aynさんの映画レビュー・感想・評価

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

口数は多くない日々のルーティンをこなして生きる平山の生活を切り取った映画。平山の生き方や映像自体の美しさに心地よさのある映画だった。最後の平山の表情だけが写されるシーンはずっと忘れないと思う。
ルーテ
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

個人を憎むことはしない、というロレンスの姿勢が印象的な映画だった。集団で狂っていく日本人たちの理不尽な行為を咎めることはしても、それでその理不尽な行為を振るった本人を嫌ったり痛めつけたりはしない。日本>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

長時間で見終わった後は疲れたけれど、その分じっくり楽しめる映画だった。「原爆の父」と呼ばれた人の苦悩を描いた映画、といえばそうだけれど、科学を究めたオッペンハイマーの未熟さ・曖昧さ、戦争が思考を支配し>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

午前10時の映画祭で鑑賞。服やインテリア・街はオシャレで、それぞれのキャラクター(特にホリー)が魅力的な映画だった。
自由奔放なホリーは兄への想いが強い。結婚したりもしていたけれど、元々は複雑な家庭環
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ただただ殺し合いが起きる映画かと思っていたが、ヤクザの生き様、笑い、海、何気ない日常が綺麗に入り混じった映画だった。
多くの考察がある最後の死について、村川にとって「ヤクザとして生きることに疲れてしま
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メメント(2000年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

事前情報ゼロで見に行ったのだが、結果としてすごく良かった。最初は訳が分からず、ただただ集中して見るしかなかったのだが、後半は伏線回収をしていく感覚で気持ちが良かった。
逆戻りの映像から始まり、それがど
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成功したオタク(2021年製作の映画)

3.0

オタクとアイドルの関係性について再考し、これからの在り方や健全さの模索をしてくれるかと勝手に期待してしまっていたので、そうではなかったことに少しだけ期待外れだと思ってしまった(本当に自分勝手である笑)>>続きを読む

ラブライブ!The School Idol Movie(2015年製作の映画)

3.8

TVアニメ10周年記念で4DX上映がやっていたので見に行くことに。
思い出補正があるだろうが、しっかりエンディングで泣いて帰ってきた。今までのアニメのエピソードや実際のファイナルライブのことだったりが
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海がきこえる(1993年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

小説「こころ」を少し思い出した。「こころ(平成円満解決ver)」と言えそう。

杜崎くんが高校生時代では里伽子のことを「武藤」と呼ぶのに、回想のときは「里伽子」と呼ぶので、いずれこの2人がくっつくんだ
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

友人に誘われ鑑賞。とっても心に響いた!という映画ではなかったが、恋愛面は王道ストーリー、戦争の悍ましさも描くは描かれていたので、そこは映画として見応えはあった。

他の方も言っているが、物語後半に百合
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

出てくる音楽すべてが気持ち良すぎる映画だった。ライブに行ったときについつい体が動いちゃうあの感覚を映画で味わうのは今日が初めてだ。
クサいことを言うようだが、音楽にしろ、何にしろ、強いプレイヤーって孤
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

2.8

正直見た直後の感想は「あまりよくわからなかった」であった。自分の理解力の問題だとは思うが。登場人物がどういう人で誰とどういう関係で今はどの時系列なのか、がすぐには分かりにくいのではないか、と思う。起承>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.9

さっそく今年のベスト映画に入るんじゃないかというくらい良かった。
ストーリー、映像、キャラクターすべてが好みであった。ベラが世界との向き合い方を変えていく様子が見ていて気持ちいい。家、良識、社会(資本
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

レビューにあった戦争と植民地主義、そして家父長制への批判がしっかり描かれていて見応えがあった。親と見に行って隣で寝てたのだけが最悪だった。

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドリスの下品・差別的な言動を咎めることはなく、ドリスの意見や好きな歌、モノなども受け入れるフィリップの姿が印象的だった。コテコテの作品だったら、あそこで説教をされて、最初は受け入れられないもののとある>>続きを読む