製作陣が描きたいテーマや役者陣の演技、映像や音楽の美しさ等、素晴らしいと感じる部分は多々ある一方で、偏った設定や描写も多く一方的なものの見方や考え助長させるのでは?とも感じた。
もちろん製作側にその>>続きを読む
美しい景色や楽しげな人々、きらめく陽射しなどが多く描かれる一方で、常に仄暗くどこか死の匂いがする表現が印象的。
友人のような、恋人のような親子(その関係性も時に入れ替わる)な2人が過ごす時間は楽しそ>>続きを読む
いくつか挙げられるトピックに関してもう少し掘り下げてほしかったという物足りなさを些か覚えつつも、今見るべき映画であるとは感じる。
特に、なぜ同じ性を持つ父や祖父ではなく、母方である岸信介を意識してい>>続きを読む
「あの日あの時違う選択をしていたら、人生はもっとましだったかも」というような、誰もが一度は考えることをベースに、移民や家族、世代間の問題をコメディタッチで描かれており、ジェットコースターに乗ってるよう>>続きを読む
出演されている演者さんは総じて素晴らしいのだけど、コリン・ファレルは群を抜いて良かった。情けない表情や愚かとも言える行動には少なからず同情や滑稽さを覚えるし、それ故に終盤の面構えの変化にはっとさせられ>>続きを読む
豊かに身体を揺らしながらインタビューに答える姿がとてもキュート。
今よりも映画音楽の評価が低く、音楽院での恩師や学友とは異なった道を進むことは、(また、病気の父の代わりにトランペットによって生活費を>>続きを読む
物語に大きな起伏は無いが、常に不安感を与えてくる音楽や映像(暗い路地を歩く記者の後ろに映る車など)は、被害女性たちが長く抱えてきたであろう感情を想起させる。
一番恐ろしいのは、記事が出ないことではな>>続きを読む
民主主義国家としての香港を守りたいという気持ちや警察に対する不信と憎悪を抱きながらも、圧倒的暴力を前に分断されていく学生たちの姿に辛さを感じるとともに、自分たちの生活についても考えさせられた。
"死への恐怖"と"それを乗り越えるには"というような観念的なテーマを下敷きに、複数のジャンルを横断した作りで面白かった。
LCDの曲が使用されているエンドクレジットも良き。
ドン・デリーロ著の原作も読>>続きを読む
見ているだけで息がとまるかと思うほどの痛みを感じる映画ははじめてかもしれない。
彼女の後ろを追いかけるような映像によって、見ている側も彼女の孤独や焦燥を追体験していくことになる。それゆえに、彼女を取り>>続きを読む
恋愛感情を抱くことができない主人公を題材にしつつも、ひとりの女性が自然体で生きていいのだということを自己受容する話だなと感じた。
社会や周囲から傷つけられるくらいなら、生きるために逃げればいいのだと言>>続きを読む
主人公女性に対して無償の愛を当然のように求める男性たちの歪さがおぞましい。