火星ぐらしさんの映画レビュー・感想・評価

火星ぐらし

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ガーディアンズ 伝説の勇者たち(2012年製作の映画)

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良かった。子どもたちが信じれば、精霊たちは実在するということを、文字通りに取ることもできるはずだ。
サンタは実在する。例えXmasのプレゼントは親が用意したものだとしても。

隠されたエッグを見つけた
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インセプション(2010年製作の映画)

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『インセプション』は、『パプリカ』や『ID:INVADED』のような夢―意識の問題や『マルホランド・ドライブ』や『シャッターアイランド』などの錯乱の問題を扱った作品だけではなく、『コンフィデンスマンJ>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

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どれだけ壮大な話になってもあくまでチャンバラに拘り(砂漠を低空で突っこんでくる飛行艇さえ、レイは宙に翻ってぶった切る)、映画中にライトセイバーの低音の唸りが響く。
そんなサムライをモデルにした「スター
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

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理想の敗北?まさかそんな風には描かれていない。
キリスト教に結び付いた高度資本主義消費社会(「何でも揃えてますよ~」)の欺瞞に対して、自由を求めた母をいかにして看取るか、という話。家族で過ごした時間に
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告白(2010年製作の映画)

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青春映画だった。
顔の目映い橋本愛と少年AのMVと全体を通した虚無感・マザコンの脚本はぶつかっていて、嗚咽する松たか子とボスキャラの松たか子も並立される。まあ掛詞にずっと興味があるのだと思う。蝶番とし
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ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

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ベイビー株式会社のエージェントたちが家中の「記憶」を吸い上げていく。
すべての作業が終わった最後、エージェントの一人が主人公に聞く。「あなたも忘れたい?」
主人公は答える。「いや、僕は大丈夫。」

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SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

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『SUPER8』という謎の暗号めいたタイトル(それは実はある撮影機の名前であるらしいのだが)と、その背景に迸る光源の前に佇む二人の子どもの影を映したジャケットは幻燈のようで、断片的な予告編も青い光が眩>>続きを読む

ガフールの伝説(2010年製作の映画)

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家族にはそれぞれ役割がある。リーダー、ナビゲーター、追跡者、戦士、そして「心」。なぜ心を担う者が、リュートに運ばれる蛇であったのか。

海上や断崖で繰り広げられる逃亡戦は、物言うフクロウの争いではなく
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ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)

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詩だった。マリリンが死ぬまでは。
空飛ぶシスターも、鶏を愛する少年とそれを見守る少女も、男が酒を渡して「星は毎晩死ぬんだ」と言うバスの車内も、劇場から歩く道での歌も、テラスで出会うマリリンも、世界がゆ
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シャイニング(1980年製作の映画)

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「ゲームの規則」が「多」の生み出す破滅だとするなら、「シャイニング」は、吹雪に囲まれた1921年のホテルすべての集合体としての「一」の狂気だ。あまりにも有名になり過ぎた恐怖との遭遇の中で、全身を受容体>>続きを読む

ゲームの規則(1939年製作の映画)

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物凄い。
まず、冬枯れの森を叩く貴族たちと高速で駆け抜ける兎たち・雉たち。喧騒と殺戮の荒野の狩猟シーン。また、パーティに集まる人々が雨を潜るショット。爆音の雨越しに屋敷での道程の労いが映る。貴族たちの
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HERO(2015年製作の映画)

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演出・台本・カメラワーク…、それらすべての間が抜けていた。木村拓哉は普段の身体をそのままカメラの前に持ち込んでると思うけど、そんな彼の駄々洩れの癖が妙に見たくなる時間帯ってある。
素晴らしかったのは大
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劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕(ばくたん)(1999年製作の映画)

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衝撃だったのはルギアの鳴き声で、深い海で聴こえる鯨の歌と怪獣の叫びと雷が割れるような音が全部重ねられてるのが強烈だった。凍った海が溶かされ、そこに電極が起きることで生命を育む深層海流そのものが、神とし>>続きを読む

THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

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無限に見ていたい最高級の映画だった。
男たちは本当にどうしようもなくて、でも彼らは必要なんだけど、
篠原涼子がふざけたウィッグを脱ぐ瞬間、松たか子が電話越しに言い放つ声、戸田恵子のずっと隣で見守る姿、
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TAXi(1998年製作の映画)

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まず、Marion Cotillardがぶっちぎりで良い。何でもいいから彼女にズブズブに絆されたい。一人で映画の軸をもう一本作っちゃってた。コーヒーとサンドイッチのプロであるママと打ち解けちゃう瞬間は>>続きを読む

