ、こうやっ
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スワンソング(2021年製作の映画)

3.6

はじめ、結構な尺で丁寧に施設での生活を描いていて、私はそこが好きでした。

パットは、まあそこそこに老人ホームでの生活を楽しんでいたのではないかと思います。
いろいろあった人生の終盤を、あの程度に過ご
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