いつの時代も秩序は壊され、それぞれが新しい秩序を作っていく。その様を描いた作品。
テーマ性よりも気になったのは、絵が揺れる様。それは、写実的ではなく、感覚的、痛覚的、触覚的な微細な揺れを感じさせる所>>続きを読む
3人組が悪党を挫く冒険譚。
終盤のFleet Foxesを使っているシーンは、一緒に見ている親御さんも若い頃があったよねというメッセージかなと思った。
家族の呪縛と、自己の狭間でモガク人々の話。
いまの人生は数々の選択の結果であり、もしそれらを行き来?いや、全てが繋がっていたらという架空の設定の中で描かれる家族という呪縛。社会が変われば関係性も変わ>>続きを読む
人に触れるとは、どういう意味があるのかを描いた作品。
映画という文法は身体的な距離感が近い演出が多いと思うが、本作の主人公はそうした映画的文法に則っておらず、心理的距離と身体的距離の描き方がリンクし>>続きを読む
所々ゲームっぽい描写があって、マリオ同様、そういう所を楽しむための映画。物語としては、一作目の方が面白かった。
最後の倒し方にもうちょっとゲームのニュアンスを入れて欲しかったなぁと。だって、あれじゃ>>続きを読む
映画や音楽、文学など虚構であるはずのエンターテイメントにおける視点の持ち方を問う作品。
何かの作品に触れる際、免罪符として利用していなだろうかという問いかけだけでなく、あなたのその視点は、本当にあ>>続きを読む
思春期症候群の起点の話。
テレビシリーズであった謎解きの部分が抜け落ちていて少し退屈だったけど、量子絡れなどこれまでの伏線が回収されていくが、そこに待っていた結末は…中々ヘビーな内容。
未来をやり>>続きを読む
このシリーズは人間関係における心労の描き方が、秀逸なので単発で観ても全く問題ない所が好き。
罪を犯したモノには裁きが下されるシビュラ・システム下において罪を償う事に意味はあるのだろうかという問いかけをテーマにした作品。
ドラマーにフォーカスしたドキュメンタリー。
50年代から80年代のビートマシンまでの変遷をドラマーたちの証言を元に語られていく。ロック史の変遷は、ビートの発見であることを認識させてくれる作品。
アニメシリーズよりこちらの方が話として面白い。
若者の悩みに対して、歳上ができる事は限られている。見守るとはどういう事か、相談にのるとはどういう事か。難しい問いに対する一つの解答と言えるだろう。
差別意識が生む流言飛語と、メディアが取るべき役割を描いた作品。
“鮮人やったら殺してもええんか”という問いかけは、血縁幻想に基づいた国民国家や民族、または天皇家というフィクションを元にした意識を持つ>>続きを読む
シビュラシステムの矛盾から、法治国家における法律とは何かを問う作品。
このシリーズの大きなテーマである“人間を人間たらしめる“個”という概念はどこからくるのだろうかの前提になる問いかけの作品。
素子の最後のセリフは、我々の社会が前提としている自己同一性というモノに対す>>続きを読む
リトル・リチャードをクイアの視点も踏まえて捉え直したロックンロール史ドキュメンタリー。
ローリングストーンズやビートルズなどへの影響、あと薬物や弟の死によりさらにキリスト教へ傾倒し、自身がクイアであ>>続きを読む
ライブ映像をこれまで観た事がないミュージシャンばかりだったので、ライブを繋いでいる作品だけど楽しめた。
観客も時折映っていたが、ほとんどがアングロサクソン系の人たちで、アフリカンルーツの人はほとんど>>続きを読む
人生賛歌の作品
映画というメディアの文法においてハッピーエンドとされる定型があると思うが、それは大抵その社会の定型である事を痛感する作品。映画というメディアは、物語に対してどう言った音をつけるかで、>>続きを読む
映画業界のドンによる性的暴行を暴いたニューヨーク・タイムズの記事が公開されるまでを描いた作品。
ビッチや枕営業と言った言葉が存在するが、それらのイメージを作ってきた人が性加害をやっていた。ビッチや枕>>続きを読む
マリオをはじめ任天堂ゲームの名シーンを見るための作品。ストーリーがどうこうという作品ではない。
コミックの絵がそのまま動いている映像がとにかくスゴい。
彼らは移民のメタファーのようにも感じるし、いまの分断されている社会を見ているとちょっと簡単に受け入れられ過ぎているように思う。
4兄弟によるバンド“ビージーズの魅力をノエル・ギャラガーによる兄弟目線からの解説は目から鱗の面白さがあった。それだけでなく、ビートルズを引き合いに出しての解説も「Jive Talkin」以前の彼らの姿>>続きを読む
A-haというバンドの歩みを現在の視点から振り返ったドキュメンタリー。
友達同士だった彼らがプロのミュージシャンとして変化を捉えている様はちょっぴりビターだけど、そこが時の流れを感じさせて良かった。>>続きを読む
生前ビリー・ホリデイを取材していたある女性記者の膨大な関連インタビュー録音を元にビリー・ホリデイとは一体どういった人物だったのかに迫ったドキュメンタリー、
一つの視点からではなく、複数の視点が交差す>>続きを読む
人にはそれぞれの視点によるバイアスがあって、そこが描かれているのは面白いけど、なんかモヤっとする。
1860年代のアメリカ南部を舞台に、南北戦争の裏にあった歴史を紐解く作品。
金持ちの白人のために作られたプランテーション制度。そこでは黒人奴隷制度だけでなく、貧困層の白人も重い税制に苦められこき使わ>>続きを読む
南北朝時代を舞台にしたマイケル・ジャクソン×ジミ・ヘンドリックス×フレディ・マーキュリーによる猿楽ミュージカル
芸術が更新される時の嫉妬と軋轢、舞台芸術の装置の発見、歴史の語り部としての存在と歴史の>>続きを読む
地震、火山などの大災害のメタファーとしてのミミズ。そうした歴史(アミニズム)を持つ土地における生活を描いた作品。
草太のなりたい職業が、教員と閉じ師である事や、クライマックス前のおばさんのセリフなど>>続きを読む
市民という概念に着目した作品と言えるかも知れないが、力には力でしか解決できないのだろうか。
最後の終わり方は、アイコン/アイドル(偶像)としてバッドマンを残す事で、その社会が享受するモノを描いている>>続きを読む
1人のおばあさんとタクシー運転手が、都市の風景を辿りながら、その人の人生を振り返りながら、その社会における女性差別を描いた作品。
前作のラストに示した“暴力のエスカレーション”
本作はそれが如何なる結果を導くのかを描いた作品。
正義と悪という単純化が齎す弊害や群集心理、簡単には分けることのできない力を行使する事の意味まで、主>>続きを読む
バットマンの誕生を描いた作品。
正義とは何かという問いを立て、一定の答えを示したようにも思えるが、力の行使がもたらすエスカレーションを示唆させる終わり方は秀逸。