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

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イーサン・ホークよ、それでいいのか?
なるほどデンゼル・ワシントンは極悪人だろう。しかし、ハンバーガー屋に呼びつけて新聞を邪魔することにキレて、不法地帯について「一人で来るなよ」と言い(なぜ言った?)
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

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プレッシャーの日々の中で、断章のように観てた。
この映画と「暮らしの手帖」に居ても立っても居られなくなって、母の夕飯を手伝うようになった。八宝菜、オムレツ、ポトフ、茸のクリーム煮、豚肉と白菜炒め…。作
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オーシャンズ(2009年製作の映画)

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人間がやることと人間が(わかりやすく)作るものは、本当にしょうもないとうんざりした。アザラシ、シャコ、カニ、イルカ、マンタ、クジラetc...、彼らの生きる環境で、生身の彼らに出会いたいと思った。
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ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)

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頑固で勝手なことをして言うことを聞かない、そんな愛すべき少年。頑固さとは絶えず思考を止めないということだ。その彼をまるっと受け止める弁護士スーザン・サランドンと母、女刑務官、看護師カレン等々の彼を取り>>続きを読む

クラッシュ(2004年製作の映画)

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聖像に心から笑った最高の弟が死ぬ。少なくとも二人に未来を拓く可能性を蒔いた若き警官との不幸な出会いによって死ぬ。しかし、不幸だったのか?それとも彼は救われたのか?
一方で、天使に救われたペルシアの民が
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

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「愛とは自分以外の誰かを信じること」か。素晴らしくハンサムな映画だ。バブルの七変化ダンスシーンが最高だった。そしてクレジットの凄さ。細部まで行き渡っているのはレディプレイヤーワンと同じだ。

映画 鈴木先生(2012年製作の映画)

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主人公は長谷川博己ではなく、土屋太鳳含む生徒たちだ。プロットも演出も陳腐なんだけど、冷静さを演じる小川とグレーゾーンのために闘う出水会長、そして彼らを取り巻く生徒たちに天晴。台詞の素晴らしさは古沢良太>>続きを読む

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

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凄すぎた。何から書けばいいのか。書くことを拒否してくる映画だとも言える。
人生にとってかけがえのないものとしての「戦争」。血の流れない、しかし紛れもなく暴力の戦争。映画は戦争を起こせる、人々を魅了し、
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CURE キュア(1997年製作の映画)

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絶大な否定的なものを引き摺った生真面目な人間はCUREに描かれてる。何で俺みたいに真面目なやつがこんな目にあわなけりゃあいけないんだ!
狂った妻の介護に悶え。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

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青春と下水道と赤い血。めっちゃジェットコースター映画やな。七尾旅人たちを聴きながら同時にドキドキしてる。悪夢系映画、悪夢に下水道が掛けられた真昼間の映画。

バニシングIN60”(1974年製作の映画)

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何台もの車を長回すショットとなぜ車を集めるのか?が混ざって、僕の人生の中で偉大な謎そのものとして鎮座してる。

岸辺の旅(2015年製作の映画)

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旦那が私たちは宇宙のほんの生まれたてに立ち会ってるんだって言ってて、死んだ後どうなるかを独りで想像することは一つの魔だって思い出して奈落なのだが、しかし他の生、人間も動物も、と一緒にこの世にいるんだっ>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

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ライアンも西郷も遍歴の中で気づきを持つ。旅とは違う。

傷だらけの栄光(1956年製作の映画)

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生意気すぎるポールニューマンは彼と同じ目をしていて、でもニューマンが「規則も何も関係ねぇ」って、ただ自由に生きたいだけで。叱る大人をなめてて、腕っぷしがあったり口が達者だったりするやつら。そいつの心は>>続きを読む

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

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置かれた状況を常に把握してたり、地図と路線図を的確に読んだり、カッコいかった。後方部隊のニッキーが二作目であか抜けてたのよかった。可哀想だったけど。全体に静かな映画で落ち着く。

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

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Highschool & Rockie Horror Show Club & Emma watson Screeeeen!!! I've checked it out.

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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例えばトラックの特定がそのボディのストリートペイントでされることに、パターンの思考だ!って思った。
アクションが集結するレース&バトルシーン。ゴジラからアキラ、ストリートファイトまで。いろんなアクショ
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

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献身に何度か泣きそうになる。映された川沿いのアパートの朝や福山と柴咲コウの雰囲気がとてもよく。

インターステラー(2014年製作の映画)

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これまで地球に生きて思考してきた父たち以前の世代とこれから地球に生きて思考する娘たち以後の世代にまで視野を広げる映画。人類の絶滅の危機の状況でも価値のあるものを考えろってことだ。やっぱり複雑な感性およ>>続きを読む

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

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酷い映画だったが、20c初期のパリに気持ちを浸す深夜は悪くなかった。