かわともさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

かわとも

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ハンガー(1983年製作の映画)

4.1

わたしはこれ、好きです。

退廃的な吸血鬼もの。

サランドンとドヌーヴ、ボウイが美しく登場。

屋敷の陰影がある光の中で音楽を奏でる姿など、忙しい日常と隔離された世界。

シルエット、カーテンの使い
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ブリザード 凍える秘密(2014年製作の映画)

3.0

ティーンエイジャーの時は、まるで靄がかかった世界にいるよう。

見えてる事が見えてない。認識しない、無意識。

近くて遠い、家族。

退屈な田舎の女子高生は、見たいものしか見なかった。

冒頭の自宅に
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美しい星(2017年製作の映画)

2.8

破綻してる家族のディナータイムが痛々しい。

如何にもな水にハマる妻。うーんリアル過ぎる…。

何人でもいいんですが、金星人のくだりは、バカバカ!と叱咤したくなります。

空虚な日常が問題意識を持った
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神なるオオカミ(2015年製作の映画)

3.0

主人公に全く共感出来ないのは、愚かな漢民族の若者の設定だからでしょうか。

行動に一貫性がなく、草原で生きる民の懐で暮らすのに、草原民の生きる知恵を信じない。

なによりも、自然界のバランスについて全
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女神よ、銃を撃て(2017年製作の映画)

3.0

同情できない部分がいっぱい、ある。

愚かだからこそ、なのかもしれない毎日に突如起こった危機。それがいろんなものを更に悪化させていく。

破綻している日常をなんとか形にする努力をする母親と娘が近づいた
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アラビアの女王 愛と宿命の日々(2014年製作の映画)

3.6

実話ベースの物語を砂漠という大きな舞台装置を使って壮大に見せる。ヘルツウォーク監督。

格式高い英国インテリ女性を演ずるはキッドマン。
男性社会へ身を投じて生きる女性をムードたっぷりに演じます。

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ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)

3.8

もう1つのサイコ!
母のトラウマが息子を壊す!

声の主が判らないと、違う作品になるかもです。

声の世界では何もかもがキレイ。
醜い現実は何処へやら。

ミュージカル?と思ったりしてしまったシーンも
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ある公爵夫人の生涯(2008年製作の映画)

3.7

最初に公爵は何のための結婚か。はっきりと言っているわけです。

代々続く家柄ですから、後継を残す事が、大きな使命なのです。

そういった教育を母からされてるとは思ったのですが。当たり前の枠内で生きてき
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マドモアゼル(1966年製作の映画)

3.9

誰もが持つ社会的な役割。求められる人間像。いつもの日常。

人は多面性を持つもの。1つの面だけでは苦しい生き方になってしまう。

ある意味表の顔に満足して居たからこそ、そうでは無かった自分に衝撃を受け
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.3

悪と正義の二極が現実とは相容れない。
それを重々わかって立つダークナイト。

好きとしか言いようがありません。

超人X.(2014年製作の映画)

2.5

ヒーローもののライトな感じ。

ベトナム舞台の作品で、独特なリズムで物語が展開します。

元々スーパーマンなのかと思っていたら、なんと、アレの能力が身についたのか!ということがわかります。

マッドサ
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奴隷の島、消えた人々(2015年製作の映画)

3.0

記者が殺される!と思いながらハラハラして見てました。

いえ、内容はよく知らないで見ていたのですが…ヤバいところに足を突っ込んでいるのはわかります。

実際にあった事件を元にしたとの事ですが、恐ろしい
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フリークス・シティ(2015年製作の映画)

3.3

エイリアンが欲しかったものがアレとは…。

異なる種族がうまくやってきた町の危機は、疑心暗鬼が生み出すってところは現実世界をシニカルにあらわしているみたいです。

スクールカーストのシーンは見ていてち
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.0

トレーラー映像というんですか?宣伝用の映像見た時から、どうだろう?また実写化が微妙??と思いつつ。

ヨハンソンがゴンブトな少佐なのが違和感を感じてしまいました。

わかりやすさを優先したであろうこと
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チャッピー(2015年製作の映画)

3.5

最初、のれなかったのですが、チャッピーがだんだんと成長していく姿に引き込まれていきました。

言葉を覚えて、嫌なことも体験して。愛というものを知る。
学んでいくけれどプログラムだからニセモノなのか。そ
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フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

3.0

ヤングアダルト小説が原作ということです。

よって、女子の夢というかファンタジー妄想を満たすようなシチュエーションもあります。

ヤングアダルト小説原作ということを念頭に置いてみてみたら、納得の展開で
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ダーク・プレイス(2015年製作の映画)

3.4

ミステリー仕立ての。
事件から立ち直るというか、改めて自分の人生を生きるまでが過去と今とを絡めて進む物語。

冒頭のシーンでわかってしまうかもしれない。それはさておき、セロン演ずるリビーはヤケになって
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エンド・オブ・ザ・フューチャー(2015年製作の映画)

2.0

パーツ、パーツはいいんだけれど。エピソードの繋ぎが微妙で、ストーリーが繋がりにくい感触に。

大企業、癒着、大きな秘密

そんな要素があると思うんですけど、…。

未来警察 Future X-cops(2010年製作の映画)

2.0

アンディ・ラウ主演とのことで鑑賞。

ラウの熱演もどうもすっきりしない展開で寝落ちしそうになってしまいました。

チチが芦田愛菜さんに見えてしまって困りました。

コメディ要素なのか、観ていて判断に困
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.8

俺ちゃん健在!

