かんたさんの映画レビュー・感想・評価

かんた

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アメリ(2001年製作の映画)

4.5

価値観?世界観?アメリの観る世界はきっと幸せとか悲しみとか全部すっ飛ばしてだだっ広いものなんだと思わされる作品。
思考のブレーキを壊すと、自ずと幸せに近づくのかもしれない。
作品としての世界観はダリ的
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

時間は有限だと誰かが言っていたが、この映画ではその理屈は跳ね退けられる。
過去に戻ることができたなら、を簡単に実行できる世界は想像ができない。
ティムは終始ずるい。後悔した瞬間過去に戻り全てを成功体験
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.2

やるかやられるか。
殺しにとってこの2択のような二極化された選択肢だけかと思ったが、そうでもなさそうだ。
レオンは"やられた"が、愛するマチルダのために"やった"のだ。
人を殺すことを生業とするレオン
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永遠の0(2013年製作の映画)

3.6


命の価値観と道筋を問う作品。
誰のために何のために生きるか。
この作品では国のためというよりも、人のために生きるという意味合いを感じた。
他人ではない近しい人。
おそらくこれを見た誰もが「自分がもし
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.2

人生は選択の連続なんだと思う作品。

今作を観たのは2回目。
思い返せば目に見える世界はイエスかノーの出来ている。それは0か1かにも例えられるのかも。
その選択が導き出す運命は、結局「たられば」かもし
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.7

感情の在り方を生きることと重ねて学ぶ作品。

お金がないと生きられない。という至極当然の理論を野球に例えているのか。勝たなければ稼げない。
統計学については物事を考えるときに私もかなり重きを置いている
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.3

命のベクトルは歳を重ねる方向ではなく今を楽しむ方向の方が正しいと思う作品。

ベンジャミンの人生はまるで数奇ではあるが、人々にとってはただの"数奇"として受け入れられていた。もし自分がベンジャミンと会
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

4.2

仮説の中で生きていると思ってしまう作品。
世の中には100%がなかなかないのだ。

そもそも最近、宇宙工学にハマっている。なぜ自分が存在しているのか、どうやって人類は誕生したのか、この地球はなんなのか
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

4.2

無限ともいえる未知に対して挑戦する勇気を与えてもらえる作品。
宇宙空間に行ってみたい。

以前、「インターステラー」という実写映画を見たことがある。その映画でも時空と時間のすすむ速度を表していた。その
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ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

ワンピースファンにはたまらぬ同窓会のような作品。
久々に会えてよかった。

アニメーションは、漫画の要素も残しながらCGを掛け合わせるというもので、今までの作品の中ではとても臨場感があったのではと思う
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.9

法の下ではこの社会は表裏一体。
命を裁く事への意義を考えさせられる。

パッケージを見た時、極道モノの映画かと思っていたが、むしろ警察モノだった。冒頭の恐喝のシーンはチャウシンチー演出「カンフーハッス
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さがす(2022年製作の映画)

4.5

そもそも生きることへの疑問を問いかける作品。
人殺しではない。救うのだ。

今まで殺人ものの映画を見てきたが、現代であり等身大である本作は、頭に入りやすかった。また、大阪・西成特有というべきか、まだ昔
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人は不足を補い合って生きてると思える作品。
五体満足であることは良い事とは限らない。

ルビー・ロッシー目線の物語ではあったが、それは目線というだけであって、家族の存在、そもそも何かが"存在"する事で
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.1

現代に翻訳されたウルトラマンを現代に標した作品。

自分はウルトラマンを見ていなかったため、拳一つぶんくらいよ基本情報をもって鑑賞した。
規模感は面白かったが、ストーリーやヒューマンドラマが伝わらず、
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.4

いつの世も変わらないと思える作品。
あの国もこの国も。

終始笑いのシーンが多く一貫性があった。
福田組と言われるキャスト達が福田流のアプローチをしており、最初は凄い面白かったが、あの感じがずっと続い
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

"正義"と"仁義"は紙一重と思える作品。
現存する文化にどう抗うか。

下記、語弊のない言葉で生温かい今の気持ちを綴りたいと思う。

黒人差別モノの映画は複数観てきた。その中でも今回は最もリアリティあ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

最も華麗で刺激的な4姉妹の作品。
自身の一生を綴る作品があるとするならば、それはハッピーエンドで終わるのかを問う。そもそもハッピーエンドとは何か。

作品内での過去と現在の演出の仕方がとても良かった。
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音楽(2019年製作の映画)

4.4

芸術の根源を感じる作品。
どこから芸術で、どこから音楽なのか。

まず、作り込まれた世界観があり、その中の自由さといったらこの他ない。一見、雑に見えるかもしれないが、全くそんなことはなく、飽きはこず、
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

