経理さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

GODZILLA ゴジラ(1998年製作の映画)

3.2

ゴジラが街の中に隠れます。いや物理的に無理でしょ。バカか! でも隠れちゃう。そんな感じのザ・エメリッヒ映画。迫ってくるゴジラを撮影したいのになかなかカセットがハマらないみたいなベタベタな演出、情報がマ>>続きを読む

ヘル・ディセント(2022年製作の映画)

3.4

さすがニール・マーシャル監督。美人でスタイルの良すぎる女軍人、負け犬たちの本領発揮、異形の物とのバトルなど、我々の求めているものを適切な形・適切な分量で提供してくれている。グロ表現もなかなか見応えがあ>>続きを読む

ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)

3.6

原題のCohernceとは干渉とか共存とかそういう感じの意味らしい。テーマはSFだが描かれるのは人間模様。登場人物たちが並行世界の自分たちと干渉しつつ、こいつは"こっちの世界"の奴か、"あっちの世界">>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.7

天才すぎるエイリアンの挙動に、いやいやそうはならんやろ! と思うことしばしば。あのナリでIQ200以上はあるよね。そんなムチャクチャな設定の割には脚本や演出が優秀なのか、役者のおかげなのか、全体を通じ>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

4.2

なぜか無敵のスーパーマーケット店員のマッコールさん。似たようなテーマの作品として『ボーン・アイデンティティー』や『Mr.ノーバディ』などがあるが、主人公のキャラでいくと本作のマッコールさんが一番好み。>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.6

ニトロの使い所だけは良い映画。通常、悪役なら悪役なりに俺は世の中をこう変えていきたいんだ的な信念があって、その信念を元に組織を作ったりするものだが、本作の悪役は復讐と街の破壊しか考えていないただのクソ>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

4.0

私が一番怖いと思っているJホラー。これを見る前にまず風呂に入らなければならない。最近では日本のホラーも海外の演出を取り入れたり、その逆も然りで、ホラー映画のグローバル化が進んでるのかなと思ったりする今>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.7

音の演出が良いというレビューを見て鑑賞。割と楽しめた。音の演出が良いというのは確かにそのとおりで、これは良い! と思うシーンがいくつかあった。怖いな~と思いつつ、おお、とちょっと感動した。これは劇場で>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

何が起こるか分からないのが本作の醍醐味。何が起こるか分かってしまった後は、脚本もなんとなく冗長に感じてしまう。冗長というか、映画としてのメッセージの伝え方がなんか回りくどくて、このシーン要る? みたい>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.3

『アス』よりはこっち。『NOPE/ノープ』も好きだけど、それよりもこっちかなー。本作は緻密に計算されていて、脚本にムダがなくて、すごく綺麗にまとまっている印象。1回目を観てああそうか、となって、2回目>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

3.5

私は取り残される系の映画が結構好きなのだが、本作はあまり取り残され感がなかったのでそこまで楽しめなかった。主人公も火星に置き去りにされたというより、その辺の山でキャンプでもやってるようなノリで緊迫感が>>続きを読む

シンデレラ(1950年製作の映画)

2.5

村の妙齢の女性全員がわざわざ城まで足を運んだのに、シンデレラ以外は王子に見向きもされないのがまあ不憫。舞踏会が始まる前から既に用無しの状態である。もう帰ろうよってならんの? 敗北者である大勢の女性たち>>続きを読む

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.6

あっ割とちゃんとしてるやつのワニだ! そう思いました。シラケるような演出が一切ない大マジメなワニ映画。CGのワニがそれなりに綺麗な上、CGに頼り切らず作り物もちゃんと作ってるので襲われるシーンに迫力が>>続きを読む

レイク・マンゴー 〜アリス・パーマーの最期の3日間〜(2008年製作の映画)

4.0

かなり怖かった。モキュメンタリーホラーではトップクラスの出来ではないだろうか。写して欲しくないものをわざわざ見せつけてくるスタイルの映像で、思わず目を逸らしたくなる。時系列を組み換えることで徐々に真相>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.6

まず沖縄の風景が綺麗。そして久石譲の劇伴が素晴らしい。ヤクザ映画特有の重苦しい心理描写がないので、気楽な気持ちで風景を眺めるように観ることができる。劇中ではヤクザたちが子供のように遊び、その風景の延長>>続きを読む

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.6

仕草やカット割りなどの画の表現で笑える部分はあるし、細かな伏線回収もかなり面白い。またクライマックスシーンも無茶苦茶ではあるもののそれなりに見応えがある。しかし優秀な警官vs非協力的な周囲という構図な>>続きを読む

殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

2.5

江戸時代の町人たちが資本主義的な感覚に目覚めていく話かと思っていたら全く違う。根底に流れているのは、金は汚く自己犠牲は美しいという資本主義に反する感覚で、私が最も忌み嫌う感覚である。登場人物たちはビジ>>続きを読む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.7

