しーかずさんの映画レビュー・感想・評価

しーかず

しーかず

映画(842)
ドラマ(0)
アニメ(0)

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.5

「アイアンマン」と並ぶMCUの初期作品。全体的にアメコミというよりは00年代の典型的なパニック映画のような雰囲気で他作品とは違う味があったし、個人的には結構好き。ストーリーも良くも悪くもストレートなの>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

確かにアクションは凄いし映像の迫力も進化してるんだけど、ストーリー込みではここ数作を上回ってはいないかも。特にイルサの場面はどうも納得がいかない。さすがに最期としては場面が雑すぎるし、グレースがあそこ>>続きを読む

Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

3.2

世界的バンド、フーファイターズ主演のスプラッターコメディ。アルバムの宣伝も兼ねての製作だろうけど、実際に10枚目のアルバムを制作した家で撮ってたり現実と設定がリンクしてて良いし、フーファイターズが好き>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.2

とにかく映像が圧巻の一言。1作目も今でも全然通用する映像だったけど、今作はもはや現代を超えていると思うぐらい凄かった。このクオリティーで3時間超えは大作にも程があるし、ストーリー以上に映像に観入ってし>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

3.9

すごく良い映画だった。過去のトラウマからファシストとなった主人公のクレリチ。ただ、結局彼にとってファシズムはトラウマを払拭する為にすがる場所でしかなくて、真のファシストではないことはターゲットのクアド>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.9

ストーリーはめちゃくちゃ良かったし、新海誠監督恒例の何気なく過ごしていくうちに初恋の感情が芽生える青さもグッときた。ただセリフが臭すぎるように感じたのと、圭介と刑事の事務所内でのやりとりや帆高の目の前>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

エルヴィス・プレスリーの妻であるプリシラの物語。至ってシンプルで平坦と続いていくストーリーの中で、センスの良い煌びやかなセットやファッション、音楽が光るソフィア・コッポラ監督らしい作品。展開に面白みは>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.1

エピソード4の前日譚にあたる作品。後半からどんどん良くなっていく印象。クライマックスの壮絶な戦闘シーンはグッとくるし、単体としてハッピーエンドで終わらせるのではなく、初期の設定にしっかりと乗っとってリ>>続きを読む

ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(2014年製作の映画)

3.6

結構良かったと思う。今作から政府への反乱、戦争がメインになりタイトルのハンガーゲーム自体は既に関係なくなってしまってるので好みはあると思うけど、1作目から既に反乱に繋がる物語だったので個人的には違和感>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.5

伊東蒼が好きなのでかなり期待してたんだけど、正直期待は上回らなかった。全体的にセリフが多くてわざとらしく感じたけど、それでも伊東蒼の演技は相変わらず良かった。かなり展開が盛り沢山だけど、物語の軸がぼや>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.1

ゴールデングローブ賞作品賞受賞作。予想以上に良い映画だった。おそらく観た人それぞれの感じ方があるんじゃないかと思う。島の嫌〜な閉塞感と、本土では内戦が繰り広げられているという設定によって独特な重苦しさ>>続きを読む

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

3.8

1960年代のミシシッピ州に蔓延る人種差別を題材にした作品。重いテーマでありながら、物語の核になる黒人メイドたちのパワフルさがレトロで色彩鮮やかな映像で描かれていて楽しく観れた。ただ、人種分離法という>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

シリーズ2作目。前作同様映像が凄まじいのと、今回はレゴの世界が出てきたり実写との融合でさらに映像の面白みが増してた。「アメイジング・スパイダーマン」の一場面が出てきたのも熱いし、実写映像が出てきても違>>続きを読む

ダイ・ハード3(1995年製作の映画)

3.7

シリーズ3作目でもしっかり面白かった。ビル、空港ときて今作はニューヨークの街を駆け回りながら謎のテロリストを追う展開。2作目同様ツッコミどころ満載だけど派手さのあるテイストだけど、敵の正体やクライマッ>>続きを読む

ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

3.7

テーマが非常に重苦しいのとは対照的にハワイの美しいロケーションやのんびりとした雰囲気がコメディータッチで描かれていた。のどかさと物寂しさが同居してて「親族が亡くなる時」の独特な空気感みたいのがすごく生>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

本筋のストーリー(物語の目的)と、主人公すずめが行く先で様々な人たちと出会うロードムービー要素と、徐々に顔を出してくるすずめの過去。「君の名は。」のようなシンプルさとは違って大きな軸に感じる点が複数あ>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.2

緊迫したマフィア映画でありながら、80年代のノリの良いポップなら音楽や映像から軽やかさも感じる傑作。アル・パチーノの怪演も素晴らしい。「ゴッドファーザー」で見せたようなクールな策士ではなく、短期で荒っ>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.9

外交問題や難民問題などの世界の混沌を絡めるヒーロー映画としては異色なストーリーになっていて、ヒーロー映画として初めてアカデミー賞の作品賞にノミネートされたのも頷ける内容。アフリカが舞台であることやキャ>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

