かおりさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

かおり

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土手と夫婦と幽霊(2018年製作の映画)

5.0

短編小説を読んでいるかのような、静かで詩的でアーティスティックな作品でした。
モノローグの文章が美しいのと、幽霊とは誰を指すのかが物語の中で交錯する設定が魅力的でした。

ファンシー(2019年製作の映画)

5.0

史上最高にキュートな窪田正孝さん。なんと、「ペンギン」役です!
あんなに可愛く清楚な小西桜子さん。女子って色気を出さないほうが色っぽさが滲み出るんだな〜というお手本です。
そして、もはやなんと表現して
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

5.0

静かな中に、しっとりとした描写。
こんな映画がもっと観たい。

座頭市(2003年製作の映画)

4.0

チャンバラ流血シーンがマカロニ・ウエスタンを彷彿させる。
たけしさんの時代劇や浅草の舞台へのオマージュが込められていた。
巨匠に向かって何を言う!?、ですが、編集の間(ま)は、もっと突き詰められる?と
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

5.0

パルム・ドール。
映像美と、映像美を忘れさせるほどに惹きつける脚本。

そういえば、レスリー・チャンも突然のsuicideだった。
なんか、三浦春馬と重なった。

レスリー・チャンはもちろん、子役の少
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青い夢の女(2000年製作の映画)

5.0

ジャン=ジャック・ベネックス×ジャン=ユーグ・アングラ―ドで、絵的にもすごく素敵なのに、なぜかあまり知られていない。
90年代ぐらいのフランス映画、いいのもっとありそう。

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

5.0

昔の作品でも、今、話題になるものとならないものがあるみたい。
今、話題にならないものの中に、珠玉の作品がいっぱいあることも、最近、思う。これもその一つかと。音楽をまず思い出す。
She wore bl
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

昨年のヴェネチア銀獅子賞の黒沢清「スパイの妻」がめちゃくちゃ好きなので、「金獅子賞は何だったの?」と前々から観たかった作品。
劇場で観そびれたので、配信で観ました。

「高齢の車上生活者」という圧倒的
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サクリファイス(1986年製作の映画)

4.3

美しいけど、自分のリテラシーの低さに気後れしてしまう。
枯れ木を立てるシーンと、家を焼くシーンが秀逸。
20世紀末の終末思想の雰囲気を思い出した。
スウェーデンで撮影されたのは知らなかった。ゴットラン
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

5.0

パルプ・フィクションがすごく好きで、ユマ・サーマンとジョン・トラボルタのダンスシーンは何度ローテーションしたかわからない。
youtubeで、映画のダンスシーンで検索されてきた。

アル・パチーノのタ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

ブラピは、イケメン男ではなく、wierdな脇役にこそ真価を発揮する。テルマ&ルイーズ、トゥルーロマンスがそうだ。

花様年華(2000年製作の映画)

5.0

最近、男子大学生と話した時に、「好きな映画は?」と聞くと、この映画を…。
うそーー?

ウォン・カーウァイは、唯一無二です。
今、観ると、一番の理由は、照明なのかなーと。

それと、色使い、画角、カメ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.5

脚本講座でこの映画の600字プロットを書く課題が出たので見直しました。
お題があると、映画を細かく見ます。
他の作品でも自主練にいいかも。

王女の写真が新聞に一面に出た後に街に繰り出して、誰も気づか
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

5.0

今日、「好きな映画」を挙げる自己紹介で、この映画を挙げました。
観た人はいないだろうと思っていたのに、いつも一番よく交流させていただいているKさんが、「あの映画大好きですよー」と。
「薄氷の殺人」も観
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

5.0

今日、金ローで、久しぶりに見ました。
いつか息子と見たいと思ってたら、息子は小学生時代に金ローでとっくに見てたという。笑

スティーブン・キング、ベン・E・キングというダブルキングの凄さはMAXですが
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愛人 ラマン/恋人・ラマン(1992年製作の映画)

5.0

南仏の名もない場所に留学していた頃、図書室の数少ない映画のビデオを繰り返し見ていました。
原作者のマルグリット・デュラスが亡くなったニュースも留学中に見ました。
80代でしたが、40代の恋人が看取った
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AGANAI 地下鉄サリン事件と私(2020年製作の映画)

4.7

監督ご自身が地下鉄サリン事件の被害者。20年以上経った今も、後遺症やPTSDに苦しんでおられるとのこと。
監督が乗っていた日比谷線でサリンを散布した実行犯、豊田亨元死刑囚は、私と高校の同級生だった。
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

