松岡茉優さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ザ・リッパー(1982年製作の映画)

3.8

犬が草むらから腐敗した手を持ってくるオープニングがめちゃくちゃカッコイイ。殺人鬼がドナルドダックの口調で話し続けるのもいいし、理不尽にも殺しの対象とされた女性が引き裂かれていく様子を残酷描写を交えなが>>続きを読む

スラッグス(1987年製作の映画)

4.4

ナメクジ映画の傑作。50年代のアメリカを想起させる閑静な住宅街で大量の人食いナメクジが発生するというナメクジパニックもの。温室が爆発するときの引きの画がとても良くて、ナメクジパニック映画とは思えないく>>続きを読む

狂気の愛(1985年製作の映画)

4.2

この先何回観ても理解不能だし途中で飽きるとは思うがかなり好き。登場人物全員の感情が常に爆発し続ける異作。何を言ってるのかも分からないし、途中から何を観させられるのかも分からないが、カメラが横移動した瞬>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.4

あまりに周りが絶賛しているから期待値高めで観たけど凄かった。これは傑作。自分の過去を勝手に他人に重ねて、快楽の為に殺しを続けるのがまず理解不能。丁寧に殺人の動機や自分の過去を語り、殺しを正当化する。謎>>続きを読む

丑三つの村(1983年製作の映画)

4.5

死ぬほど面白い。津山事件をエログロ万歳で映画化した作品。前半はエロ、終盤はグロ描写に振り切っていて素晴らしい。かつて優秀で将来を期待されていた男が結核を機に全てを失い、村八分状態にされたことに復讐する>>続きを読む

ルチオ・フルチのホラー・ハウス(1989年製作の映画)

3.8

冒頭からグロ描写のオンパレードでテンションぶち上がる。両親の葬式でガム噛んでるような舐め腐っているクソガキ達が、思い出深い屋敷を売り飛ばそうとする「悪い大人たち」を、両親の霊体と一緒に懲らしめるという>>続きを読む

追想(1975年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦時を舞台にした家族を殺された医者の復讐劇なのだが、回想パートがめちゃくちゃ多い。これにノレるか否かで作品の評価が大きく変わると思う。火炎放射器の使い方はとても良かったし、血の赤色がとても>>続きを読む

ローラーボール(2001年製作の映画)

3.4

世紀の傑作群を残したジョン・マクティアナンが本作のプロデューサーであるチャールズ・ローヴェンを盗聴し逮捕されるきっかけにもなった映画であり、周りの評価も最悪オブ最悪なのだが意外と楽しめた。
「ローラー
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女殺し屋 牝犬(1969年製作の映画)

4.2

傑作。殺しを依頼された江波杏子が雇い主に裏切られ、その復讐をするという話。
江波杏子の表情がとても良い。感情を表に出さないポーカーフェイスと目元の美しさ(サングラスをかけているシーンも多いが…笑)よ。
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ダウンタウン物語(1976年製作の映画)

3.9

アラン・パーカーはなんでガキばっか集めてこんな映画を撮ったんだと思いながら観てたが、ラストでその訳が分かる。あれを大人がやっても思いっきり冷めてしまいそうなので…笑。ポスターとかはジョディ・フォスター>>続きを読む

モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

3.8

オープニングがとにかくオシャレ。静止した人間達とギラついた照明の素晴らしさよ。殺しの場面になると一気に面白くなる。やっぱりマリオ・バーヴァは「死体」を描きたがる作家だと確信した。マネキン映画でもあった>>続きを読む

神風(1986年製作の映画)

3.6

会社を不当に解雇された怒りをぶつけるためにテレビ越しのアナウンサーを殺していくおっさん科学者が主人公。刑事がテレビに向かって拳銃をぶっ放すフリをするガキを見て事件解決のヒントを掴んだり、終盤の天井を撃>>続きを読む

ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.8

月が降ってくるまでの地球の様子をパニック描写含めて描いていく映画かと思いきや、途中から何を見させられてんだみたいな展開になっていく。個人的にはいい意味で期待を裏切られた。主人公の女性がハル・ベリーだっ>>続きを読む

明日に処刑を…(1972年製作の映画)

3.5

バーバラ・ハーシーの乳輪がデカイのにめっちゃピンクでエロかった。逆にそれが1番印象に残っていて他はほとんど忘れた。

ピクチャーブライド(1994年製作の映画)

3.0

ハワイの日本人移民の婚約者として日本からやってきた女性(工藤夕貴)を主人公にした映画。昔、こういうことがあったんだという勉強にはなったが、映画としては可もなく不可もなくと言った印象。大陸間を越えた結婚>>続きを読む

桜の代紋(1973年製作の映画)

4.1

若山富三郎(刑事)vs大滝秀治率いるヤクザ。石橋蓮司のオーラが異常。噂の柔道投げは結構長かった。終盤の殺しのシークエンスが良すぎる。

ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

4.4

これはめちゃくちゃ良かった。目がいつも以上にガンギマリになったゴジラのビジュアルがカッコ良すぎる。デストロイアが最初に現れたときのパトカーの下りがちょっとエロかった。というかデストロイアの口の構造がエ>>続きを読む

イノセント・ドール 虜(1986年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト。オープニングのサックス演奏シーンで傑作の予感が漂っていたが、死ぬほどバカで死ぬほど面白くて死ぬほど笑った。
『濡れた二人』の北大路欣也のようにバイクで女の周りをぐるぐる回ったり、演
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殺人鬼(1983年製作の映画)