吹替で鑑賞。コメディドラマの体を装っているが、身体が宙に浮いたり手から火が出たりするバトルアクション・ファンタジー映画である。通常では用いられないような映像的技巧が凝らされており、画に勢いがある。これ>>続きを読む

ほんとにあった!呪いのビデオ THE MOVIE2(2003年製作の映画)

3.5

白石晃士さんが監督だか脚本だか構成だかをやっている。んーなんか心霊映像のクオリティも普通だし、まあこんなもんか……。と思っていたら、エピソード同士が繋がっていって、途中から完全に白石ワールドではないか>>続きを読む

セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

3.7

冒頭の、病室のような場所と血まみれの手という不穏な光景。この光景が主人公にも付いて回るし、観客側にも付いて回ることになるのだが、付いて回る表現が抜群に上手く、コイツ今に何をしでかすか分からん! という>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.0

オススメのホラー映画は? と聞かれた場合、相手の力量が分からなければとりあえずこの作品を勧めることにしている。本作はホラーとして怖すぎないというだけでなく、血飛沫やらゲロやら性器やら切断された手足やら>>続きを読む

キャリー(1976年製作の映画)

3.7

言ってしまえば超能力少女キャリーがプッツンしてしまう話なのだが、プッツンするまでの過程を丁寧に描くことでかなり奥行きのあるホラー映画になっている。例えばキャリーの家庭事情がどうなっていて、お母さんがど>>続きを読む

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.5

台詞に品がないとか、いけないものを吸ったりするのはまあ許せるとして、脇役だけでなく主役級のキャラの扱いまでもがクソ適当だったりするので脚本はかなりクソ寄りである。だがダニエル・ラドクリフという役者のパ>>続きを読む

ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)

4.3

なんか悪そうな金持ちから金を奪うというシンプルなストーリーで、シリーズの他の作品と比べて軽快で明るい。金を奪うまでの準備とか試行錯誤的なプロセスの面白さと、街中ぶっ壊しカーチェイスが見どころ。ただし三>>続きを読む

恐怖人形(2019年製作の映画)

2.2

ホラーとしては箸にも棒にもかからない駄作。しかし"画の強さ"的な観点でいうと一見の価値がある映画。ホラーの演出がヘタクソなくせにやたらとシーンが間延びするので、1.5倍速くらいで見るのがちょうど良い。

心霊写真(2004年製作の映画)

3.7

登場人物が少なく、脚本もシンプルでとてもよい。霊に実体感がありすぎて物理攻撃が効きそうな感じはあるものの、わりかし怖い! 不条理系の霊ってことでこのまま一本調子でいくかな、と思いきや中盤以降で物語が展>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.6

ストーリーがよく分からないというか、登場人物たちがどういうモチベーションで動いているのか分からないので、結局アンタたち何がしたいの? となってしまう。特に目を見張るアクションシーンもないし、ラスト付近>>続きを読む

バトルシップ(2012年製作の映画)

4.2

バカB級映画界の至宝。元気がないときはこの映画を見ればよい。エイリアンが弱すぎるとか、マヌケすぎるとか、そんな難しいことを考えてはいけない。登場人物たちも大したことは考えていないし、こっちも頭を使わな>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.5

どんどん取り返しがつかなくなっていく。そして取り返しがつかなすぎて途中から観客側も開き直ってくる。スッキリ爽快のラストが待っているので見て損はない。

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.8

服の仕立てが良いね。そして構図と配色の妙。ホラー映画としてはかなりアート寄りである。モブの立ち位置や衣装、姿勢に対してすらも気を遣っているらしく、細部まで映像を楽しむことができる。そこにきてこの異常な>>続きを読む

ハロウィン(1978年製作の映画)

3.2

演出が古く、同じパターンの繰り返しに見える。現代のホラー映画を見慣れた人にとっては退屈な映画。

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.3

深夜、丑の刻に暗い部屋で一人で見たら相当に怖かった。それ以上でもそれ以下でもないお化け屋敷的な映画だが、怪異が出てくる際の演出などはわりと凝っている方だと思う。そこに何かいる/いるかも知れない。来るか>>続きを読む

ディセント(2005年製作の映画)

4.5

"何か"に襲われる、仲間も信用できない、洞窟の出口もない! という絶望的な状況が楽しめる。登場人物の表情、洞窟の閉塞感、血の量とその鮮やかさなど、ディティールの良さが詰まっている。何よりラストが良い。>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.1

吹替版の製作にあたっては日本語製作の責任者を一人置き、その人が声優をキャスティングしたり台詞の調整を行ったりする。本作ではその日本語製作を依田孝利さんが担当している。そしてこの依田さんと声優陣の功績に>>続きを読む

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.8

本筋が見えた後も観客をハラハラさせる仕掛けがあり、最後まで見応えがある。観客の視点が犯人に切り替わって感情移入までしてしまう手法はヒッチコックならでは。