5.0

大友啓史監督のタッチ、いいですね!
「龍馬伝」が、それまでの大河ドラマと雰囲気が違って、映画的でカッコいい映像だったのですが、チーフ演出が大友監督でした。
人斬り以蔵を佐藤健が演ってましたが、るろ剣に
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

騙す、というより、出し抜く?
コンフィデンスマンみたいに詐欺師の話かと思ってたら、そうではなかったみたい。
出版業界の話だけど、要は、アイディア勝負でイノベーションしましょう!みたいな。
今の時代の物
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

家族、愛、葛藤が詰まったドラマでした。
「銭湯」を舞台にした自主映画を作っているので、水の映えなどを見たくて観た映画ですが、銭湯のシーンはそんなに多くなかったです。

ステップファミリーを描いた映画と
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

銭湯で汚い仕事をして、火力で片付ける。
その設定がまず面白い。
東大だけど、まあ普通、も、よくあることだと思うし、凡人代表を東大生にしてみた設定も、面白い。
役者さんもよかったです。銭湯の店長、小寺さ
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億男(2018年製作の映画)

5.0

古市憲寿さんを、初めてテレビで見てしゃべっているのを見た時、「この人の感覚は好きかも...」と思ったのですが、最近、著書を読んで、やっぱり好きだと思いました。炎上キャラらしいですが。

古市さんは、こ
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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

5.0

松本清張の「朴烈大逆事件」を読み、この映画も観たくなりました。

朴烈と金子文子が影響を受けたとも思われるアナーキスト大杉栄と伊藤野枝がモデルの、有名な裁判にもなった「エロス+虐殺」は観ていましたが、
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ハンサム★スーツ(2008年製作の映画)

5.0

かなり前に観たけど、めちゃくちゃ好きだった作品。
まだ赤ちゃんだった次男を連れて、ネットカフェの個室に入り、次男そっちのけで観ました。

塚地さんが谷原さんの顔になった時のリアクションが最高でした。

ソワレ(2020年製作の映画)

4.5

和歌山を舞台にした映画なんですね。
夫が和歌山出身です。関西弁でも和歌山独特の方言や、町や海沿いの雰囲気が、この映画の空気感の一部になっているかもと思いました。

役者さんがすごくよかったです。
逃亡
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

SPECの堤幸彦監督のファンですが、しっとりした映画ではどのように描かれるのだろう?と気になったので観ました。

法廷ドラマの要素もあり、見応えありました!
裁判員裁判だし、プロジェクターで情況を説明
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鼓動(2019年製作の映画)

5.0

入江崇史さんの演技が最高です!

この作品は、舞台でも観てみたいと思いました。
迫力、緊張、感情の揺さぶりの強い作品だと思います。

子宮に沈める(2013年製作の映画)

5.0

「コワイ」という評を見たのと、タイトルが「性」を出しすぎなので、見ないかもと思っていたのですが…

いわゆるワンオペ育児をしてきた母親やシングルマザーは、頷きながら見てしまうことでしょう。
「よくぞ言
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ミートボールマシン(1999年製作の映画)

4.0

高橋一生の映画初主演作がB級スプラッターらしいので、気になって観ました。

ギーガー造形のエイリアンと塚本晋也監督の鉄男を彷彿させる、1990年代ぽい雰囲気の作品でした。
工場の風景は、ピンクフロイド
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

すばらしかった!
西川美和監督、すごいですね!
公式サイトのポン-ジュノ監督のロングレターを読んで、すぐに観たくなりました。

役所広司。名優です。
今村昌平の「うなぎ」を思い出しました。
年月を経て
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

5.0

え!オダギリジョーさんって、この世界観が描けるの?
と、衝撃的でした。
早く次回作が観たい!と思わせられる作品でした。

撮影がクリストファー-ドイルというところも素晴らしい。
ラストシーンの美しさは
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人斬り(1969年製作の映画)

5.0

かなり昔ですが、ロンドンで大島渚の「愛のコリーダ」を観ました。
けっこうゲンナリしましたw

その直後、ロンドン在住の友人と食事をした際、「どんな映画が好きだった?」と聞くと、「人斬り、ですかね」と言
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クール・ランニング(1993年製作の映画)

4.8

「泣けるコメディ」というのはすごく好きで、今まで観たそれらしきジャンルでは、かなり印象に残っています。
レゲエもいっとき仲間もいたし、はまりました。

悪人(2010年製作の映画)

4.2

そもそも、妻夫木聡が悪人にみえるのか?というところから、観ました。
妻夫木聡と深津絵里なのに、作品の狙いどおりに、あまり冴えないカップルに見えてしまうところが印象的でした。

二人がイカを食べる呼子漁
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