kzsagamiさんの映画レビュー・感想・評価

kzsagami

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(2023年製作の映画)

3.9

お口直しに『きのう何食べた?』を見たくなること必至でしょう。

バイオレンスコメディの娯楽作である。
我々の日常会話のような空気感でしゃべる秀吉たちは間抜けで不気味で、やっぱり笑える。
北野武が本能寺
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

鑑賞中酷く退屈で残念だったのだが、ひとえに代わり映えのないカメラワークのせいだと思うのであれこれ文句を言うのはやめる。

ゴジラへの敬礼の意味が分からず考えた結果、戦争を引きずったまま生きていた自身と
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

仕事帰り金曜日のレイトショー。客は7人。
休日におしゃれして出かける映画鑑賞とは違う、日常の延長で観たから余計に感じたのかもしれないが、この映画には日常が映っていた。

自分自身の日常もそうだし、見て
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

この映画を観賞するために事前知識として調べた程度だったのに、それでも最後涙が出そうになった。
現実にはあり得なかったやりとりにどうにも感動してしまった。

この映画を評するにはあまりに知識と映画愛が不
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.8

悲哀を感じさせるエルトンジョンの半生。
演じたタロンエガートンは歌も良し、エルトンのヘンテコ眼鏡も似合っててなかなかキュートでした。

ミュージシャンの伝記物映画はいくつか作られていて、僕が好きなもの
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

あらすじを読んでビビッときたら取り敢えず観に行けば良いんじゃないですかね。

僕はこれは観に行くべき映画だと感じ、その価値があったと今思っている。

事前知識なしで鑑賞したが、登場人物たち、特に主人公
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.0

夏になると戦争関連の物に触れたくなるのは日本人の性なのか。

この映画を観た翌日、広島呉の大和ミュージアムへ。
そこにあった展示の1つ「戦艦大和ノ最期」という記録小説の中で沖縄特攻作戦前の一節を紹介し
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チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ楽しんでしまった笑

オリジナル版未見なので、チャッキーが人殺すホラーねはいはい分かった、程度で見たんだけど良く出来た映画ですねー。

ジャンル映画にしては驚くほど導入が丁寧。チャッキーが
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天気の子(2019年製作の映画)

3.5

愛に出来る事はまだあるかい
なんだけど、その愛にイマイチのれない。

『君の名は。』では瀧には三葉、三葉には瀧じゃないといけない必然性があった。だからクライマックスではどうにか2人の恋が成就するよう必
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.6

湯浅監督のアニメは独特で動きが面白いから楽しいですよね。
過去作ほどドラッキーな動きは少なかったけれど妙な間の取り方と笑わせ方、バカップルっぽさは大好き。
恋愛、転落、再生、とお話は王道で、僕は特に何
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

4を作るならこれしかない。
まさかおもちゃのアイデンティティ、ウッディの自己実現の話を作るとは恐れ入った。

トイストーリーシリーズがおもちゃと持ち主の在り方を描く話なら3で完結しなければいけないが、
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.5

エンドゲームで一区切りついたアベンジャーズシリーズ(MCU)。ファンを手放さないのが上手いこと上手いこと。
私自身エンドゲームを機に腰を下ろして、必死に追いかけるほどのファンは辞めようと考えていた。最
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.2

ハチャメチャだけど1本筋の通ったまとまった映画になっていると感じた。(6月鑑賞)

伝えたいメッセージが明確で、それがギャグになっているのが面白かった。
過剰なまでの差別反対に、行き過ぎたポリコレと天
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

3.6

おそらく今年度No.1興行収入なので野次馬根性丸出しで見てまいりました!(6月鑑賞)

客が入る理由がわかりました笑。すごいよこの映画。
『ワイルドスピード』のアニメ版みたいなもんですわ。

まずオー
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

とことん優しい映画。
幾度もの手術痕が残った顔を持つ少年が周囲と関わりながら成長するのが本筋ではあるのだけど、とても普遍的なことが描かれていた。
少し自分と違う特徴を持った人間と関わることで起きる出来
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.9

バーチャルリアリティの世界で人はそれぞれ思い思いのキャラクター等になりきれる、夢のようで観ていて楽しい映画だった。

凝っていると感じたのが冒頭VR空間「オアシス」に入ってアバターになったとき、歩く姿
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.6

公開後しばらくはネタバレしないのが監督ルッソ兄弟との約束なのでご了承を。

ただ一つ言うなら、キャプテンの登場シーンが格好良過ぎて興奮し昇天しかけた。サイコー!

