Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0

声を大にして人におすすめする程ではないけれど、じんわりと心に残る物語っていくつかある。本作もまさにそれ。
砂漠のなかでの居心地のいい孤独と、ちょっぴりおかしな人たちのクスッとくる交流。渇いた人生にちょ
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

4.5

好きな映画監督がいること、好きな作品があること、映画そのものが好きなこと…それだけで人生ってこんなにも輝きを増すんだ~って久しぶりに実感した。
今年の冬もヘイトフルエイト観るし、5年後も観てるし、50
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.0

笑いに振り切れていないし、愛にも振り切れていない。悪に振り切れてもいないし、希望にも振り切れていない。

悪く言えば曖昧な作品とも言えるのだけど、この憎めないどうしようもなく中途半端な奴らが妙に愛おし
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.0

暮らしって、いとおしい。
闇を描いて戦争の恐ろしさを伝えるのではなく、光を描いていかにそれが恐ろしく愚かなものだったかを伝えてくれた。こういった映画で気持ちが沈まず、前を向けるのは初めて。

ムカデ人間2(2011年製作の映画)

4.0

清潔感のある青白い空間の中で繰り広げられた秩序があった前作と比べ、今回は白黒映像の世界で無法地帯と化しているのが、堪らなくかっこいい。
目の前の相手を被検体として扱った博士に対して、こちらは虫ケラを踏
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

4.0

学生時代からずっと観たかった作品!アイデアがズバ抜けて素晴らしいのに、それに頼りすぎていないその他のこだわりがしっかり存在していて凄く良かった。白基調のいやな清潔感、キラーとなる博士の土台設定、ラスト>>続きを読む

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

例のろくろのシーンは、サムが幽霊の状態で起こる感動シーン(見えてはいないけれど一緒にいるよ的な)だと思っていたので、最後にもう一回ろくろ回すと思っていたから、そのままラスト迎えてえっ!?て声が出た。有>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.5

もっと陽の光が降り注いだ希望にあふれた作品かと思っていたので、重く悲しいドキュメンタリータッチの雰囲気に心を少し抉られた。ラストの説明での一部の真実によりもっと抉られて、もろにダメージを喰らってしまっ>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.0

全裸の日は、あの寝落ちしちゃう子目バキバキに開けて起きてるリアクションは必須だろ~!と突っ込みたい。

ゴーストシップ(2002年製作の映画)

3.0

何だかバイオハザードを思い出した。
あの少女の存在とか、女性主人公が奮闘する場面とか、回想シーンのあのスローなモーションとか。終盤のロックな音楽が似合う雰囲気もそうだし。

キャビンみたいな感じかな~
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アス(2019年製作の映画)

3.0

ゲットアウトを撮れる人がどうしたらこんなつまらない作品を撮れるの…。展開は遅いし、ラストも無理がある。数々の伏線もほとんどがジョークのためであって、恐怖に笑いを求めてない人間にはだらだらと苦痛。

魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

4.5

どれみちゃん達が主演で出ないことを知って、鑑賞を後回しにしていたぐらいだったけれど、まさか今回観て泣くとは思わなかった。

子供のころは考えてもみなかったピリリとした痛みが大人にはたくさんあって、魔法
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