kapoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

とっても好き!やっと観れた。
超シニカルで哀愁たっぷりだけど、
地球上全員の人生の業をユーモアで
肯定するようなあまじょっぱい会話劇。

漂う日常の空気の切り取り方が
やっぱり秀逸。
その見識と表現力
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ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~(2022年製作の映画)

4.2

"人生は近くで見ると悲劇だが、
遠くから見れば喜劇だ"

監督が引用していたチャップリンの
言葉通りの映画で、
親子だからこそ撮れる愛ある
至近距離とライブ感、
カメラを通して客観的だからこそ見える
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グッド・ヘアー 〜アフロはどこに消えた?〜(2009年製作の映画)

3.9

久しぶりにクリス・ロックを見て
随分前に観たのを思い出した。

学校の授業とかでこういう
楽しく学べる
ドキュメンタリーを沢山観たかったな。
アフリカンアメリカン女性のヘアーから見る社会。
現代社会の
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少年の君(2019年製作の映画)

3.8

感情の揺さぶりが大きい
エモーショナルコースター映画。
劇中涙率90パーセント。
2人の愛コンタクトの
凄みにズルズル引き込まれて、
終盤私もズルズル泣いた。
愛のズレって本当に沼。

キャストのビジ
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スクリーンで観る高座・シネマ落語&ドキュメンタリー「映画 立川談志」(2012年製作の映画)

4.0

泣いた。
去年から落語を観るようになったけど
芝浜は初めてで、
なんで談志師匠がこんなに
敬愛されているのか分かった気がする。

圧巻の表現力で、奥行きがすごかった。
上半身でここまで演じきれるのって
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.0

シングからシング2をハシゴ鑑賞。
小学生に付き合って吹き替えで、的に
思って観たら、
名曲オンパレードだし、
邦楽は疎いけど大物の方々の
吹き替え版の歌も素晴らしくって、
映画館で観て正解だった。
B
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.6

シング2予習の為に鑑賞。
吹き替え版だったけど
名曲のオンパレードで
想像以上に楽しかった◎
和洋折衷感。
音楽の偉大さよ。
Don’t you worry ‘bout a thing.
トリーケリー
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.1

豊潤な家族愛に溢れてた。
ミニマルでシンプルでスタイリッシュ。

かなりデザイン性が高く、
あらゆるコントラスト要素の強い映画だった。

構図の完璧さ、リズミカルで
多角的なカメラワーク、
天気にも相
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17 Blocks/家族の風景(2019年製作の映画)

4.1

とあるアメリカンアフリカン家族の
リアルな人生を紡いだ
凄まじいドキュメンタリーだった。

アメリカの社会背景とそれぞれの
パーソナルな苦悩を切り取り、
家族愛もしゅんでた約90分の作品。

何十年も
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マッド・ファット・ワイフ(2007年製作の映画)

-

そういえばすごい昔に観た。
下ネタとかなりシニカルな笑いだったような。
Theアメリカンコメディ的な。

何も考えず、携帯とか見ずに、
ただこういうのを
集中して観れた時代が恋しい。

にしても、エデ
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これは君の闘争だ(2019年製作の映画)

3.6

改めて資本主義という世界で起こる
裏と表みたいなのを感じた。

展開や構成に飽きがなかったし、
登場人物たちの個性も素晴らしかったし、
ドキュメンタリー映画の中でも
映画的に好きだった。
(視点的には
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.8

同世代の女性だからか
痛いほど分かるよシーン満載。

経験や傷が折り重なると感情の
蓋が重くなっていくけど、
その蓋の開閉具合が上手く描かれて、
嗚呼っ!となる場面がいくつも。

人間の『感情』に基づ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.6

普遍的な愛に溢れた映画。

家族愛とか初恋とか友情とか
出会いとかアイデンティティとか。
人生に於ける縁の素晴らしさとか。

どんな家庭にだって凸と凹が
あるとは思うけど、
その中で人生の美しさが際立
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お祭り野郎 魚河岸の兄弟分(1976年製作の映画)

3.5

松方弘樹の映画初見。
松方弘樹のイメージと言えば私の中で
バラエティでハンカチ涙を拭いながら
笑いなき&
パイプカットのおじさん。
だけどやっぱりスクリーンで見るとスター
なんだなぁ!て
ある種の感動
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.2

荒野ってほんとにいい。
荒野を走るだけでドラマ。
鶏が主人公だけど、
映画における馬の存在ってほんと好き。

クリント・イーストウッド
ファンには色んな意味で感慨深そうな作品。

私はあまり他作品を知
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アジズ・アンサリのナイトクラブのコメディアン(2022年製作の映画)

4.6

毎度ながらの社会風刺と時事問題、
トピックの鋭さ、運び、リズム、落ち、
起承転結が絶妙でほんとセンスいい。
もはや落語。アジズは天才。

丁度去年末の原点回帰のNYの箱でのショーで、
コロナについても
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フリー・ウィリー(1993年製作の映画)

-

そう言えば中学生の時
テレビでフリーウィリー観たな、
と突然思い出した。

テレビと自分の頭に
大きなバスタオルの端を引っ掛けて
壁を作って、イヤホンをして、
1人ミニシアターを作って
鑑賞したのを覚
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

