aiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

かくれんぼ(2013年製作の映画)

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2023年、161本目。

知らない間に他人が家に潜んでいたら?
自宅という安全地帯を脅かされる計り知れない恐怖を描く。

潔癖症の男、行方不明の兄、玄関の横に書かれた記号…まんまとミスリードにしてや
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

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2023年、160本目。

"1人が3人に善意を渡すこと"
それは11歳の少年が考えたクソな世界を変える方法。
勇気を出そうと大人にも訴えかけ続ける彼の姿に胸を打たれた。

でも人生は不条理の連続で、
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ミミック(1997年製作の映画)

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2023年、159本目。

"生命とは卑劣で残酷で短いもの"

ギレルモ・デル・トロ初期の監督作品。
遺伝子操作して人が作り出した"ユダ"と名付けた虫が、擬態化し人を襲う。
人間の愚かさを揶揄するスト
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恐怖の廊下(2010年製作の映画)

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2023年、158本目。

真上の部屋に住む女性と親しくなり、彼女の恋人に脅迫された青年。
恐れるがあまり自らがおかしな行動をとり、勝手に追い詰められていく。
怯える姿はとてつもなく間抜けで思わず笑っ
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トライアングル(2009年製作の映画)

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2023年、157本目。

ヨットが転覆し遭難した男女6人は通りがかった豪華客船に乗り込むが、次々と何者かに殺されていく。
そしてもう一人の自分と出会うが…。

低予算のループモノとしては悪くない出来
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ドッグマン(2018年製作の映画)

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2023年、156本目。

犬を愛する気弱な男は、暴力的な悪友との支配関係を断ち切れないでいた。
友人であり、共犯者であり、主従関係でもある二人。
すぶずぶと沼に落ちていき、足掻けば足掻くほど深みに嵌
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草原の実験(2014年製作の映画)

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2023年、155本目。

セリフを一切排除した作品。
広大な草原で父親と二人ささやかに暮らす少女を取り巻く三角関係。
ひたすら美しい雄大な大地と太陽、少女の瞳。
そして少しずつ漂い始める不穏な空気、
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

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2023年、154本目。

2chの都市伝説の映像化で、電車で辿り着いた異世界からの脱出劇。

最近の映画と思えないチープさとFPS視点はまるで一昔前のホラーゲームを彷彿とさせ、前半は意外にも楽しめた
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依存魔(2019年製作の映画)

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2023年、153本目。

ベルギーの闇3部作の第三弾。
精神を病んだ少女グロリアと孤独な少年の逃避行を描く。

支配欲の塊である彼女に恋心を利用された彼はいつか我に返るだろう。
二人を結びつけるのは
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地獄愛(2014年製作の映画)

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2023年、152本目。

ベルギーの闇3部作の第二弾。
結婚詐欺師の男ミシェルと彼を愛した女グロリアの悍ましい共依存関係を描く。

実話をモデルにしている事もゾッとするが、グロリアという女の視線、一
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変態村(2004年製作の映画)

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2023年、151本目。

ベルギーの闇3部作の第一弾。
その名の通り変態の集まる村に歌手の男が迷い込んでしまう。
主人公が女ならただの駄作という題材を完璧な変態映画に仕上げた作品。

豚の鳴き声が悲
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海と毒薬(1986年製作の映画)

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2023年、150本目。

第二次世界大戦中、米軍捕虜8人を生きたまま人体実験をして殺害した事実に基づく話。
モノクロでありながら生々しく映し出される臓器がリアルに生を感じる。

人を人と思わない残虐
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ブエノスアイレス恋愛事情(2011年製作の映画)

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2023年、149本目。

運命の人を探すのは、ウォーリーを探すより困難だ。
異なる恐怖症を抱える男女が混沌とした街の中で巡り合うまでの物語。
物悲しさを漂わせて淡々と進む中、洒落た演出が随所に散りば
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スクリーム6(2023年製作の映画)

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2023年、148本目。

前作の姉妹が再び主人公の今作。
ゴーストフェイスの犯行のド派手さは回を追う毎に増すばかり。

滅多刺しの連続に爽快感すら覚え、テンションが上がる。
前5作で学び、散々あらゆ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

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2023年、147本目。

地上600mに取り残された女性二人。
ワンシチュエーションだが飽きさせない展開の連続にハラハラさせられっぱなし。

高所の恐怖感だけで押し切らないストーリー性の高さは期待値
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ル・コルビュジエの家(2009年製作の映画)

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2023年、146本目。

ある日突然隣人が自分の家に面した壁に穴を開け窓を作り始める…
けたたましく鳴り響く騒音と共に、家族の問題の本質が露呈し始める。

迷惑な隣人に悩まされるという状況から善人、
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母なる証明(2009年製作の映画)

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2023年、145本目。

殺人の容疑をかけられた知的障害の一人息子を庇う母の想いが痛いほど伝わり、胸を抉られた。
息子の為なら何だってするという愛が暴走し狂気へと変わる。

冒頭とラストシーンの空虚
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まともな男(2015年製作の映画)