ヒーローだけどいい子じゃないところが魅力。

今回はちょっといい子な行動してしまうところが違う気持ちしますが、まぁよし。

楽しめる作品であることには変わりないです。

エンドロール
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淵に立つ(2016年製作の映画)

3.6

不穏なオープニング。

日常は当たり前じゃなく、家族というものも当たり前ではなかった。

機能不全家族の元に差し込んだ一人の男の存在はまるで審判のよう。

四角四面な言葉遣いが拍車をかける、不穏さ。
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セルフレス/覚醒した記憶(2015年製作の映画)

3.5

個人的にグリーン・ランタンのイメージが強く残っていたレイノルズ。

本作では身体と中身が別な人を演じます。

才能ある人は肉体を脱ぎ捨てて新しく宿直せば良い!

なんともマッドな考えですが、大金をはた
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.0

美しい。
映像はイマジネーション。

妄想というか、色んな事を人は考える。そうして自分の中で感情をやり繰りしたりすることもある。

生き生きとした物語世界はアレクサンドリアの世界。

アレクサンドロス
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獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)

3.3

詳しい設定を説明するまもなく、物語は始まります。

北欧の港町。寒そうな風景の描写が続くオープニングは何かが起こると暗示します。

不穏なムードはずっと続きます。

美しく寒々しい風景の描写と多くを語
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.7

スタイリッシュなモノクロ画像。
構図が決まっている。

クレオが癌への恐怖を持ちつつも、それを受け入れ立ち向かうであろうほんの2時間ばかりの心の動きを追う。

人の目ばかり気にしている自意識過剰気味な
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ティエリー・トグルドーの憂鬱(2015年製作の映画)

3.4

内容が辛く、観る事が困難な気持ちになる人もいると思います。

現代社会の歪みというか、ある場へ追いやられる人たちのリアルな想いを突きつけるランドンの演技。

人の心が入り込む余地がない管理という名のシ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

好き!やっぱりアンダーソン監督の作品好きです。

ストップモーションアニメって、色々ありますが、世界観が良くできていて、細かなところの拘りも感心するばかり。

レッテルを貼って線を引くことの愚かさをや
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AMY エイミー(2015年製作の映画)

3.8

一方からみたエイミーの姿であることは確か。

実父が家を出た経緯について語るシーン。
エイミーはすぐ慣れた
とか言ってたけれど。それは、違う!と声を大にして言いたかった。父親もエイミーを理解できていな
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.3

派手な作品でないけれど。

いつか死ぬものだけれど、それを突きつけられたとき、何を大切なものと感じるのか。

過去を振り返りながら、探していく。それは大切なものというよりも、自分の望みとも言える。
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.4

コンパクトにまとまったホラー作品。

誰もが見やすいと思いますが、怖がらせてくれる。

恐怖とは自分の心が産みだすモノと、考えると腑に落ちる。と、いうべきか。

マリア・ベロの演技が凄い!です。

ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)

3.5

秘密を抱えて生きるなんて辛いでしょう。

一度秘密にしてしまったら、それを表に出すのが難しい。
それはもう、だしてはいけないものになってしまう。

釈然としないアントワーヌが仕事を解雇されても追い続け
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生きうつしのプリマ(2015年製作の映画)

3.0

大きなミステリーではなかった。
ですが、そっくりというだけでドイツからニューヨークへ飛んでいく行動力がすごい。

今の時代、それが普通なんでしょうか。

設定された年齢が分かりづらいですが、年齢がいく
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殺人の輪廻(2015年製作の映画)

2.8

自分を許せない男が破滅へと到達する。

不幸な連鎖なんだけれど、キレるシーンがちょっと、恐怖を感じます。

感情が爆発した結果、最悪な。

10年後、年を取らない主要メンバーに違和感感じつつラストまで
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

4.0

ブルーノ・ガンツ熱演。
本物に見えて来てしまって…!

帝国が陥落する時、どんな事が行われていたのか。元秘書の手記も参考に制作された。

中立かどうかはさておき。
現実から目を背けたい人と対峙している
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サムライ(1967年製作の映画)

4.0

孤独をいきるジェフが選ぶ死に場所に至るまで。

古い住まいに鳴く鳥の声だけが、生き物がいる、生を感じるための装置。

寂寥感と共に。
本当の一匹狼は存在しない。

一匹狼は死ぬしかないのだ。
とも軍人
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パーフェクトマン 完全犯罪(2015年製作の映画)

3.0

太陽がいっぱいへのオマージュに溢れる作品。

別荘のプールや恋のライバル、小道具も。

破綻してると思う部分もあるのですけど、それは置いておきましょう。

若者の万能感を捨てられないマチューが苦しくと
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