見えない世界を知りたくなる作品。
きっとまだこの世界にも知らない事が沢山ある。

全体を通して、子どもに勧めたい、そして子どもの時に出会いたいと感じた。
元々3Dアニメーションに少し抵抗があり、口の動
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.8

嘘はときに真実へと変わりうる。そう思える作品。
美徳ある偽りは夢を見せる。

コンフィデンスマンJPシリーズは多岐に渡り放送・放映されてきた。その中では、少しパンチが薄かったように感じた。というのもそ
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あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

実家ですらおちおち眠れなくなる作品。
人の数だけ人生があってその分 幸や不幸があるのだと思った。
日本テレビ系ドラマで放送されていた「あなたの番です」。このドラマはよく観ていて、今回映画館で観たのもそ
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不能犯(2018年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

命の天秤が揺らぐ映画。
死を望む者にとって殺人犯こそが正義。
終始、読み切りのようなシーン展開でドラマ「闇金ウシジマくん」を連想させる。なかなか少ないキャストの中で多くのことが行われていた。しかし、内
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書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)

4.8

映画が侵された作品。
艶やかな毒を用いて時代を実験台にしていた。

とんでもない映画だった。1971年公開 2時間17分の長編。脚本・監督は寺山修司。ここまで奇抜な内容は、2度と会えないだろう。実験的
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友罪(2017年製作の映画)

3.1

本当の罪を知る作品。
過去に生きもがき、これからを考える。

題名から分かる様に、人にとっての罪が表現されていた。誰もが罪を持っている。それは命に関わるものだけでなく、万物においてである。その罪と作品
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ラッキー(2017年製作の映画)

3.9

生き語る作品。
鈍感な生き方こそが死なのかもしれない。

ある時から寄る年波はゆったりと流れ、またあっという間に過ぎていくだろう。その密度に意義を持つか持たないかで人生の色は変わる。ラッキーの放つ言葉
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

現実が時空を超えた作品。
今 生きる人類にとって未知に触れる意味とは。

宇宙を題材にした作品の中でも、本作品は「時間」を主としていた。限りある時間の中で希望を見つける難しさを痛感した。また、物理的な
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告白(2010年製作の映画)

4.7

若年における"経験の影響力"を教えてくれる作品。
命をどう思っているのか。

作品全体を通し、対照的な描写を用いており、より記憶に残りやすくしていた。多くのシーンでコメディ調の劇中曲が流れる中で残酷冷
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

生きる場所を考えさせる作品。
必死に生きるか必死に死ぬか。

無実の罪で終身刑を下されたアンディだが、その知性に魅力を感じた。また、それに対するレッドの優しさがなんとも大人びていて、絶対的安心感を得た
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.4

何もできないことを恐れない作品。
前に進めばいつか辿り着ける。

1939年公開の作品ということで、特にドロシーの家が東の悪い魔女を圧死させるシーンは刺激的だった。花畑の色合いはとても美しく記憶に残る
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.9

余生への執念に儚さと愛を感じる作品。
やりたいことをやることは生きているということ。

登場人物が少なかったり、キャスト陣が新進気鋭な感じがとても新鮮だった。そしてなにより高校時代のドキドキを思い出し
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

芸術と恋する作品。
感性は常に刺激を求め歩いている。

まず、映像美がとても良い。ぜひ映画館で見たかった。パリの街路、アンティークに灯る街灯、色彩豊かなエレガント調のインテリア。これがウディ・アレンの
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.9

人という字は人と人とが支え合ってできていると改めて思える作品。
生きることへの執着が時に人に勇気を与える。

障がいをもつ子がもつ親に対しての心情、また他人が障がいを持つ人に対しての興味などがよく見え
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劇場(2020年製作の映画)

4.1

"客観"の必要性を問いた作品。
否定すらも肯定すべきか考えさせられる。

娯楽から派生する事は価値が見出しづらく、期限も決まっている。自分に才能がある、と思っていてもそれは相手が評価して初めて価値にな
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

この現代社会に産まれた意義を愛と葛藤で標してくれる作品。
社会に生きるか自分を生きるか。

誰もが誰かに育てられ、そして誰かを育てる。そんなエゴがことごとく崩された。確かに、我が子に障がいがあったらど
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

嘘の本質を問う作品。
全ての知る事に対して、必ず疑いを持つことが必要なのかもしれない。

テーマは「愛」ということで、出会いや裏切りが多くあったが、しっかりと伏線を回収できていた。最後の展開は推理して
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

欲情の歯車が滑らかに稼働していた作品。
恋の重量感がNYを物語る。

セピア調の色味、1970年代のカジュアリング、トレンディなカット割など現代映画とは逸れた描写でとても楽しく観れた。ワンシーンの尺も
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