Kaz66さんの映画レビュー・感想・評価

Kaz66

Kaz66

ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.5

ウノコレさんの同級生:荒木伸二監督の「人数の町」に続く第二弾。これで2本続けてのオリジナル脚本作品は、インディ製作と言えども今の日本ではなかなか珍しい状況です。
今回も近未来の“ありそうな”ディストピ
>>続きを読む

法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.7

23年末、今作から始まった“杉咲花、不幸な生い立ち映画”三部作…(法廷遊戯、市子、52ヘルツのクジラたち)
永瀬廉/杉咲花/北村匠海の3人を中心に、柄本明・生瀬勝久・筒井康隆・大森南朋らが脇を固める法
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.0

んー、僕には何が面白いのか?わからなかったです。
原作漫画(未読)はかなり評判良かったですが…、マンガは面白いのかな?
変声期の中学合唱部部長(ソプラノ担当)のジュブナイルもの…?
彼にヤクザの綾野剛
>>続きを読む

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

4.0

『待っているだけじゃ、救えない命がある』
すべての命を救うためーー
あのHEROたちが帰ってくる!
監督はTVドラマの演出から引き続きの松木彩。
脚本は「キングダム」シリーズの黒岩勉。
TV版以上の“
>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.6

Empower Girls Movie の第一人者ソフィア・コッポラが贈る…、第二次大戦下、望郷の思いも募る異国の地(西独)で世界が憧れるスーパースター“エルヴィス”と恋に落ちた9th gradeのプ>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.8

劇場版「コナン」シリーズ27作目。
監督は、2019「紺青の拳」、2021「緋色の弾丸」に続き永岡智佳。
ここ数年に比べ、謎解き要素多め、小ぢんまり現実的な設定となり、コナン/平次/怪盗キッドの三すく
>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

「A24」の世界戦略として、韓国CJ ENMと組んで(日本ではハピネット)送り出す…、
35才の女性監督:セリーン・ソン自身のキャリアにインスパイアされた“半自伝的”初作品。
韓国における女性のキャリ
>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.7

川っべりにあるハイツ“ムコリッタ”の住人たちのなんでもない日常を描きだす映画。
「ムコリッタ」は仏教における時間の単位のひとつで、1日(24時間)の1/30=48分を意味する。直接は「しばらく」や「少
>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.6

「悪なき殺人」のドミニク・モル監督最新作。
テーマは『未解決事件』
フランスでは殺人事件の20%が未解決だそう…
本作も、2013年に起きた「モード・マレシャル殺人事件」を元にしたフィクションで、事件
>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.8

プレステの人気レーシング・シミュレーション・ゲームの実話に基づいた実写化。
どんな実話かと言うと、全世界のゲームユーザーの中での成績優秀者10名がチーム日産のレーシング・ドライバー・アカデミーに参加し
>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.6

東野圭吾原作の「ガリレオ」シリーズ、
「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」に続く第三弾。
殺人事件の関与を疑われながら“黙秘”を武器に無罪を得た男の不可解な死。
そこに絡む関係者たちの“沈黙”は、罪を隠
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

通常スクリーンでの鑑賞なので、“IMAXの没入感”はない状態での評点です。
たしかに重厚なサイエンス(physics)映画として、マンハッタン計画を主導し「原爆の父」として知られる物理学者の伝記映画と
>>続きを読む

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

3.9

ロックンロールの創始者、魂の解放者、
リトル・リチャードの余り表に出てなかった史実と素顔を描く感動のドキュメンタリー!
プレスリーも、ビートルズやストーンズも、ボウイやフレディも、プリンスやMJも…、
>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

浅野いにお(ソラニン)の原作は未読。
前章・後章の2部作なので、一先ずの評点です。
監督は「ぼくらのよあけ」の黒川智之。
シリーズ設定・脚本が「ガールズ&パンツァー」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン
>>続きを読む

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

4.5

(それこそが川村元気の才能なのだろうが…)
周到に準備された「恋愛がないことを物語にした」“恋愛映画”
これはヤラレました!大ヒットの予感…

(直近作だけでも…)「ラストレター」「すずめの戸締り」「
>>続きを読む

FEAST -狂宴-(2022年製作の映画)

3.3

凝り固まった映画ファンの映画的常識に挑む野心作!
という事でしたが…、
僕にはオチ(伝えたいメッセージ)がよく分からない作品でした。
(それが“凝り固まってる”って事なのでしょう)
それなら「狂宴」と
>>続きを読む

テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

4.4

トランプもその影響力を恐れる歌姫テイラー・スウィフトによる、その名の通り彼女の全ての“時代”を巡るベストヒット・ツアー。
「Lover」「Fearless」「Evermore」「Reputation」
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

PART 1 に比べて一気に分かりやすく面白くなった印象。やはり1 でプロットや登場人物背景を丁寧に、かつ素晴らしい美術デザインでしっかり描いたからだろう。(そのせいでストーリー的にはそんなに進まなか>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