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2023年、144本目。

これは"まとも"な話ではない。

面倒な事に巻き込まれた時の思考回路は理解できる、まずはできるだけ誠実に対処しようとするのも普通だ。
自分を守ろうとする小さな嘘を重ね墓穴を
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マン・ダウン 戦士の約束(2015年製作の映画)

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2023年、143本目。

戦争から帰ってきた人の現実は5人に1人がPTSD、約20万人がホームレス、1日につき22人が自殺を図っている現実。
彼もまた戦争の被害者なのだ。
あまりにも哀しくて、やるせ
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エンゼル・ハート(1987年製作の映画)

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2023年、142本目。

ある男の捜索依頼を受けた私立探偵は関係者を訪ねるが、彼らは次々と殺されてしまう。

終始漂う不穏な空気と時折り挿入される不気味な映像に、そこはかとなく"悪魔"を感じた。
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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

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2023年、141本目。

序盤は退屈…でもない。案外悪くない。
そういうことだったのか!とわかった瞬間のラスト20分でぶわ〜っと感情に畳み掛けてきて思わず目が潤む。
生きてたら良い事があると思える良
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ハープーン 船上のレクイエム(2019年製作の映画)

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2023年、140本目。

恋人と親友の浮気を疑う男、3人を乗せた船が遭難して悪夢の修羅場へと化す。
水も食料もない中、事態は予想外の展開へ…

なんだこの醜い争いは、、
誰の思考回路にもついて行けず
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

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2023年、139本目。

群像劇がラストにかけてあれよあれよと気持ち良いくらい見事な収束を見せる痛快クライムアクション。
全てのタイミングが最高だった!
抜群のテンポで音楽もお洒落でテンションが上が
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

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2023年、138本目。

見世物小屋で通称"エレファントマン"と呼ばれた奇形の男の、ひと時の幸せと絶え間のない絶望の物語。

どこに居てもどんな環境でも"見世物"になってしまう男の気持ちを誰がわかる
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ハンニバル(2001年製作の映画)

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2023年、137本目。

羊たちの沈黙から10年後を描く物語。
檻から解き放たれたレクターは追われる立場となりながらも本領を発揮していく。

生きた人間の脳みそを目の前でソテーして本人に食べさせるの
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

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2023年、136本目。

通算5度目くらいの鑑賞。
何度観ても色褪せぬ至高のサイコサスペンス。
猟奇的なのに優雅な美しさすら感じる佇まい、一目見ただけで圧倒されるレクターの存在感。
瞬きのない彼の瞳
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

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2023年、135本目。

愛する夫と息子の命を差別主義者のテロによって奪われた女の決断。
人種差別や偏見に晒されながら戦った裁判の判決にも打ちのめされ、怒りと悲しみで奈落の底に突き落とされる。

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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

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2023年、134本目。

静止画の連続とナレーションで構成されたSF短編映画。
こんな形の映画を初めて観た。
一つ一つの写真の間にも想像力を掻き立てられる。
そしてほんの一瞬動画になるシーンは目を見
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

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2023年、133本目。

実際の連続婦女暴行殺人事件をモチーフにしたポン・ジュノ監督の韓国ノワール。

犯人は勿論だが、ずさんな捜査体制と暴力による自白強要など警察の悪質なやり方にも嫌悪感を覚えた。
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よこがお(2019年製作の映画)

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2023年、132本目。

事件をきっかけに人生を奪われた女は復讐心を燃やす。
人生に想定外はつきものだが、真っ当に生きる人にこんなのあんまりだ。
静かな物語の中でマスコミのクズさが際立って怒りが込み
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

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2023年、131本目。

野良猫と飼い猫のような二人の友情を描く物語。
愛しながらも憎しみ合い、離れたり近づいたりする彼女らはまるで腐れ縁の恋人同士のようだった。
残念ながら、私には魂から惹かれ合う
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

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2023年、130本目。

人生の不条理と儚さ、素晴らしさが全て詰まっていた。
アカデミー賞受賞作で気になっていた本作、こんなにも胸が抉られる結末だなんて知らずに観てしまった。

ボクシングを通じてト
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

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2023年、129本目。

まことしやかに囁かれる都市伝説や陰謀論。

序盤、消えた美女を探す過程は冒険のようでワクワクした。
あらゆるヒット曲に暗号を入れていたソングライターの登場が個人的に1番盛り
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

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2023年、128本目。

地球が侵略に遭う時はエイリアンのような生物の襲来ではなく、こんな形なのかもしれないと思った。
宇宙からの"色"に侵された一家。

光線による想像を超えた融合体の造形は悍まし
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

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2023年、127本目。

日頃、女性がうっすらと抱いている男性への恐怖と嫌悪感を皮肉を込めてグロテスクに具現化した物語。

同じ顔なのは個人ではなく、あくまで"男性性"に対するものであるからか。
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ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)

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2023年、126本目。

S・キング原作、人の内なる狂気を呼び覚ますサイコスリラー。

ホロコーストに興味を抱き、元ナチスの老人を脅してまで話を聞こうとする16歳の少年。
老人の体に染みついた残虐性
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