3.9

一世を風靡したジェームズ・キャメロン監督のSF大作。確かに当時にこの映像は凄すぎる。先住民ナヴィと人間の戦い、先住民側につく主人公。どこかで見たことあるような叙事詩的な展開ではあるけど、システムで神経>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ良かった。モンスターの脅威がある王国の戦士バリスターが女王暗殺の犯人に仕立て上げられ、逃亡途中で謎の女の子ニモーナと出会う。映像がすごく綺麗だし、ストーリーも王道を行きながらニモーナの正体>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

アカデミー賞7部門受賞作。相変わらずクリストファー・ノーラン監督、凄すぎる。伝記映画とは思えない複雑なプロットと回収されていく伏線。物理学の難しい会話や登場人物が多くて1回では飲み込みきれないところも>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

3.8

NASAで勤務するそれぞれ別分野の才能を持った黒人女性3人の実話を基にしたドラマ。主人公のキャサリンを中心にドロシー、メアリーの3人がそれぞれの部署、境遇で偏見や白人社会と対峙しながらも実力で立ち位置>>続きを読む

パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.9

ギレルモ・デル・トロ監督作。「ウルトラマン」を彷彿させるような特撮アクションの世界観が高いクオリティーのCGで行われててテンションが上がる。怪獣のこともしっかり「カイジュウ」と呼ばれてたり、菊地凛子演>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.0

アカデミー賞脚本賞受賞作。映像や音楽のインディー映画っぽさが大好きで、予想以上に良かった。AIのサマンサに恋をする主人公のセオドアはホアキン・フェニックスがハマり役だったし、サマンサの声がスカーレット>>続きを読む

ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

3.8

2作目は空港が舞台。ツッコミどころを挙げるとキリがないんだけど、規模がデカくて派手な、1作目とは違った楽しみ方が出来る作品だった。前作同様個性的なキャラの登場や、意外性のある展開も用意されてるし、空港>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

ギレルモ・デル・トロ監督のアカデミー賞作品賞受賞作。一人暮らしで言葉が話せない主人公のイライザと未知の生き物"彼"との物語。"彼"のデザインは同監督の「ヘルボーイ」に出てくる半魚人エイブにそっくり。ギ>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.1

今敏監督のデビュー作。アイドルから女優に転身するも、ストーカー被害や過激な仕事が舞い込むことで徐々に精神が錯乱していく未麻。現実と幻想、そして同時進行で進むドラマの撮影がごちゃまぜになっていって観てい>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

凄まじい傑作。ストーリー、構成、映像、音楽どれをとっても最高峰。特にストーリーと構成に関しては今後これを超えるSF映画は無いんじゃないかと思うくらいに凄みを感じたし、1作目を前振りに使っている分ドカン>>続きを読む

ハンガー・ゲーム2(2013年製作の映画)

3.5

シリーズ2作目。予想通り民衆の政府への反乱が前半で描かれてるけど、カットニスとピーターが再びハンガーゲームに出ることになってからは前作とほぼ同じ構成で正直新たな面白さは少なめ。前作との違いとして敵との>>続きを読む

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.8

1時間で楽しめるホラーコメディでありアクション映画。設定的にスプラッター寄りなのかと思ったらまさかのアクション全開。後半にどんでん返し的な転換があるしセリフひとつひとつユーモアセンスに溢れてるし、予想>>続きを読む

白鳥(2023年製作の映画)

3.7

ウェス・アンダーソン監督の短編4部作のうちのひとつ。いじめられている知的な少年ピーターが描かれていて、ウェス・アンダーソン監督らしいコメディタッチで軽いノリは健在なんだけど、内容としては4部作で一番重>>続きを読む

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.6

実話を元にした作品。修道院によって引き離された息子を何とか見つけようとする母フィロミナとジャーナリストのマーティンが最初は波長が合わなそうなんだけど、真実を探す旅の途中で少しずつ信頼関係が生まれていく>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.1

ティム・バートン監督の現実と空想が交差するようなファンタジー。とにかく展開が盛り沢山ですごく楽しかった。若きエドワード・ブルームを演じたユアン・マクレガーが役とマッチしてて素晴らしい。どんどんおとぎ話>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.9

夫婦の出会いと別れを描いた恋愛映画。愛が冷め切ってしまっている妻シンディと、何とか対話して引き戻そうとするも感情をコントロール出来ずに自滅してしまう夫ディーン。その中で出会いから結婚するまでの回想が随>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

4.2

新海誠監督の作品はセリフや語りの随所に露骨な臭い表現があって観ていて恥ずかしくなってしまう要素があるんだけど、それでもすごく良かった。瀧と三葉の周りのメンバーも好きになれる人物ばかりで、特に奥寺先輩の>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

3.8

火星に取り残された植物学者のサバイバル生活。宇宙を題材にしたSFでありながら、火星でのワトニーの生活を中心にした人間ドラマの色が強い。火星で工夫を凝らしながら命を繋ぎ助けを待つ主人公ワトニー、地球でワ>>続きを読む

>|