4.0

ブロンソンvs裸の殺人鬼。途中、裸の殺人鬼が映画館でナンパする女の子がエロすぎて2回くらい登場シーン巻き戻しで観た。いつまで経ってもやってることは変わらない。

悪魔が呼んでいる(1970年製作の映画)

4.5

これは凄すぎる。めちゃくちゃだけど死ぬほど面白い上に笑える。少し強引だが、70年代東宝の迷作(名作)群は本作から始まったと言っても過言ではない。その中でも本作はぶっちぎりでぶっ飛んでる。最高。
酒井和
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妖婆(1976年製作の映画)

3.5

中平康映画の常連である稲野和子がめちゃくちゃ性格悪くてそれを観てるだけでよかった。京マチ子は生まれながらにして曰く付きの悲劇のヒロイン。京マチ子(当時52歳)が若い頃から老婆役まで演じ通す姿は『北の桜>>続きを読む

トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

3.8

バカだからロストエイジ観てないのに観ちゃった。画面サイズが変わるのを目で追ってるだけでも疲れる上に、とてつもないテンポと展開で物語が進行していくので、まるで観客の体力をエグりにくる体育会系映画だった。>>続きを読む

赤い航路(1992年製作の映画)

3.9

なんだか難解そうな雰囲気を醸し出すが、実際はただの復讐エロ映画で最高。トースターからパンが噴き出る射精のメタファーに笑う。終盤に出てきたウサギ?かなんかの衣装を着た男がいきなり襲ってきて色男を殴るのク>>続きを読む

死ぬにはまだ早い(1969年製作の映画)

4.5

ラピュタで2回も見逃してこの間ソフト化されたのでやっと観れた。これは傑作。
緑魔子よりも黒沢年雄よりも高橋幸治がとにかく良かった。殆どのやつが叫び喚く中、高橋幸治だけがポーカーフェイスを貫き続ける。カ
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バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

3.0

この映画とは思えないような編集とカット割を「新しいスタイル」と捉えるか否かで評価が変わってくると思う。金は結構かかっているので見てて楽しいが、VFXの使い方といい「もっとこうすれば良いのに」という点が>>続きを読む

魅惑の巴里(1957年製作の映画)

3.0

全然面白くない。ミュージカル映画で法廷モノを取り入れる(しかも内容がクソほどどうでも良い内容)のは相性悪すぎ。ジーン・ケリーもちゃんと出ているのに全然良さが活かしきれてない。当たり外れが激しいジョージ>>続きを読む

ミュージック・ミュージック(1980年製作の映画)

3.6

名誉ある第1回ゴールデンラズベリー賞の作品賞を受賞した黄金期のヴィレッジ・ピープル総出演のミュージカル映画。勿論、ミュージカルシーンは全てヴィレッジ・ピープルの楽曲!!胃もたれするかと思いきや、ディス>>続きを読む

荒野の女たち(1965年製作の映画)

4.0

念願の鑑賞。アン・バンクロフトが良いのは勿論なのだが、マーガレット・レイトンがヤバすぎて最高。信仰にはまり込み、自分の考えを信仰ベースでしか持てなくなるとクソ野郎になることが痛いほどわかる。
この内容
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地獄のバージン/女囚の地下帝国(1987年製作の映画)

3.2

カジノを襲う冒頭でかなり期待したが普通…。東映ピンキーバイオレンス路線を目指したはずがかなり中途半端な出来だった。しかし、拷問や死に方のレパートリーは凄かった。木の下敷きになって撃たれて死ぬ、隠れるた>>続きを読む

レザレクション/復活(1980年製作の映画)

4.1

開始30分後に似たような話どっかで観たことあると思ったら佐藤純彌の『超能力者 未知への旅人』だった。自動車事故で夫を亡くし、自身も脚の怪我を負ったエレン・バースティンが事故後自分にヒーリング能力がある>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

4.2

現代人が抱えているストレスを過剰に描く点も含めてかなり面白かった。何かに囚われたかのようなラッセル・クロウの振る舞いや佇まいは現代のオリヴァー・リード。ターゲットの周りから攻めていくのが面白かったし、>>続きを読む

キングコング(1976年製作の映画)

4.6

オリジナルから80年以上経った今でも擦り倒されているキングコングシリーズ。本作は33年版の現代風リメイクであり、『キングコング2』のために冷やかし半分で観たがめちゃくちゃ良かった。これは傑作。
まず、
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ホスピタル(1971年製作の映画)

4.0

患者が死んだベッドで社内セックスを試みた医者が朝になると死んでいたという意味わからない不謹慎オープニングが最高。初老のインポ内科医ジョージ・C・スコットが過去の栄光を語った後に崩壊した自身の家庭につい>>続きを読む

ラブ&パッション/情事の虜たち(1987年製作の映画)

3.3

映画自体はいつものティント・ブラスクオリティなんだけど、倦怠期夫婦がそれぞれ不倫するという筋は少し好き。不倫相手であるフランチェスカ・デレーラのエロ過ぎるデカいケツがとても良かった。あと、イタリア人の>>続きを読む

監禁!!ミクロネシアプリズン(1994年製作の映画)

3.3

謎の疫病が流行ったフィリピンの島を研究者達が訪ねる話なのだが、映画としてめちゃくちゃ過ぎて観た後ほぼ何も残らない珍作。疫病が蔓延する様を撮るべきなのに、同行していた女性研究者が勝手に部族の男達と結婚さ>>続きを読む

別離(1973年製作の映画)

3.7

若い女とくっつこうとする夫を振り向かせるために整形手術をする女という話の筋はかなり最高だが、映画としては微妙。序盤の『他人の顔』ばりにドキュメンタリーチックに撮られた整形シーンでテンション上がるも、そ>>続きを読む