とんでもない速さで衝撃の展開が繰り返
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美女と野獣(2017年製作の映画)

-

ディズニーアニメの中でも僕が特に好きな楽曲が揃っているのが『美女と野獣』。
主要の3曲あたりは子供の頃聞きまくっていた。この映画でもミュージカルシーンは華やかで魅力的。
CGとはいえ美術が細かい所まで
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.2

青春部活モノだと思っていたけど3部作通してその枠超えましたね。

今作、正直部活モノ、スポーツモノとしては結構足りない部分はある。だけど全然悪くなくて、青春時代の輝きそのもののひとつ先、青春時代に一生
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.4

死者の国が美しすぎる。
彩り、造形、雰囲気全てが明るく、美しかった。悪役に落とされた谷底すら全く怖さを感じない、なんなら神秘的に感じるくらい。
現世に生きる僕たちの心を救ってくれるような楽しく感動的な
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

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無欲のままただただ真っ直ぐに走り続けた男の生涯は美しいです。
「その日特に何もなく少し走ろうと決めた。道の端まで来たら街の端まで走りたくなった~」のくだりは、近頃ウジウジしていた僕の胸のど真ん中を突き
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ニキータ(1990年製作の映画)

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デザートイーグル(エアガン)が流行ってたんですよ。中学生の頃に。
銃が非常に象徴的に登場すると感じた、華奢な女性がデカイ拳銃を持つのはアリですね。

愛を知り変わっていく人間の物語でした。序盤のニキー
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8 1/2(1963年製作の映画)

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クラシック音楽の使い方が面白くてイカしてた。
映像も白黒なのに豊かに見えて、衣装や光の使い方が上手いんだろうと思う。

町山さんの解説に度々登場する映画なので内容を知った気になってたけど思っていた以上
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

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何を信じ何を疑うのか、また信じていたものを信じ続けられるか。ということだと思いました。

人間はちょっとしたことで何かを信じ何かを疑い、同じ様に心変わりもする愚かな存在。と言われるわけでまあキツかった
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

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恋愛はただ楽しいだけのものではなく、悲しさや辛さも孕むもので苦しいけどじゃあ逃げるのか?いや逃げない!という話
記憶を消してもまた同じ人を好きになるというとロマンチックに聞こえるがもう一段階深い人間描
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アシュラ(2016年製作の映画)

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個人的白眉は、舞台であるアンナム市という街。色彩がなく、鬱屈としておりまるで牢獄のような息苦しさを感じる景色だった。
全てが腐敗したどうにも抜け出せない場所を表すのにこれ以上無い街となっていたと思う。
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

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6,7年ぶりに観た。
詩に映像と音楽を付けたような映画。ヒロインを神格化し現実を見ようとしない主人公のモノローグが続くこの映画は共感できる部分が一つもないし正直不幸になっちまえと思ってしまう。

今回
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転校生(1982年製作の映画)

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恥ずかしながら初鑑賞。びっくりするくらい面白かった。
身体が入れ替わったことで楽しいこともそりゃあるでしょうが、それ以上に大変な事の方が多いはずだよね?そのあたりが観てて辛いくらい描かれていて演技も相
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映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~(2015年製作の映画)

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これまで観たアニメ映画のなかでトップクラスに面白いし好き。
ショーンたちひつじが自由な時間を手に入れるため牧場主にいたずらをしかけたせいで、都会に行くハメになるわ牧場主は記憶喪失になるわ、てんやわんや
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

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はじめは全くジョブズに見えなかったマイケル・ファスベンダーが最後は完全に同一化された。
生きざまを描くとはこういう事なのかと感じるほど、ジョブズの様々な顔が表現され、なんて変態的で魅力のある人物なんだ
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インセプション(2010年製作の映画)

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標的の意識に深く深く潜り込んで深層心理をいじるというワクワクするような話。ケイパー物というよりディカプリオ演じる主人公が救われるまでのドラマとして描かれているのが素晴らしいと感じた。
全てを理解しなが
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ReLIFE(2017年製作の映画)

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もう一度高校生活を体験できたら…。
一度社会に出た人間が学生に混じったら色々やきもきするだろう点が上手い具合に描かれていて面白かった。恋もあるが、全ては人間としての成長に繋がるのが良い。
何事にも一生
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

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強盗の為に集まった男たちのバイオレンスなドラマ。
時系列がいじられているが、話も描写も非常にシンプルで見やすい作品だと感じた。
彼らが格好いいことが一つ。無駄話が無駄に感じない事がもう一つの良点。
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.2

アフリカの小国ワカンダは特殊な鉱石のおかげで地球で一番のテクノロジーを持つ国だが、誰も知らない!
という突飛な設定なのにMCUシリーズ見てると何の違和感も無いのが驚き。現実の世界を舞台にしたローファン
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.1

ギレルモ・デル・トロの作るファンタジーはあまり好みでは無いけれどそれでも良い映画だという感想。
画面を覆う色使いが特徴的で独特な美しさが表現されていてとても芸術的。

この映画は普通に観てて面白いし、
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.9

クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」のように、ダンケルクの戦いを舞台にした映画はいくつかある。この作品はまさに、ダンケルク映画を撮ろうとする人たち描いた物である(実話ではない)。

1940年
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