keith中村さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

keith中村

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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

5.0

 ただただ楽しいの映画。
 なので、一見B級映画っぽいんだけど、ここまでただただ楽しい作品を作るためには、どれだけの智慧や工夫が費やされていることか。超A級エンターテインメントです。
 
 新兵もの、
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今晩は愛して頂戴ナ(1932年製作の映画)

4.5

 軽妙洒脱とはまさにこれ。
 リチャード・ロジャースとロレンツ・ハートのナンバーがどれもとても素晴らしい。
 
 冒頭の生活音が重なってやがて音楽へと変わっていくシークエンスから引き込まれる。
 同じ
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 このシリーズは安定した面白さを維持していて、素晴らしい。
 「ギフテッド」のマッケナ・グレイスちゃん、ちょっと大きくなったなあ。
 
 今回、コミックリリーフを一人で背負ってたのが、お向かいに住むボ
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

5.0

 ゾーイ・カザンは主演だけでなく脚本も書いている。
 いや~、やっぱりサラブレッドだわ~。素晴らしい。
 ゾーイのおじいちゃんはハリウッドの伝説、両親も映画人。
 もちろん、おじいちゃんは例の一件でハ
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たまえのスーパーはらわた(2018年製作の映画)

5.0

 主人公のたまえちゃんが「カメ止め」の真魚ちゃんに重なって見えて、まさに「真魚プリクエル」といった作品。
 これだけいろいろ綺麗に着地させる物語見せられて、満点以外の選択肢なんかあり得ないじゃないです
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ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 傑作中の傑作。
 3時間以上あるけど、ずっと見てられる。全ショットが完璧なまでに美しい。
 
 コマロフスキーの終盤での変心(ジバゴたちを助ける)が一見難解に思える。
 もちろん、ラーラにずっと執着
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

4.0

 水準の高いエンターテインメント作品。
 しかもちゃんと現代人にも通じる生活や仕事が描かれている。
 
 以下、雑感。
・わが地元姫路城は、「007は二度死ぬ」で損傷させられて以来ロケは禁止されている
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ベルサイユのばら(1979年製作の映画)

3.0

 日本が世界に誇るカルト映画(誇っていいのか?)
 監督ジャック・ドウミに、音楽がミシェル・ルグランて、豪華すぎ。
 日本語字幕は池田理代子御大ご本人が担当(結構うまいんだ、これが)。
 原作者に、フ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 私が1歳のときに起きたシャロン・テート殺害事件を私が知ったのは、たしか16歳の時だった。
 深夜放送で録画していたポランスキーの「吸血鬼」を観ていると、部屋に入ってきた映画好きの父がぽつりと、「シャ
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

4.0

 劇場でジョン・ファブロー版を観たので、相違点を確認するために、こちらも復習。
 
 ハイエナたちにブタと呼ばれたプンバァが"Are you talking to me?"とブチ切れるところが、「タク
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 94年版と8割がた同じ台詞で、カット割りもかなり似せて作られている。
 ジョン・ファブローの意図としては、アニメ的なアクションや表情を封じた、あくまで「リアル」な世界観でこの物語をどう描き直すかに力
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

5.0

 和製ミュージカルという試みの時点で、ミュージカル映画好きとしては評価が甘くなってしまうんだけれど、期待を裏切らない矢口史靖流オフビート・コメディでした。
 
 「雨に唄えば」のGood Mornin
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The Thin Blue Line(原題)(1988年製作の映画)

4.0

 自称『「死ぬ1001」に入ってるのに、日本で観ることが難しい映画をAmazon USAから輸入して観ようキャンペーン』の一環で購入・鑑賞。

 なるほど、今のドキュメンタリー映画のスタイルの嚆矢とさ
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

4.0

ライザ・ミネリの「キャバレー」の主題歌の歌詞に出てくるエルシーのことを思い出した。
そんな映画。

こちらの映画が描くのは、ある意味普遍的で、ある意味現代日本にしかない青春の終わり。
あちらの映画は同
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

5.0

 劇場で3月に観て、本日DVDで2回目。

 ブレイク・ライブリーの家に招かれて、小さな身振りで踊っているアナ・ケンドリックの動きだけで、この映画は満点です。

以下2019.3.11のFaceboo
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ザ・ルームメイト(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 ラストのあれは「ポルターガイスト」の真似というか、よく言えばオマージュ。

 手堅いと言えば手堅いんだけど、この手の映画が多すぎるので、埋没してしまうのが気の毒。
 よく思うのですが、この手の作品、
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ステラ -真昼の誘拐-(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 ネットフリックス・オリジナルってんで観たら、序盤ですぐに「アリス・クリードの失踪」のリメイクだと気づいた。
 
 あの映画は、タイトルの出るタイミングが絶妙で、「失踪って、そっちのことかい!」と観客
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マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

5.0

 こういう、ヒッチコックの巻き込まれ型サスペンスのパロディは、昔はたくさんありましたね。
 それこそ、今や古典の「ファール・プレイ」が金字塔ですが。
 
 本作はその系譜の最新作にして大傑作。
 さら
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サスペリア(2018年製作の映画)

