Kaz66さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

「オッペンハイマー」1強のアカデミー賞発表前に、対抗馬となり得る作品として鑑賞。
…と、見事作品にまつわる賞の一角「脚色賞」を受賞したコメディドラマ。
こういう“社会風刺的”ブラック・コメディ、好きで
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

ちょっと“まっすぐ”過ぎて、アツ過ぎたかな…。
原作未読、JAZZも聴くけどフリークでは無い僕にとっては、前評判の高さに期待し過ぎたかも。
主人公のバンド“JASS”の声優が、
サックスの大:山田裕貴
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

「キック・アス」「キングスマン」のマシュー・ヴォーン監督による新作スパイ映画。
スパイ小説「アーガイル」シリーズを執筆中の作家エリー(プライス・ダラス・ハワード)が書く物語の内容が、あまりにも現実に進
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.7

2019年に現実に起きた「新宿ホスト殺人未遂事件」にインスパイアされた、観る者の視点により色んな「愛」が錯綜する鮮烈かつ難解?な物語。
製作スタッフは東京藝術大学院の同級生で、黒沢清に師事しまだ長編2
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

想像通りと言えば通りだけど…“痛快”でもなく、
ちょっと“ありそう”にも思えるけど、全編お約束の“そんなバカな”なマッド・エンターテイメント。
なんならコメディ感も漂う、怒れる不死身オヤジのツルハシ・
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パレード(2024年製作の映画)

3.8

「新聞記者」からの藤井道人監督/河村光庸プロデューサー(22年に急逝)のラスト作品。
音楽は「余命10年」で組んだ野田洋次郎にラブコールでの再タッグ。
藤井組初参加の長澤まさみと、「余命10年」「ヤク
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カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

3.7

レビュー忘れてました…。
面白かったし、リアルだったと思う。
「コヴェナント/約束の救出」も観たいと思ってるんだけど、遠くのシネコン一館での公開。
こっちも早めに配信に出るかなー?

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.8

レビュー忘れてました…。
ちょっと思ってたのと違ったかな。
あみ子の天真爛漫な姿が、より切なく悲しく…。
誰も悪くないのに…、共存出来ないツラさを感じました。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.1

2021年の本屋大賞を受賞した、町田そのこによる同名小説の映画化。
監督は「八日目の蝉」の成島出さん。
主人公の三島貴瑚(きなこ)に杉咲花、きなこを救い出す“アンさん”に志尊淳、きなこが面倒をみる少年
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.0

うー、🇺🇸の前評判通り…、コレはキツかったですねー。世間の評価にもっと耳を傾けておけばよかったです…。
ソニー・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の4作目(ヴェノム、ヴェノム2、モービウス、今作)。
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.6

監督の田中亮さんは、「コンフィデンスマンjp」シリーズの監督で、コミカルな謎解き系の演出は絶品。
脚本の浜田秀哉さんはTVシリーズからの引き続き。
この作品においては、製作はC&Iエンタだし…原作者:
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

邦画でもいきなり“傑作”に巡り合いました。
さすが三宅唱監督…。16mmフィルムに収められた“光(と影)”の表現がとても美しく、音楽もまた素敵でした。
(原作に加えられたオリジナルの要素…と思われる)
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.0

Dumb Money = 愚かな投資(株)
2020-21年、コロナ禍の中で社会現象を巻き起こした『ゲームストップ株騒動』を題材にした、“庶民(小口個人投資家)vs大富豪(ヘッジファンド)”の“ショー
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

いやー、コレまた途轍もない作品でした。
「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督/エマ・ストーン(ラ・ラ・ランド)の再タッグによる、スコットランドの作家アラスター・グレイのゴシック小説(1
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン、他豪華キャストでおくる“K-フライト・パニック”映画。
逃げ場のない飛行機内でのバイオ・テロというプロットで進行していくが、「非常宣言」を布告した後は、上
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

原点にして至高…。
剥き出しのタランティーノ。
インディペンデント映画 G.O.A.T.
Mr.ブロンド:マイケル・マドセンが最高にカッコイイ!

ヤジと民主主義 劇場拡大版(2023年製作の映画)

4.2

2019年7月、札幌での選挙応援演説中に起きた北海道警の“ヤジ排除騒動”を4年に渡り追い続けた、HBC北海道放送製作のドキュメンタリー、ギャラクシー賞受賞作品の劇場拡大版。
コレ、ほんとにめちゃくちゃ
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.5

秩父三部作(あの花、ここさけ、そらあお)の脚本家:岡田麿里の監督デビュー作「さよならの朝に約束の花をかざろう」に次ぐ監督2作目。
「呪術廻戦」「チェンソーマン」のMAPPAが岡田監督の才能に惚れこみ、
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.9

