kmiwさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

2.0

社会現象的にNHKのニュースで取り上げられていることもあり、若い友人と観てみました。

前知識はかなりあやふや。
原作は息子の読んでいるジャンプでちょっとだけ読んだことがあり、アニメはアマプラでただで
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

はるか昔、映画館で「風の谷のナウシカ」と二本立て(!)で観賞して以来の虜であります。

テレビで放映されれば必ず観て、DVDもプレステのゲーム「カリオストロの城」も購入しました。
もしかしたら微妙に黒
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

アマプラで、ジャンルがコメディとなっていたのでそのつもりで観たのだが。違うじゃん。ブラックコメディ?
でもいいです。面白かったから。

何はともあれ、美術さん照明さんの働きがナイス。あの時代はきっとそ
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

観ている間の大半、怒りの感情がわき上がり大変疲れる映画でした。

ジョン・マクレーンは現れるはずもなく、観終わってもカタルシスが得られるはずもなく。

ユナイテッド93と双璧をなす傑作。この手の作品が
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.4

スタイリッシュな暴力映画。力強くもおしゃれな仕上がり。
そして方向性は終始ネガティブ。
明るく正しいエピソードほぼゼロ。

BGMと俳優の名演で観るべき物に仕上がってはいるものの、称賛するにはためらい
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.7

異色の傑作。
よくぞこのシチュエーションで撮りきったものだ。配役も絶妙な文学系アクションエンターテイメント。
映画とは関係ないが、アマプラで借りたらメイキングがエンドロール後についてきた。
私はメイキ
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愛と闘病: 認知症(2012年製作の映画)

4.0

ルイ・セローのドキュメンタリーシリーズは大抵面白い。

悲惨な内容に仕立て上げることも可能なネタが多いが、彼のストレートな態度のお陰でエンターテイメント作品にさえ思える。

「ぼけますから、よろしくお
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ローマの休日(1953年製作の映画)

5.0

品の良さ、パーフェクト。
日本の片隅でアンとは真逆の人生をシブく生きている、比較的物事を斜めに見てしまう私だがローマの休日にはうっとりだな。
出来ることならこんな人生を送りたかった。甘い恋の思い出を胸
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.2

おとぎ話のような不思議な映画。
現実的に考えたらあり得ないが、それはそれとしてこの筋立ては有り。

結構な人数が死んでしまうのだけれど、そこはサラリと流し、主題はあくまでも主人公と取り巻く人との関係性
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

ドクターの表情が絶妙。
どのようなストーリーかあまり知らずに観たので、いつドクが傷つくような事件が起こるのかと思うと心配で、少し疲れてしまったよ。
この不安は被差別者が現実世界でリアルに感じているもの
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

3.5

貧しき昭和の悲しさと情念を一から十まで味わえます。
この映画は、岸田今日子に始まり岸田今日子に終わる(と私は思う)
今日子の凄みをぜひ多くの人に届けたい。
狂気ポイントで言えばスコア5。
今この役を同
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.0

最悪の結末を知っていて観るから、淡々着々と進むストーリーが痛い。
こうしたら良かったのに、なんてえのは今生きているから思えることで、当事者達にはもはや語ることも後悔することも出来ないのだなあと自分の無
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シャークネード(2013年製作の映画)

1.5

有名な作品なんで。ポンコツと知りつつ、どこまでダメなのかを知りたくて鑑賞。
結果、ダメだったやはり。
着眼点は良かったのに。サメ&トルネード。なかなか。でも雑。
人が何かをする時には理屈や背景があるの
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

豪華なキャスティングで監督はタランティーノ。期待せずにはいられない。
そして期待通りおもしろ。
山ほどの登場人物がいてもキャラがたっているので捨てるエピソードが見当たらない。
個人的に衝撃だったのはプ
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セッション(2014年製作の映画)

3.7

以前観たが再度の鑑賞。
大筋すら忘れていて驚くが、お陰で初見の喜びあり。
エモーショナルな作品で心臓がバクバクしますから元気な状態で観ると良いでしょう。
難しい事はわかりませんが、音楽かっこいい。
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ジョーズ'87/復讐篇(1987年製作の映画)

1.5

映画のストーリーは理屈が通ってなくても納得感さえあれば良いと思っている。
そしてヒット作のポンコツ続編は納得出ないのが多いと感じる。
作る側も丁寧に説明する気がはなっから無さそうだ。
ジョーズ4に関し
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.0

あちこちに既に書いてあるが、前作とは趣が異なるパート2。
一番に言いたいのは、ホラーではないということ。アクションかもと思ったりもする。
シャイニングの時とは時代背景、価値観が大きく違うので決着の付け
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.2

