齋藤康平さんの映画レビュー・感想・評価

齋藤康平

齋藤康平

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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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長回しのカット、アンビエントなBGM、完璧なタイミングでの喫煙シーン(喫煙者ならそう思うかも)、生まれる心理描写、それを静かに冷静に淡々と孤独に、気がつけば大事に汲み取る鑑賞者(我々)。
ラストの”…
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海がきこえる(1993年製作の映画)

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鑑賞後、隣で小さく拍手してたカップル(彼氏)にビンタしたくなった。

枯れ葉(2023年製作の映画)

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主演女優アルマ・ポウスティと松重豊の登壇回。

劇場でカウリスマキ観れてhappy🍂

ツィゴイネルワイゼン 4K デジタル完全修復版(1980年製作の映画)

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4Kリマスター版 鑑賞。大楠道代登壇回。

【質問】
ラストの古銭とワラジ跡が地面にめり込んでいるのが重要なシーンだと思うんですが、どなたか解説お願いします🥺

オオカミの家(2018年製作の映画)

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伊集院光のジャンク(2023/9/18)を聴いてたら本作を紹介されていたので。
仕事終わりもありマックのコーヒー眠気覚しに飲みながら観てたが•••3分の1は確実に意識飛びつつホドロフスキーが人形劇作っ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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予備知識一切無く鑑賞。

友人に誘われて公開日も今週からって後で知りました。同じ友人からあとから聞いて知ったのですが、宣伝を一切していないと。鑑賞後に思ったのですが宣伝の大切さを知りますよ。特に今作は
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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正直に話すと、仮面ライダーの予備知識一切無しで見た感想としては庵野監督のシン•ウルトラマンとエヴァンゲリオンを水で10倍くらいに薄めた印象でした。でも平日の夕方からスクリーンに向かう観客はおじさんとお>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

5.0

一人ひとりの顔のアップが繰り返される。顔でここまで鑑賞者を説得してしまう構成が素晴らしい。印象に残ったシーンは荒野で蛇と格闘している光景を眺めているブラピのアップ。こんな表情を見れただけで私は幸せにな>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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話題になり興味が出たので鑑賞。

『女のいない男たち』は読んでいましたが、3年くらい前のことだったので後で知るまで読んだことすら忘れていました。ヤツメウナギという単語だけは覚えていた。

感情の無い
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K 完全無修正版(1975年製作の映画)

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起承転結なんかを求めると、きっと物足りなさを感じてしまうだろう。

スタンドに立つ無防備な女性の美しさ。トラック運転手の端正な顔立ちに、ゲイだからかさっぱりとした振る舞い。瑞々しさ。しかしパートナーは
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三月のライオン デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

118min

暗闇で、懐中電灯なんかの光を指先に当てれば肉を通した透明な赤が見える。子どもの頃布団の中でよくやったものだ。
それでも皮膚を傷つけさえすれば内側からぽたぽた血は垂れる。私たちはそのとき
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.6

85min

10代の男の子が少しずつ周りに影響されながら成長する。ラリー•クラーク系かと思ったけど、まあ性描写はそこまで無いかな。ドロドロしてない。

シンプルな構成で一つ一つの動作が力強く丁寧に描
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緑の光線(1986年製作の映画)

5.0

98min


(孤独を埋めるために、行きずりの人と寝るのは、もっと孤独だ)(だったら私は孤独を受け入れて、清潔に生きていたい)

完璧な映画。

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.5

94min

久しぶりに映画館で何か観たいと思い、初•目黒シネマへ。

素朴なストーリーなんだ。
恋愛って難しいよね、それに尽きます。

途中眠くなりましたが、別にそれで良いんです、

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.7

104min

フィルムカメラで撮影しているらしく光の粒が際立つ。

口数が少ない少女は笑みで会話し、いつしか大人に。恋も知って女性になっていく。

起承転結がもう少し有ったほうが好みだったかも知れな
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.8

130min

とにかく丁寧な作りで、最初から最後まで魅了されました。

見ていて気持ちがいい。

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.1

136min

ジョン•カサヴェテス『こわれゆく女』のような深層心理

ヒッチコック『裏窓』のような疑心暗鬼

しっかり最後に答え合わせを持ってきてるから満足はしました。

匂わせ系、思わせぶり系、オ
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来る(2018年製作の映画)

