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子どもの頃はロマンスありのアクション映画にしか思っていなかった(雨のキスシーンの艶かしさよ)。改めて観ると、支配的な父親(旧ヒーロー)を殺して新たなアメリカンヒーローになるまでの成長譚という感じ。ゴブ>>続きを読む
カントリー歌手としてデビューし、窮屈な業界で閉塞感を抱えながら、懸命に「みんなに好かれるいい子」を演じてきた(しかしそれゆえに周囲の反感も買ってきた)彼女。完璧主義で努力家、世間の心ない声に苦しめられ>>続きを読む
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初めてのIMAXで鑑賞。音と映像美が凄まじい。砂漠というか動きといい、もはや海……。能力を認められ、砂漠の民に仲間入りした主人公ポール。自分が殺される夢を幻視しながら(実際には殺して)成長していく貴種>>続きを読む
重い腰を上げてようやく観た。原作を読んだ上で観たら、「ここは採用せず、こう切り取るのね!」と物語の編集と演出の勉強になった感じ。/世界(=他者)と距離をとって生きてきた主人公が、「名前」を通じて自分を>>続きを読む
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高校生の等身大からはみ出さないユーモラスな設定が良い。モブのキャストが豪華。MJが本命、という目配せにニヤニヤ。スタークがスーツを取り上げたのは酷いと思ったけど、結果的にヒーローに近づいた感じ。
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CGやアクションには引き込まれたが、結末には「そんな父親のリング受け継ぐなよ!」「妻の仇を幼い息子に任せるか!?」など突っ込みの嵐の結末だった。敢えて国や政府を出してこない配慮、また冒頭のホテルの駐車>>続きを読む
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マルチバース!?と思ったら、まさかの高機能プロジェクターが見せる幻影だった。あんな危険な武器をいきなり託すスタークもどうかしてると思った……(苦笑)。自身のフェイクに振り回されるスパイダーマンを待ち受>>続きを読む
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"ちょっと重い"どころか、毒親・虐待・DV夫とてんこもりすぎる実話映画で途中までかなり辛かった…。
実際に起きた事件をモチーフにしているが、監督の意図としては事件の真偽よりも、トーニャの支配的な母娘>>続きを読む
ずっと観てみたかった作品。精神医療ものとしては原作及び本作の時代性を考慮しなくてはならないが。主人公演じるウィノナ・ライダーと、アンジェリーナ・ジョリーは異彩を放っており、特に後者は今の女優には無い存>>続きを読む
森とも巨大な脳とも呼ばれる海が、息を呑むほどに美しい。自分の解釈を彼女の意志として語り始めた部分で、『聖なるズー』を実写化したら、こんな心境になるのかな……と思ってしまった。タコ(及び彼女)は非常に器>>続きを読む
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戦いの後までしっかりと描かれていて、モヤモヤする結末のはずなのに、切ないけれど晴れやかだった。ワンダの復活戦闘シーン、かっこよすぎて見返しちゃった。
どうしたら差別による殺人から逃れられるんだ!という気持ちにさせられる、「差別される側にも理由があるんじゃないの?」という二次加害を一蹴してくれる作品。理由なんて無い。過去に黒人と白人が車の中で対話して>>続きを読む
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宇宙に飛び出し、やっと物語が繋がってきた。「シビルウォー」で盾を奪われ、髭と髪の伸びたキャプテン・アメリカ。初めは誰かわからなかった苦笑。
愛娘ガモーラを殺し、全てを犠牲にして望みをかなえたサノスは>>続きを読む
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ソコヴィア協定をめぐって内輪で決裂。助っ人として初登場したスパイダーマン(オタク少年)が可愛い。陛下ことブラックパンサーの結論はさすがに品があった。私は集団ではなく個人を信頼する、というキャプテンの発>>続きを読む
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物がなくても、貸してくれたり協力してくれる友人や家族に恵まれているなら、人間やっていけるなという印象。上京単身一人暮らしでこれやったら詰んでる。最初のルール(全裸スタート)は面白かったのだから、多少滑>>続きを読む
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あらすじを見たときから気になっていた作品。夜中に観るには緊迫感が強かった。
この人は変わってしまった…と悟った瞬間の主人公の失望の眼差しが忘れられない。バンクはだいぶ気の毒だが、欲に目がくらんでしま>>続きを読む
主要な登場人物全員がどこか抜けてて滑稽だけど魅力的で、ストーリーは全然違うけど「パターソン」を想起するほのぼのした雰囲気。長すぎず、一息つきたいときに観るのにちょうどいい温度感。
交換ノートを交わすみ>>続きを読む
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情報量が多いため字幕付きで鑑賞。2021年に観てもこれが現政権のやってきたことなんだなあと呆れかえると同時に、当時の菅官房長官が現総理であること、声を上げる人たちを取り巻く環境が何一つ変わらないことに>>続きを読む
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「正義」の暴走ほど恐ろしいものはない、ということをヒーロー映画で突きつけられるとは思いもしなかった。平和原理主義を突き詰めた結果のアベンジャーズ消滅、人類滅亡計画。
ワンダーとビジョンが初登場、大活躍>>続きを読む
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面白かったけれど、ユーモアのセンスが合わないなあと各所で思う(女性や動物の描き方など。この映画で突っ込むべきポイントではないが)。「私はグルート」及び「私たちはグルート」から色んな意味を読み取ってしま>>続きを読む
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『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を観るために観た(観させられた)大人になってから初めて通しで観たマーベル映画(ざっと見した『インクレディブル・ハルク』以来、かな…)。
身体能力や技術が発達し>>続きを読む
アルバムの世界観はあくまで作風だと思っていたので、ビリー自身が意外にも脆いことに驚かされる。あのクレバーな強さは繊細さの裏返しだったよう。
距離の近い家族。恋愛依存。思春期の混乱と鬱状態をまだ生々しく>>続きを読む
池袋シネマ・ロサにて。立場の異なる女性が主体的に行動し、連帯し、女性が疎外される絵画の世界で、女性にしかできない表現を目指していく姿に胸打たれた。対等性、両者ともに意志と積極性を持っている。
同時期>>続きを読む
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直後に観た『燃ゆる女の肖像』と比較しながら。『アンモナイトの目覚め』は不幸や悲劇に閉じ込められて、運命を悟って諦めている女性、身分という境界線を越えられなかった印象。二人の間にどうしても埋められない壁>>続きを読む
レディーガガを見つめていると、相反する様々な言葉が浮かんでくる。刺激過多と神経質。喧騒と静けさ。痛みと中毒。リアルとファンタジー。祭りと孤独。身体の不調に潰れそうになりながら、ギリギリのところで耐え抜>>続きを読む
『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』に続き、年末にドラン作品鑑賞。結果より入り込めたのは本作の方だった。幼馴染みが遠くへ行ってしまう。出発日までのカウントダウン。問題のシーン撮影後、マットがひたすら不器>>続きを読む
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予定調和的な展開で、脚本の構成にやや不満。もっと面白くできたのでは。本当に描きたかったのはスターの孤独より、やはり母・息子関係のように感じて、良くも悪くもドランだな〜と。ジョンと少年ルパートの>>続きを読む