結果的に私刑人のシンボルに祭り上げられてしまったジョーカー。「笑われてる」のか、「笑わせてる」のか、そんなことを考えてしまう映画だった。「笑い」とは一種の発作。現実と妄想の境目が曖昧なまま物語は進んで>>続きを読む
荒川修作さんの放つ言葉の一つ一つに引きつけられた。一歳の女の子にできた土踏まず、人は素足で感じる生きものなんだなと。/一度登場した音楽家(?)らのコメントが野暮でつらかった。荒川さんは言葉が下手だから>>続きを読む
若手女性経営者と70歳のシニアインターンの間に育まれる絆。年寄りの情弱を嗤ったり、若い女性や若者を見下したような内容だったらどうしようと不安だったが、杞憂だった。ベンは相手が若者だろうと子どもだろうと>>続きを読む
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SKE48の2017-2018年を追いかけたドキュメンタリー。ナレーションが安っぽく、カメラワークも雑だし、生々しくて無防備でハラハラした。凋落の運命に泥臭く抗う彼女たちは、今の時代にそぐわない存在か>>続きを読む
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画は一級品。「空」と「海」離れてしまった二体を結ぶために少女が、隕石(精子)を飲み込んで宇宙(星の源?)を受胎し、再び世界に産み落とす物語と解釈した。(ラストに響く唐突な産声は、世界のはじまりの歌?)>>続きを読む
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外の世界に出た主人公に何が待ち受けているのか。視聴者の想像は番組内を超えずに、関心は別のチャンネルへ。本当の意味でコントロールされているのは、トゥルーマンではなく視聴者というオチが何よりも恐ろしくて秀>>続きを読む
将棋中心だった前編(ジャンプ的)に比べ、今回の後編は(ストーリーはやや散漫だが)零の内面的な成長を確かめられて良かった。ラストの宗谷名人との対局、神木隆之介の凛とした表情と佇まいが素晴らしい。
人の死は、残された者にとっての「はじまり」でもある。亜矢子が一年かけて夫・慎也の遺したノート(原民喜の言葉)を読み込んでいく場面が好き。「大切な人がいなくなった後」の世界を消化していく。新しい恋、ユキ>>続きを読む
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頭を狙え! 「まずい結末になる」という予言通り。町を把握させるための長回し、メタ視点でのコメディ、観客への目配せ多数(「テーマ曲」「アドリブ」「台本」「ジム」への言及、スターウォーズ、「不思議な人」と>>続きを読む
痛々しいほどの苦悩。彼の受けていた重圧は想像を絶する。息苦しさがこちらにも伝わってくる。実在人物のはずなのに、セルゲイだけが神の子のような存在感だった。彼にとって母親は(家族の犠牲によって自分を縛ろう>>続きを読む
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弟ラスティの恋人ケイト役(文化系カップルっぽいズンとした重さよ…)リアナ・リベラトが初めは地味に見えたのに、可憐さと共にティーンならではの危うさを帯びていって引き込まれた(だけに最後の登場シーンは胸が>>続きを読む
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時間を忘れるほど没頭して観た。人生に一度は観て欲しい一本。人は何のために生まれ、何のために学ぶのか。ひたすら考えさせられる(けれど軽やかな)傑作。歌の力を感じる映画でもあった。
IT大国インドの>>続きを読む
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ユーモラスで楽しく観られた。YESの誓約を守った結果、主人公が銀行を辞めるパターンを期待していたのだが、うなぎ上りに出世していって、みんなハッピーになる流れなのね…(親友の婚約者ステファニーはどうなっ>>続きを読む
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失恋からのプロテストに向けて高まっていく一子の姿に圧倒された。ボコボコにされるデビュー試合。過呼吸も血も凄まじくて、観ているこちらまで目眩がした。底辺生活から復活するわけでもなく、もがき切った末になけ>>続きを読む
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恋愛の不条理。優勢側が固定しがち。相手のせいにしがちだけど、ダメにしてるのはどっちだ?って話。
テルちゃんの立場も、マモちゃんの立場も通ってきた自分には、中原くんの決意や、都合よく決めつけたくなる気持>>続きを読む
想定以上によくて驚いた。音楽映画のライブシーンで釣られて拍手しそうになったのなんて初めて。あいみょん作詞作曲『誰にだって訳がある』普通に良曲。門脇麦の声質に惚れた。伊賀大介素晴らしすぎると思ったんだけ>>続きを読む
久々に観た。これを10代で観ることができたのはよかったなあ。後半からのたたみかけるような勢いが最高。そして監督の足フェチよ…。
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この世と天国の間。スージーの示すちょっとしたサインを見逃さない家族たちの約10年間(?)が詰まっていて、良い作品だなと。妹があんなに頑張ってくれたんだから、犯人はもう少し早く逮捕とか……と思ったが、あ>>続きを読む
梨木香歩の原作は小学生の頃に読んだが、映像作品は初。おばあちゃんの約束の守り方がどこかユーモラスで、その温かい優しさに泣きそうになった。
主演の高橋真悠の演技は(この頃はほぼ未経験らしい)初々しく、安>>続きを読む