ついに完走してしまった。
この不道徳映画を敢えて分析する。
監督のメッセージ性は前2作よりかは感じられた。それは犯罪抑止としてのムカデ人間刑務所の造営である。監督がどこまでそれを本気で意識したかは不>>続きを読む
北野武お得意のバイオレンス描写の中に散りばめられたユーモアと人物描写。ひねくれた権力欲を背景にした戦国群像劇。上に立つ者の愚かさをたけし流にプロットした今作はグロテスクなのに笑ってしまうという監督らし>>続きを読む
ゾンビ映画の元祖。クラシックホラーでもあるこの作品は、のちのホラー映画の素地を作ったといっても過言ではない。
①とにかく訳のわからない未知との遭遇
②敢えて密室に逃げ込んで自ら不利な状況を作る
③パ>>続きを読む
太平洋戦争における旧日本軍上官の戦争犯罪を、元下士官が戦後に追及しそれを映像におさめたドキュメンタリー。仲間を憂い元上官を問い詰める様は鬼気迫るものがあるが、妻に暴力をふるっちゃいかん。思想が肉体をコ>>続きを読む
これを表現の自由として良しとするならば、人類が築き上げてきた叡知とは一体何だったのだろうか。と、思うような作品。
都市と地方、文明と土着、ロゴスとパトス、あらゆる二項対立が貫く本作。
終いには文明の中にも存在する差別をさええぐり出す。
監督はかなり辛辣にそれらの不均衡を指摘している。
シータの発言がこれまでの人類の有り様を物語っている。
「どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀想なロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ」
巨大文明が滅びた後も争いを繰り返す人類。そのような人類に対し、警鐘をならす自然界。にもかかわらず再び兵器で自然を破滅しようとする人類であったが、一人の少女によって調和を実現した。なんだかラストは無理や>>続きを読む
北野ブルーが覆うヒューマンドラマ。上に立つ人間の心がない。ダメな大人ばかりが出てくる。
人間そんなに完全ではないし、人生そんなに簡単でもない。うまくいかないことばかりで社会は回っている。でも最後に残>>続きを読む
アウトレイジ喜劇版。
これほどまでに喜怒哀楽を操れる人はいないだろう。
無実の者、罪を後悔する者、罪を隠し続ける者。歪んだ社会がそれらの者の真の価値を狂わせる。刑務所の中の方が正義に溢れている所に世の不条理を感じる。
大事なのは自らの立ち位置をしっかりと認識しながら、目的>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
精神病棟に入れられた人々の葛藤を描く。主人公のマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は素行不良だが精神疾患の診断は下されず、むしろ病棟の仲間から支持を受ける。しかし、大人たちの都合で危険人物扱いをされ>>続きを読む
サスペンス部分の感想は割愛。
死に執着する個人が密室に集結し、生きることへの解答を導き出す。ある種のストックホルムシンドロームを描いているようにも思った。
自死を実行する前に他者と集結する時点でこの>>続きを読む
アニメーション表現と技術がすごい。ミュージカルを観ているような演出だが、ストーリーはダークだった。
自分的邦画史上最高作品。全てがツボ。
世の中の仕組み、義理人情、あきらめない大切さ、人生の重要項目が全てつまっていた。
アングルや展開などホラー映画の教科書的内容。
①絶対そんなことはないと周りは信じない。信じないやつから殺される。
②一度安心させてから驚かす。
③何度も死んだと思ったがなかなか死なない。かなりしぶとい>>続きを読む
実社会の本質を少しだけコミカルに描いてるだけなのにこんなにも引き込ませる映画を作るとは。伊丹十三は映画を完成させてしまっていると思う。
国税局vs脱税エリート。
社会というか人間の本質、本当の部分をここまで描ける人はなかなかいないだろう。少なくとも現代の映画監督にはいない。
マイケルが老いぼれたと思いきや、結局は周りに血が流れ続ける。息子アンソニーのオペラがそのままマイケル一家の悲劇をなぞられえるラストは圧巻。
3代目ドンことビンセントにとっては試練の船出。そして巨星マイ>>続きを読む
ドン・コルレオーネの回顧録と、2代目ドン・コルレオーネとしてのマイケルの活躍を描く。登場人物が増えてくるが、基本はロスとの戦い。復讐は悲しみを連鎖させ、家族をも引き裂く。
ただ、チッチオへの復讐はスッ>>続きを読む
スリリングな展開。2人の友情や愛情を描く。住む世界が違うと思いきや実は似た者同士の2人。出会った設定が悪すぎた。
今の時代に突き刺さる。子どもたちに戦争はいらない。ドアンとアムロがかっこよすぎる。
色んな人に支えられて人は成長する。そのことを忘れてはいけない。逆境をはねのけるのは己自信。
だいぶ意味不明。人が求めるものは形がなくて価値もなくてほしいときにはなくなってるということ?アート性は高い。