『人間関係不得意』…にもほどがある!
“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキの純粋で激烈な半生を岡山天音(愛の病)が演じる。
監督は、井筒和幸監督や中嶋哲也・崔洋一らの助監督として作品に関わり、「サディス
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.9

前作とほぼ変わらぬ製作スタッフ&キャストで贈る、アクアマン第2作に&DCエクステンデッド・ユニバース第13作にして最終作。
変わったのは製作総指揮からザック・スナイダー一派が抜け、ジェームズ・ガン&ピ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

遅まきながら…カウリスマキ作品初鑑賞。
突然の監督引退宣言から6年…、溢れ出る映画愛とともに、最高のラブストーリーを連れて、カウリスマキが帰ってきた。
木津さんが絶賛してたので(どんな映画かある程度想
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

2.8

“アダム・ドライバーの無駄遣い”

コレってオリジナル脚本なのかな?
「クワイエット・プレイス」シリーズなどに携わったスコット・ベックとブライアン・ウッズが監督・脚本。初代「スパイダーマン」シリーズの
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リアリティ(2023年製作の映画)

3.7

“第2のスノーデン”と呼ばれた女性:リアリティ・ウィナー。彼女はなぜ<国家の反逆者>となったのかーー
というコピーに惹かれ鑑賞。
国家機密の漏洩で逮捕された25才のNSA(国家安全保障局)の契約社員リ
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.5

『1.4 レッスルキングダム 2024』をCSテレ朝2で見た。毎年の恒例行事だ。
エル・デスペラード、オカダ・カズチカ、内藤哲也がいい試合を魅せてくれた。
そして、ふとアマプラを覗くと…本作が見放題で
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.9

24年鑑賞第2作もサブスク配信、amazon prime オリジナル作品。
「リリーのすべて」や「バービー」に出演の英国女優エメラルド・フェネル、監督デビュー作の「プロミシング・ヤング・ウーマン」でア
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.7

2024年の映画鑑賞はサブスク配信、Netflixオリジナルから…。
「アリー スター誕生」でその才能を見せた、ブラッドリー・クーパーの長編監督第2作は、「ウエストサイド物語」の音楽などで知られる世界
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マジック・マイク ラストダンス(2023年製作の映画)

3.5

某アトロク2「シネマランキング2023」の番外編スペシャルでどなたか?がソダバーグ推しでランキングに入れてらっしゃったので、23年最後の鑑賞作として駆け込み鑑賞。
1作目に続き、スティーヴン・ソダバー
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.9

『次世代のタランティーノ』の評通り、バイオレンスをポップにスタイリッシュに描くアナ・リリ・アミリプール監督の長編第3作目は、サイケでダークなおとぎ話。
長い間精神病院に隔離されていた、決して微笑まない
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.8

年末鑑賞映画の年明けレビュー…。
ザック・スナイダー監督のSFレベル・アクション。「ジャスティス・リーグ」よりも“らしさ”全開です。
黒澤映画の影響が言われてますが、ブレードランナー的“日本感”や、漫
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ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

3.8

これはナカナカ味わい深い作品でした。
「ゲーム・オブ・スローンズ」のエミリア・クラークが製作総指揮を務めながら主演もこなす、相手役に「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォー、「ポヴァリー夫人」
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.7

さすが“pixer”、4つのエレメント(火・水・土・風)の映像表現がまた一歩先に進み、今までに見た事のないものになっていた。
ストーリー的には、監督のピーター・ソーンさんの出自(ブロンクス生まれの韓国
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の“邦画”、カンヌ国際映画祭で主演男優賞戴冠。アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品。
公衆トイレ清掃員の何気ない日常を/心情を美しく描き出す。
なんで?と思っ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.6

USインディ映画界の俊英(といっても僕より年上の女性)、ケリー・ライカート監督作品。
この作品は故ロバート・アルトマン監督が西部劇に初挑戦した「ギャンブラー」に大きな影響を受けているらしい…。
舞台は
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.7

オバマ元大統領夫妻が設立した製作会社の初作品。2人は製作総指揮を務める。
原作はルマーン・アラムの同名ベストセラー小説。
監督・脚本はドラマシリーズ「ミスター・ロボット」のサム・エスメイル。
ジュリア
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市子(2023年製作の映画)

4.3

いやー、噂に違わぬ…
ミステリーなので筋は書けませんが、「月」や「ある男」のような衝撃作でした。
市子を演じた杉咲花の演技は神掛かってるし、その市子の底知れぬ人物像を描き出す共演者たち、若葉竜也/森永
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花腐し(2023年製作の映画)

3.9

とても文学的な“佇み”の映画。
原作は2000年の芥川賞を受賞した、松浦寿輝さん(69才)の同名中編小説。
その原作に「火口のふたり」で監督も務め、大胆に“東日本大震災と性(繋がり)”を描いた脚本家の
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