アマプラで100円でなければ生涯観ることはなかったけれど、いいねぇ、これは。
元気出た。
やりきれない事も多々ある人生だけど、輝く時もあるよ。
明日もがんばろう。そんな気になる。

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

だいたい、この手の作品は痛いシーンが多いので血圧に良くないのだけど結構好き。
原作者にしても、映画撮る方にしても実体験じゃなかろうに、どうしてこういう作品が作れるのだろうか。羨ましい。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

興味がなかったタランティーノだが、何かのきっかけで本作を観て嵌まってしまった。
時間軸がめちゃめちゃだが、飽きずに観られたのは会話とシチュエーションが面白すぎるから。エピソード一つ一つがショートフィル
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

2.7

始まって一時間半は誰が誰やら。
前回からのトラウマに絡めた自己紹介が一通り完了してようやく「おお!そうだったそういえば」「ベン、かっこよくなったね」と。
エンディングまで観て思ったのは、ホラーを観るつ
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.0

ロマンティック且つパニック。
時間は長いが詰め込み方も本格的で、目を離す隙がなくみっちみち。
歴史上の悲劇を見事にエンターテイメントに仕立て上げる技術と情熱はさすが。マイ・ハート・ウィル・ゴー・オンが
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クラッシュ(2004年製作の映画)

4.0

畳み掛けるようにイヤな気持ちになるエピソードが続くのだが、見終えると希望のような何かが心に残る。
生きていく上で大切な何かだと思う。人の複雑さとか。分かりにくさとか。可能性とか。

見えない目撃者(2019年製作の映画)

2.0

吉岡里帆はとてもよかったのだけど、色々と無理を通して道理が引っ込んでいて、粗が目立つ気がする。
荒唐無稽なのだからもっと旨く騙して欲しい。神は細部に宿る。
とか私が言うかなとも思う。

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

2.8

結末は最初から決まっていたと誰しも思うのではないだろうか。
辛い過去を抱え、死なないからただ生きているようなカップルに巻き込まれる健全な若者。2対1だもの、勝てるわけ無いよ。
ところでメリル・ストリー
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.0

ダニー・ボイル監督はギリギリな人を描くのが使命なのかもしれない。
主人公はもちろん、右見ても左を見ても崖っぷちな人たちばかり。
あのコミュニティに私がいたら、どのような行動を取るだろうかと妄想しながら
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.5

横溝か犬神家か、どちらが先かもはや思い出せないが、どちらも大好き。
金田一は数多の俳優が演じているが、どなたでもそれなりにはまる不思議な役柄ではないだろうか。
何度観たかわからないが、一番好きなのはス
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

目を背けたくなるような暴力的なシーンですら美しい。
作品のタイトルにも関係する、ブラックの人びとの美しさを最大引き出す編集をなさっているとのこと。
にぎやかさの対極にある作品。佇む、うつむく、見つめ
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

できる限り前知識なしで。
ハラハラドキドキ、どうなるのかをリアルタイムで味わう。
とっても良くできた作品です。
愛だな、愛。主人公の心の強さに乾杯したくなる。
ハッピーエンドではないけれど幸せな気持ち
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

一作目のインパクトはない。しかし補って余りあるノスタルジー。どの場面を観ていても前作のどこかが思い出され心が揺さぶられる。
キャラクターの変わらなさ(ダメな部分は20年経ってもそのまま)と同時に、演者
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.5

「クズ」とはどういうものかがよくわかる。昔体育館で映画鑑賞の時間があったが、記憶に残らない程度の“良い話し“だったと思う。
むしろ清々しくクズを描いたこの作品を上映してくれていたら深々と記憶に残ったこ
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.5

どんでん返し系。
オープニングの不穏な雰囲気そのままに、何かが噛み合わない不安定な気持ちをクライマックスまで引きずりながら観賞しましょう。
BGMが秀逸です。出来ればサントラを通して聴いてください。静
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127時間(2010年製作の映画)

4.5

約1時間半、ほぼほぼの一人芝居。
脇役的に様々な人が幻覚として現れては消え現れては消え、岩に腕をスタックされているが故、徐々に弱って行く主人公。
こう書くとなんだか暗い話しだが、一貫して不思議な明るさ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

容赦ないストーリー。
スピード感のある展開ですが、人物の描き方が巧く、容易にストーリーに感情移入できます。
場面の背景や繋がりも自然であっという間の二時間。
アクションシーンも大げさなゾンビの動きも良
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デビルマン(2004年製作の映画)

1.0

1周も2周も回り回って結構好き。
だめな物を観たい時には欠かせない愛しい作品。
でもこういうのをお金と人の時間を使って作ってはいけないと思うよ。

さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.1

あえて踏み込まないのか。最後にはやはり作り手の作為が見られるのだけれど、それでも面白かった。