4.0

クリント・イーストウッドの
代表作の1つであるこれ、
60代の母が当時良かった良かったと
言っていたので、
ずーっと気になっていて、
ようやく鑑賞が出来た。

数十年前の映画なのに、
色褪せてない。
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

2.9

ロンドンに夢いっぱい希望を
持って移り住み、
打ちひしがれながらも
人々と交わっていく姿が可愛かった。
ティーンから大人へ移行する時の
心身のジレンマに乗せて、
サスペンス?ホラー?的な要素が
あるの
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GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

4.2

サレンダー(ゆだねる)映画。
ただただ流れる映像に、音に
五感を委ねて、
万物の完璧な世界に
浸って感じることができた。
(キノシネマのスーパー良い座席の
最前列で観た効果もあるかも。)

Don't
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.5

圧倒的な色使いと映像美。
エンドロールのスタッフの圧倒的な
数も流石のディズニーカンパニー!

ただ私にはディズニーが
自己啓発絵本的に思えるところがあって、
そのメッセージ性を
素直に受け取れない時
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フォーリング 50年間の想い出(2020年製作の映画)

3.5

人生とか夫婦とか親子とか家族とか愛とか。
認知症で超保守的で暴力的な父と、
それをひたすら冷静に対応して
息子の受け容れる態度に
ひたすら胸を打たれた。

流れの中で見え隠れする愛を
一生懸命探しなが
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.9

アメリカンブラックカルチャー
(特に治安の悪いLAコンプトン周辺地区)
のリアルな側面(社会の歪み)を
体感出来る映画。

その見せ方がショッキングなので
社会問題提議としての役割もあるし、
パーソナ
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リスペクト(2021年製作の映画)

3.1

アレサ・フランクリンの人生が
何となく覗き見できた感じ。

でもアレサ・フランクリンを
誰かが歌って演じるって、
相当無理がある気がしたのは
私だけだろうか。

ジェニファーハドソンは
勿論素晴らしく
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宗方姉妹(1950年製作の映画)

3.7

小津安次郎の映画デビュー。
有名どころじゃないこちらを
見る事になったけど大満足。

モノクロ映画だけど、
心に残るは色鮮やかなカラフルな感覚。
キャラクター構成や画角、
人の心情の様子がとても豊かで
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トラック野郎 男一匹桃次郎(1977年製作の映画)

3.8

トラック野郎初鑑賞。
か、か、かわいい…。

カラフルでポップで
画角に必ず赤があったり、
美術や衣装がとてもかわいい。

切り替えも多く楽しいし、
表情も一々オーバーで喜劇感たっぷりな
レトロポップ
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東京自転車節(2021年製作の映画)

4.2

ドキュメンタリーとしての
社会性・人間性に対するコミット感と

監督を筆頭に
登場人物たち皆がとってもキュートで
素敵で久しぶりに面白い
ドキュメンタリーを観たな!と大満足。

監督のキャラクターが
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キャンディマン(2021年製作の映画)

3.7

とりあえず鑑賞という名の元に
前情報ゼロで鑑賞。

ホラー映画だからダメかな〜
と思ったけど、
ブラックユーモアなジョーダンピール節、
BLM要素、アメリカの社会問題
ジェントリフィケーション等
が中
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

007シリーズ初見。

寝不足で夜に観たから
長丁場で途中神経途切れそうだったけど、
まぁ〜たるんだ所が一切ない
計算し尽くされたであろう
スペクタクルでファンタジーな
楽しい時間が過ごせた。

これ
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.9

みずみずしい!
子供の純真さとそれ故の直球の
痛々しさ。
無垢って生ものだなって思った。

とにかく表情、切り取り方、
画質が素晴らしい。
色味も好き。

人関係性にある本質的な部分と、
愛の葛藤とか
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.9

じわじわ、ふんわりと人生を
丸っと愛でたくなる映画。

なんしか描写が最高だった。
脳裏に残るはマッツ・ミケルセンの
憂い顔となぜかお酒の香りの様なもの。
ほとんど表情で演技してたんじゃ、
と思うくら
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.7

初恋のエグ味とタイトル通りの
表現、視覚的世界観が素晴らしい映画。

何が良かったって、主演の
フェリックス・ルフェーベル君の
眼、眼、眼!
眼の表情がすんばらしかった。
この感性丸出しの目を、
キャ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

自己対峙という人間がもっとも
避けて生きるテーマを、
よくこんなにもアレやコレやと
縦横無尽に駆け巡って描けるなと
関心してたら、
村上春樹の原作だった。

という事すら知らず
知識ゼロで挑んだこちら
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

強烈アッパーアッパレムービー。
目くるめくストーリー展開に
苦しさ切なさやるせなさが
万華鏡の様に渦巻いて
気付いたらその世界に引きずり込まれてて、
途中ウッ…涙怒哀となったり、
この世の理不尽さも画
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.9

主演の男の子が前にスパイク・リーの
she’s got a have itに出てて
気になってたアンソニーラモス君
だったとは余計点数上げ。

そして女性軍も美女でとにかく
笑顔がキュートだし、
ラテ
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花のあとさき ムツばあさんの歩いた道(2020年製作の映画)

3.9

愛おしい。
自然も人もすべて。
ムツさんの飛び切りキュートな
キャラクターとか、
武さんの自然と共存したからこそ
出てくる深い言葉とか、
自然の音や景色の浄化作用が
半端なかった。
人生って本当に、肉
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