1.0

134min

King KruleとCigarettes After Sexに謝ってほしい。

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.3

117min

1人の人間が笑っている

楽しませるために笑う

最後は諦めないために笑う

その意味の大きさに奪われました

紙の月(2014年製作の映画)

3.6

126min

邦画ってあまり借りないんですが、(特に2000年代の作品は)お勧めされたので鑑賞、

宮沢りえって可愛いですね、というか物語もしっかりとした重みがあります。それは、もう1人の自分がやっ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

128min

ジム・ジャームッシュの映画は全く注意していませんが(なんかあっさりしすぎてて好きにならない)、この作品は好みだった。

パリ編の盲目の女性とドライバーのフランス語が気持ちよかったと思う
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クリープショー(1982年製作の映画)

3.1

120min

ゴキブリの話が1番面白かったと思う。

あとは小学生の夏休みに、深夜にBSとかでやってたら謎にテンション上がって最後まで見ちゃうかもってレベルの話。そして次の日には綺麗に忘れてる内容。

カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)

3.4

109min

地下牢で長年暮らしていた青年。
ある日、見たこともない外の世界へ連れ出され社会の一部になっていくまでの話。

鳥の声や森に吹く風の音、自然と人間の対比が綺麗だなと思った。

主人公を通
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.5

107min

内容は秘密警察の男が暗殺を依頼され、大学教授を殺す…で合っているのかしら。

ともかくこの作品の見所は映像美だ。
光の使い方と黒の使い方、物の配置、煙の漂い方まで計算されている。

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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

92min

友達が「余白のある映画が好きだ」とか話していて、彼のお気に入りの映画らしく観てみた。

確かに『余白』が美しく見えて来る。

その余白の部分に鑑賞者の想像力を任せて物語と一体になる。そー
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スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

3.5

96min

青と橙色の乾いた世界。
やってきた男に希望と絶望を見る兄と妹、、。

限られた設定でここまで構築できる手腕が素晴らしいなと思った。

物語自体はシンプルなんだけれども、細かい設定というか
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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.0

98min

暴走族ってこんなに愛おしいのかと笑

純粋で清潔でストレートで無傷じゃいられない。

ジン って男が主人公なんだけれども親戚の兄ちゃんに雰囲気が似ていて好感が持てた。(やつれてる感じが)
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

3.3

131min

松田優作の映画は『家族ゲーム』と『陽炎座』しか見たことが無い。

70年代の日本の作品。
この作品から元ネタになったものもあるらしく、見応えはあった。「特命係長〜」とか。

ハードボイ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

161min

ヒッピーどもが最後にぶっ殺されるのを全力で楽しむ映画です。

それ以外はただの上質な伏線w

好きなシーンは「ザワークラフトを注文した奴は誰だ?」火炎放射器ブワァァッ-🔥

こわれゆく女(1974年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

145min

最初から壊れてます。
だから邦題は間違えてる。


精神不安定の妻とそれを支えようと努力するがどこか空回りする夫。

2人を繋ぐのは子供たちと親族、仕事の仲間たち。

しかし時代の価値
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希望の灯り(2018年製作の映画)

4.5

125min

触書きでアキ•カリウスマキの名前が出ていたので興味が出、鑑賞。

観てもらえればわかるが名作を感じさせる佇まいがある。

スーパーマーケットの従業員たちの人間臭さ。お互いを思いやるとい
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.2

107min

息の詰まる世界だ。

登場人物一人一人の見ている場所に明るいゴールは無い。

ここまで辛くなる人間描写も澄み切った空気で軽やかに楽しめる。

カラッとしつつ少し考えさせる余韻でした。
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破壊の日(2020年製作の映画)

2.0

56min

「(オリンピックって)利権にまみれた糞運動会でしょ」と「未来ってもっと懐かしいものだと思ってた」と言う言葉が好きだった。

ただ作品としては、起承転結で言うと起の部分だけで終了した印象。
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.0

93min

スマホの割れた画面で指を怪我するシーンが効いてる。

SNSに対する自己顕示、承認欲求、自己肯定感よりも、目の前の人の呼吸や歩く速度、*そこにいる意味*を芯から楽しめるくらいにはなりたい
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