けーなさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ナニー・マクフィーの魔法のステッキ(2005年製作の映画)

3.6

不思議な魔力を持ったナニー・マクフィーが、手を焼く子供の家に行って、子供達を教育し直し、家族の悩みを解決するというストーリー。

以前、このシリーズの2作目の方を先に観たのだけれども、2作目とは違う家
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キッチン・ストーリー(2003年製作の映画)

3.5

スウェーデンの家庭研究所が、独身男性の台所での動線を調査することになり、被験者の老人イザックの家に、調査員のフォルケがやってきた。フォルケは、部屋の隅に置いた高椅子に座って、イザックの動きを記録する。>>続きを読む

素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

3.6

きのこのドキュメンタリー。なかなか面白かった。

菌糸の凄さを改めて思い知った。人類や他の生物が、滅びた時にも、菌糸だけは生き延びた、その生命力たるや、凄い。

今作に出てくる菌糸学者のキノコ愛が凄か
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

4.0

昔、2度と観るまいと思うくらい苦手だった「羊たちの沈黙」を再び観直し、シリーズ3作全て観ると決めた1番の理由は、今作のレイフ・ファインズを観たかったから。

今作のレイフ・ファインズ、迫力ある演技が、
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ラストオーダー 最後の注文(2001年製作の映画)

3.8

いぶし銀な英国俳優陣の共演が光る、隠れた名作だった。それもそのはず、原作は、グレアム・スウィフトというイギリスの作家によって書かれた小説で、ブッカー賞という英国の権威ある文学賞を受賞しているのだから。>>続きを読む

ヘンリー八世の私生活(1933年製作の映画)

3.7

イギリスのチャールズ国王の戴冠式が行われたので、イギリス国王の映画を観ようと思い、今作をセレクト。

妻を処刑した残虐性や、女好きで、6人の妻を娶ったことで有名なヘンリー8世のプライベートを描いた映画
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.8

面白かった。昔、「羊たちの沈黙」を観て、トラウマになりそうなくらい怖かったので、ずっと敬遠していたのだけれど、今回、「羊たちの沈黙」を観直して、シリーズを続けて観ると決めて、本当に良かった。

しかし
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オリバー!(1968年製作の映画)

3.5

アカデミー賞6冠を獲得した不朽の名作ミュージカル。監督は、「第三の男」のキャロル・リード。原作は、言わずと知れたイギリスの文豪チャールズ・ディケンズの「オリバー・ツイスト」。

主役のオリバーを演じる
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

5.0

近年、こんなに心を鷲づかみにされた映画があっただろうか。とても感動したし、今の私の好みに、とても合っていて、ツボだった。

あまりに好き過ぎて、劇場に、2回、観に行った。もっと繰り返し観たいなぁと思う
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.6

昔、観たけど、内容を完全に忘れていた。公開当時に観て、ショックを受けたことだけは、覚えている。

アンソニー・ホプキンスのことも、今作で初めて知って、その後しばらく、この映画のイメージが強くて、ずっと
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大脱走(1963年製作の映画)

4.5

子供の頃から、何回観ただろう。ほんと、面白い。実話ベースというのだから、つくづく凄いなと思う。

昔から、好きなシーンは、トンネル内を台車に乗って進んだ後、台車をカンカンって叩いて合図するところ。
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ジャングルランド(2019年製作の映画)

3.4

賭けボクシングで食い繋ぐ兄弟が、どん底の中で、もがくロードムービー。ボクサーの弟と、弟を愛する兄の物語。

チャーリー・ハナム目当てで観た。しかも、ジャック・オコンネルも出ていて、2人が兄弟役だという
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

「コーダ(coda)」は、耳の不自由な親を持つ子供のことだと、今作で、初めて知った。

今作のオリジナル版であるフランス映画の「エール」を観た時には、母親が子供を頼りにするがあまり、子供の将来を犠牲に
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トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング(2019年製作の映画)

3.3

19世紀のオーストラリアに、実際に存在したネッド・ケリーの半生を描いた映画。

同じくネッド・ケリーを描いた、ヒース・レジャー演じる「ケリー・ザ・ギャング」は、とても良かったけど、今作は、どうも話に入
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愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

3.7

普段、原題から、かけ離れた邦題がついていると、大抵気に入らないことが多いのだが、この邦題は、とても素晴らしいと思った。この『静けさ』は、まさに、この映画が表現していることであり、タイトルを鑑みるだけで>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

2.8

坂本龍一さんの訃報を聞き、偲んで観た。

上映当時に、ボウイとYMOファンの友人が、この映画に狂喜乱舞していたことを思い出す。しかし、私は、一度も観たことなくて、今回初めて観た。

評価が高い映画だけ
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インヘリタンス(2020年製作の映画)

3.3

インヘリタンス(Inheritance)とは、遺産のこと。父親が亡くなり、娘に残された遺産は、地下に幽閉された謎の男だったって話。

サイモン・ペッグ目当てで観たのだけれど、これまでに観たことのあるサ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

スピルバーグの自伝的映画。

心の奥に、静かに訴えかけてくる物があった。心を捉えて離さない映画だったのだけれども、そこに、派手さは、なくて、観ている間に、じわじわと心の中に染み込んでいたといった感じ。
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バング・ザ・ドラム(1973年製作の映画)