コレは面白かった!
さすが、カンヌ映画祭パルムドール受賞作
(更にパルム“ドック”賞も受賞!)
にして、アカデミー賞脚本賞受賞作だけのコトあります。
監督は女性として3人目のパルムドール受賞を果たした
>>続きを読む

乱歩地獄(2005年製作の映画)

3.0

映画仲間のオサレ雑貨店店主マリコさまからお借りした円盤。コレって何の特集の時のオススメでしたっけ?「ホラー・ゾンビ特集」の時だったっけ?
タイトル通り江戸川乱歩の短中編小説4作を4人の監督が映像化した
>>続きを読む

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.4

劇場に行こうか?迷ってた作品。
結果…配信でもよかったかな、と。
第14回小説現代長編新人賞を受賞した、フランス在住のパリュスあや子さんのデビュー作の映画化。
監督は、「心が叫びたがってるんだ。」「ユ
>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

「オッペンハイマー」1強のアカデミー賞発表前に、対抗馬となり得る作品として鑑賞。
…と、見事作品にまつわる賞の一角「脚色賞」を受賞したコメディドラマ。
こういう“社会風刺的”ブラック・コメディ、好きで
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

ちょっと“まっすぐ”過ぎて、アツ過ぎたかな…。
原作未読、JAZZも聴くけどフリークでは無い僕にとっては、前評判の高さに期待し過ぎたかも。
主人公のバンド“JASS”の声優が、
サックスの大:山田裕貴
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

「キック・アス」「キングスマン」のマシュー・ヴォーン監督による新作スパイ映画。
スパイ小説「アーガイル」シリーズを執筆中の作家エリー(プライス・ダラス・ハワード)が書く物語の内容が、あまりにも現実に進
>>続きを読む

熱のあとに(2023年製作の映画)

3.7

2019年に現実に起きた「新宿ホスト殺人未遂事件」にインスパイアされた、観る者の視点により色んな「愛」が錯綜する鮮烈かつ難解?な物語。
製作スタッフは東京藝術大学院の同級生で、黒沢清に師事しまだ長編2
>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

想像通りと言えば通りだけど…“痛快”でもなく、
ちょっと“ありそう”にも思えるけど、全編お約束の“そんなバカな”なマッド・エンターテイメント。
なんならコメディ感も漂う、怒れる不死身オヤジのツルハシ・
>>続きを読む

パレード(2024年製作の映画)

3.8

「新聞記者」からの藤井道人監督/河村光庸プロデューサー(22年に急逝)のラスト作品。
音楽は「余命10年」で組んだ野田洋次郎にラブコールでの再タッグ。
藤井組初参加の長澤まさみと、「余命10年」「ヤク
>>続きを読む

カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

3.7

レビュー忘れてました…。
面白かったし、リアルだったと思う。
「コヴェナント/約束の救出」も観たいと思ってるんだけど、遠くのシネコン一館での公開。
こっちも早めに配信に出るかなー?

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.8

レビュー忘れてました…。
ちょっと思ってたのと違ったかな。
あみ子の天真爛漫な姿が、より切なく悲しく…。
誰も悪くないのに…、共存出来ないツラさを感じました。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.1

2021年の本屋大賞を受賞した、町田そのこによる同名小説の映画化。
監督は「八日目の蝉」の成島出さん。
主人公の三島貴瑚(きなこ)に杉咲花、きなこを救い出す“アンさん”に志尊淳、きなこが面倒をみる少年
>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.0

うー、🇺🇸の前評判通り…、コレはキツかったですねー。世間の評価にもっと耳を傾けておけばよかったです…。
ソニー・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の4作目(ヴェノム、ヴェノム2、モービウス、今作)。
>>続きを読む

イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.6

監督の田中亮さんは、「コンフィデンスマンjp」シリーズの監督で、コミカルな謎解き系の演出は絶品。
脚本の浜田秀哉さんはTVシリーズからの引き続き。
この作品においては、製作はC&Iエンタだし…原作者:
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

邦画でもいきなり“傑作”に巡り合いました。
さすが三宅唱監督…。16mmフィルムに収められた“光(と影)”の表現がとても美しく、音楽もまた素敵でした。
(原作に加えられたオリジナルの要素…と思われる)
>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.0

Dumb Money = 愚かな投資(株)
2020-21年、コロナ禍の中で社会現象を巻き起こした『ゲームストップ株騒動』を題材にした、“庶民(小口個人投資家)vs大富豪(ヘッジファンド)”の“ショー
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

いやー、コレまた途轍もない作品でした。
「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督/エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)の再タッグによる、スコットランドの作家アラスター・グレイのゴシック小説(1
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン、他豪華キャストでおくる“K-フライト・パニック”映画。
逃げ場のない飛行機内でのバイオ・テロというプロットで進行していくが、「非常宣言」を布告した後は、上
>>続きを読む

>|