umさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

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彼らがあの夜を、一夜の出来事として語るのに感動する。古本の神のように、バラバラものが一つに収束するのではなく、バラバラの出来事、人々、小道具がバラバラに散らかったまま、それでもその端々が重なり合い、一>>続きを読む

君は愛にふさわしい(2019年製作の映画)

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・主人公リラは沢山の男と出会い関係を持つが、題にあるような愛の名にふさわしい関係を築くことはない。寄りの手持ちカメラが正確に人々の関係を捉え損ねるように、この映画において、誰もが呼び名のある関係を
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Krabi, 2562(原題)(2019年製作の映画)

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女が消えるという映画定番のフィクションのバリエーション。
アントニオーニ的な消失のさらに消失という気配もあればヒッチコック的消失に対する捜査という気配もあった。消失そのものが「フィクション」である、つ
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

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グラサンでヤクとゴロワーズ吸って、電話一本で人質救うシャーリーズ・セロン最高。
 それこそ女性性とか森林か海か蜂かとかほとんどお姫様みたいに扱われるセス・ローゲンとかいろんなものを人質に取られて、がん
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

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1、いかにして像=イメージと重ねられることを避け得るか。ジュエルはどこにでもいる「普通の人々」であるにも関わらず、英雄像と重ねられ、犯人像とも重ねられる。だから「I’m me」と叫ぶ。いつだってイース>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

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 とりあえずマッド・デイモンの目を見ただけで泣いちゃう病気なので始まって20秒くらいで泣いていた。マッド・デイモンがサングラスをとるたびに泣けた。その内クリスチャン・ベールの鼻息で泣ける病気にもなった>>続きを読む

パリの恋人たち(2018年製作の映画)

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Fidèle 誠実というよりも忠実に二人の女の欲望に応えていくルイガレル。

冬時間のパリ(2018年製作の映画)

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『二重生活(原題)』とは何なのか考えながら見る。単純に考えればみんなが二重生活を送っているということだけれど、もう少し自由に考えるならば二つの生、あるいは二重の生とも読める。ヴァンサン・マケーニュが言>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

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タンスの場面、梅子救出の場面、細切れのコマを繋げて無理やり上映する場面、一見繋がりそうにない空間や時間をいかに繋げるか。
 活弁賞賛映画に完全に見えることはなく、活弁というある種、日本における映画史を
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スケート・キッチン(2018年製作の映画)

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キャップでアロハ着てる子ブリー・ラーソンに似てる。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

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時系列の前後で傷をはじめとする物語の何やらが合致するというよりも、止まらないアクションによって、むしろそのどれもがどうでもよいように見える。

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

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カヤ・スゴデラーリオが爬虫類顔で、さらにワニみたいな動きをする。セリフでもある通り、彼女はワニに似ているように演出されているけど、それがこの映画にとってなんなのかは謎。

アド・アストラ(2019年製作の映画)

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・クロースアップと照明によりほぼ全編が構成されている。
・ブラピほどカメラが寄ったのはトミー・リー・ジョーンズだけだったかな?
・ガラス板に重なる2人の顔
・『ハイライフ』との類似 (ジョームズ・グレ
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ダブル・サスペクツ/ルーベ、嘆きの光(2019年製作の映画)

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真実とは、明らかにするものではなく、バラバラのショットから一つの映画を作るようにバラバラの情報から構築していくもの。
 
デプレシャンは、クランクイン前にスタッフ、キャストと共に『間違えられた男』を鑑
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マーウェン(2018年製作の映画)

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ミニチュア世界と現実世界の境界の無さ。形式的にも、スティーブ・カレル以外の他者を通してもなかなかその線が見えない。