3.4

侍ジャパン、WBCで、見事な完全優勝
〜ということで、野球の映画を。

若き日のロバート・デ・ニーロが出演。今作は、「ミーン・ストリート」と同年で、「ゴッド・ファーザーpart2」の前年に作られた。つ
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

3.3

WBC、侍ジャパン、見事な逆転劇で決勝進出決定〜ということで、野球の映画。

感動作として、とても人気のある作品だけれども、どうも、私は、この世界観に入っていけなくて。野球がとても好きだし、ファンタジ
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打撃王(1942年製作の映画)

4.5

WBC開幕中。侍ジャパン、準決勝に進出決定ということで、野球の映画を。

とてもいい映画だった。観ている人が少ないが、もっと多くの人に観てもらいたい映画だ。

「ヤンキースの誇り」とまで言われた、実在
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私を野球につれてって(1949年製作の映画)

3.4

WBC、盛り上がっているので、野球の映画を。(私は、スポーツ観戦が、好きで、特に、昔から、野球観戦が大好きなのです)

舞台のミュージカルを観ているような映画だった。なんせ、主演が、ジーン・ケリーとフ
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

人生の機微を感じた映画だった。もっと単純な話だと思い込んでいたから。  

生きていると、いいことばかりではないし、弱い部分のある人や、偏見によって差別を受けている人も、いまだ多くいて、生きているのに
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ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

冴えない女子高校生が、イケてる女子になりたくて、ロックの音楽雑誌の記事を書くことに応募し、仕舞いには、毒舌な評論を書いて人気を得るが、自分が本当にやりたかったこととは違うと気づく、少女の成長物語。>>続きを読む

オートクチュール(2021年製作の映画)

3.4

ディオールのお針子さんの話。通常見ることのできない世界を見ることができて、楽しかった。オートクチュールは、こうやって作られているんだということを知る。

最後まで観て、じんわりと心が温まって、観て良か
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オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

4.0

とても見応えあって、観て良かったと思える映画だった。

米英が、イラクへ攻撃することを正当化するために、裏で違法な工作をしていることを知ったイギリス諜報機関(GCHQ)に勤める女性キャサリン・ガンが、
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エリザベス 女王陛下の微笑み(2021年製作の映画)

4.5

監督は、ロジャー・ミッシェル。「ノッティングヒルの恋人 」の監督だ。コロナ禍で、撮影予定の映画が撮れなくなったため、ドキュメンタリー作品を作ろうと思い立ち、対象をエリザベス女王に決め、保存されている多>>続きを読む

トムボーイ(2011年製作の映画)

4.2

心理描写が素晴らしかった。主人公ロール(ミカエル)を演じた子も、素晴らしい演技力だったし、他の子供達も、上手いね。みんなで遊んでる時の何気ないセリフとかも、自然だったし。女友達リザの表情も、見事だった>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.2

70年代のロサンゼルスが舞台の青春ドラマ。昔、「アメリカン・グラフィティー」を観た時と同じような気持ちが、今作を観終わった時に湧いてきた。

しかし、高い評価をする人も多く見かけるけど、そこまで、入り
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

すごいの、観たなっていうのが、1番の感想。

とにかく、俳優達の演技合戦に圧倒された。アイルランド人で固められた主要キャストそれぞれが、アカデミー賞にノミネートされている。

観終わってから、解説して
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ジョーイ(2020年製作の映画)

3.7

なるほどね〜、そういことか‼︎って思った。

ピエロには、常々、悲哀を感じて、悲しい存在だと思っていた。笑いを人々に与える仕事なのに。今作でも、最初から、ジョーイには、悲哀を感じたし、どこか違和感も覚
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ベルファスト71(2014年製作の映画)

3.8

先日、「名もなき塀の中の王」を観たばかりで、続けてジャック・オコンネル主演作を観た。ジャック・オコンネル、体当たりの役が、ほんと巧い。

一昨年、ケネス・ブラナーがメガホンを取った映画「ベルファスト」
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名もなき塀の中の王(2013年製作の映画)

4.3

これは、隠れた名作だ。こういうの、好き。

一方で、暴力的なシーンが多いので、苦手な人もいるだろうとは思う。しかし、暴力的なシーンの裏側には、ああならざるを得なかった彼らの悲しい人生の有り様が見え隠れ
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ザッハトルテ(2022年製作の映画)

3.8

昨日、バレンタインだったので、鑑賞。

ウィーンから来た美女ニニと出会い、運命の相手だと確信したカール。しかし、教えてもらった彼女の電話番号が携帯から消滅。唯一の手がかりは、彼女が毎年、誕生日の3時に
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ビルとテッドの地獄旅行(1991年製作の映画)

3.3

1作目に引き続き、おバカな2人。おバカ度がさらに増した気がするけど、なぜか憎めない。

地獄や天国にまで行って、一度死んだのに、生き返っちゃうんだから、すごい。

死神が、なんだか可愛いかった。

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神様はバリにいる(2014年製作の映画)

2.8

私は、洋画の方が断然好きなので、邦画は、たまにしか観ないのだけれど、堤真一のことは、いい俳優さんだと思っていて、堤真一が出ていて、気楽な感じのを観ようと思って、これを選んだのだが、なんだか微妙だった。>>続きを読む