5.0

劇場で鑑賞済みでしたが、本日Amazonにて再見。

エンドロール後のスージーについての議論がかまびすしいわけですが、一時停止でじっくり確認しました。

ベルリンの壁の前に立っているのは間違いない。
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ナゾトキキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 【出題編】(2013年製作の映画)

3.0

 映画監督が映画の中に隠れた(というか、表層だけ見てもわからない)メッセージを込めることは当たり前のことです。
 むしろ映画ファンの鑑賞法とは、表層レイヤーでなく、そちらに何を見出すかを楽しむものとい
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ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 【解答編】(2013年製作の映画)

3.0

以下が私の限界
・「真実は月の下にあります」は余裕でわかった。
・月のシーンを見返せばいいことは判ったし、配信での鑑賞なのですぐに可能なんだけど、面倒くさくってやめた。
・杉咲花ちゃんの月のシーンは2
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イン・ザ・ループ(2009年製作の映画)

4.0

 「死ぬ1001」に掲載されているので観たいんだけど、日本ではソフト未発売なのでAmazon USAから購入。英語字幕を表示させての鑑賞。
 
 とにかく早口でセリフが大量にある映画なので、フォローす
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

4.5

 「死霊館/アナベル」シリーズでこれだけ見逃していたので鑑賞。
 シリーズ中で、いちばんの感動物語だった。
 1作目のラストで「次はアミティヴィルだ!」って言っていたけど、そっちはサッと触れただけ。2
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三尺魂(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 終盤のエピソードが蛇足だという意見が少なからずあるようですね。
 
 でも、あれだけ全力で大人たちが止めたんだから、月子ちゃんの圧倒的に幸せなその後の姿を描くのが正しい「物語の使命」だと思いました。
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

5.0

傑作。わずか1時間半だったとは観終わった直後でも信じられないくらいの密度。

同じホロコーストものの「サラの鍵」もそうだったけど、「こうなるんでしょ」→一回ハズシ演出で「あれ? 違うの?」→「やっぱり
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 賛否両論という噂を聞いて、それなら行かねば! と、観てきました。
 原作ゲームは未経験。確か、ほら、ビアンカって娘と、何とかって娘(「フローラ」も知らず)のどっちと結婚するかが議論になるアレっしょ?
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ブラジル -消えゆく民主主義-(2019年製作の映画)

4.5

「権力は一輪 二輪 100輪のバラを殺すことができる
だが春の訪れを止めることはできない
我々の戦いは春を求めている」
ルーラ元大統領のこの言葉がものすごく胸を打つ。

こういった作品を見せてくれるか
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

4.0

 個人的に蜷川実花監督作品ベスト。
 これまではアートっぽさが前面に出過ぎていたが、本作には中島哲也のようなポップさと、三池崇史のようなバイオレンスがそこに加わり、圧倒的にエンターテインメント性が増し
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チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.5

 予想した通りの塩梅。なので雑感だけ。

①そういえば、「アンディ」とおもちゃの愉快なふれあい映画としては、こっちのほうが早かったんだな。
②猫の名前「ミッキー・ルーニー」はもちろんジュディと組んだ「
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

5.0

山崎貴監督の最高傑作!
あまりに素晴らしいので、「脚本を他人に任せたんだな」と思っていたら、エンドロールで本人だったと気づく。失礼しました!
いつもの過剰な感じは、橋爪さんを中心とした何人かの演技に限
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ザ・ルーム(2003年製作の映画)

5.0

 いわば本作のメイキングと言うべき「ディザスター・アーティスト」を観たら、こちらも観たくなったので、Amazon USAから購入。
 本日ようやく届いたので鑑賞。
 
 どれだけ酷い映画かと思ったら、
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がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

5.0

 うわ~、皆さんの評価、低っ!
 たしかに役者さんたちの演技はお世辞にも上手とは言えないけれど、観ているうちにどんどんそんなこと気にならなくなって、「いい映画っていったい何なのか」とずっと自問し続けて
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 古くは「裁かるゝジャンヌ」から近作では「アデル、ブルーは熱い色」などの系譜に位置する「顔面映画」(勝手なネーミング)。
 これは傑作。
 
 ラスト、窓ガラスの二重写しで終わるのかと思い、それで終わ
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天気の子(2019年製作の映画)

4.0

 「君の名は。」はいろんなことが綺麗にまとまりすぎていて、それはまあ川村元気の力なんだろうし、綺麗にまとまっているのの何が悪いんだってことなんだけれど、「私が勝手に新海誠に期待するもの」とは若干かけ離>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1を軽々超える2。もちろん1あってのことだけれど。
セリフに“Leap of Faith”が登場する映画にハズレなし!

1と並んでユニバーサルロゴの遊び(端的な隠喩)も楽しい!

Tree Remo
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ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

5.0

「映画を作る映画」に外れなし!
THE ROOM、日本じゃ売ってないみたいなんで、amazon.comでポチってしまいました。